子供の食べ物アレルギーについて知っておきたいこと

症状

子供の食物アレルギーについて

質問:「私の赤ちゃんには食べ物のアレルギーはありますか?それはどうやったらわかるのでしょうか?」

回答
3歳未満の子供のうち、食べ物のアレルギーがあるのは6~8%と言われています。一般的なのは、牛乳、卵、ピーナッツです。アレルギーのある子供によっては、命に関わる場合もありますので、今からそのサインやどのように対処したら良いのかを知っておいたほうがよいでしょう。

お子さんがアレルギーを持っているかどうかの一つの決め手として、家族の状況を確認するということがあります。アレルギーは、遺伝が大きく関係しているという研究結果もあります。もしもあなたか配偶者が、花粉症、皮膚炎、ぜんそくなどのような何らかのアレルギー状態を抱えているとしたら、お子さんも同じ状態になりやすい傾向にあります。以前は、乳製品、卵、魚介類、ナッツなどをあげる時期を遅らせたほうが良いとされていましたが、こうした食材を控えることは食べ物アレルギーの予防にはつながらないとしています。一方で、6ヶ月になってから離乳食を与え始めることで、食べ物アレルギーのリスクを低くすることができると主張する医者も一部います。あなたの赤ちゃんにとって最善の方法を知るためには、主治医に相談しましょう。

食べ物アレルギーを発見するための一番簡単な方法は、アレルギー反応です。アレルギー反応には、様々なものがありますが、アレルギーの原因となる食べ物を食べてから数分から1時間のうちに以下のような症状が現れたら、アレルギーを疑ってください。

・鼻水がたくさん出たり涙が出たりする
・嘔吐
・下痢
・腹痛が原因で泣く
・発疹、じんましん、湿疹
・息をするときにゼーゼーいったり、息苦しそうにしている
・便に血が混じっている

心当たりはありませんか?食べ物アレルギーかも、と思ったら、医者かアレルギーの専門家に相談してみてください。お子さんが本当に食べ物アレルギーかどうか、もしくはほかの疾患(乳糖不耐症など)なのかどうかを確かめるための検査をしてくれるでしょう。

もし食べ物アレルギーが見つかったら、原因となっている食べ物を赤ちゃんから遠ざける必要があります(場合によっては、触ったり、においを嗅いだだけでも危険なことがあります)。こうした食べ物からお子さんを守るためには、以下のような方法を参考にしてください。

・ラベルの表示を読むことを習慣にする
・外食や、友達の家に遊びに行くときは材料を聞く
・お子さんが誤ってアレルギーの食べ物を食べたり接触してしまった場合の対処法について医者と相談しておく
・お子さんの面倒を見る可能性のある、保育園の先生、ベビーシッター、祖父母など、すべての保護者と共有しておき、緊急のときにどのように対処したらよいかも知らせておく

ちょっと怖いですよね。でも、良い知らせもあります。多くの赤ちゃんは、卵や牛乳のアレルギーは成長するにつれて克服できるといわれています。(一方、ナッツや魚アレルギーは治らない可能性が高いです)

注意するべきなのは、アナフィラキシーと呼ばれる重篤なアレルギー反応が起こると、命を脅かす緊急事態です。この場合、一刻も早い治療が必要となるため、お子さんが呼吸困難や意識がなくなるといった症状に陥った場合は、救急車を呼んでください。

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