妊娠第28週の赤ちゃんとお母さん

妊娠第28週目の赤ちゃん
赤ちゃんは出産に向けて適切な位置に移動し、産道の方向に頭を下に向けています。赤ちゃんは平均的な体重が約1020グラムで、頭からつま先までの長さが約38センチです。最近、赤ちゃんはまばたきをすることに忙しくしています。目から異物を出すために、子宮内でもまばたきが必要です。これは赤ちゃんがすでにできるようになっている動作のレパートリーの一つに過ぎず、他には咳をしたり、吸い込んだり、しゃっくりしたり、息をすったりする動作ができます。
赤ちゃんは夢をみているのかもしれません
お母さんは第28週目の赤ちゃんがどんな様子なのか夢をみているかもしれません。赤ちゃんはお母さんのことを夢みているかもしれません。発達中の胎児の脳波活動を計測したところ、異なった睡眠サイクルがみられたそうで、夢を見ている段階である、急速眼球運動の段階も含まれていました。
妊娠第28週目のお母さんの体
坐骨神経痛(足がチクチクする痛み)
妊娠後期3ヵ月に入ったため、妊娠第28週目はゴールまであと3分の2が過ぎた地点にいます。妊娠後期にはどんな変化があるのでしょうか。妊娠が快適だった日々が過ぎていってしまいました。赤ちゃんは休みなくお腹をキックしてきて、お母さんは夜眠れず、昼は心配になります。足はむくみ、再び疲労感が襲い、絶えず背中が痛みます。赤ちゃんはまだ生まれて泣きはじめているわけではないのに、赤ちゃんはすでにお母さんをイライラさせているかのようです。出産のための適切な位置に落ち着くと、赤ちゃんの頭と大きくなった子宮は脊柱下部に位置する坐骨神経の上に乗ることになります。そうすると、鋭く突き刺すような痛みやチクチク感もしくは無感覚が臀部や脚の後ろ側に広がり始めます。これは坐骨神経痛として知られています。坐骨神経痛の痛みは時として非常に強くなることがありますが、赤ちゃんが位置を変えると痛みが治まることもありますが、出産するまで痛みはなくなりません。
温湿布、温かいお風呂、ストレッチ、坐骨神経痛用のクッションの利用等で不快感を和らげることに役立たせることができます。補完療法や代替的セラピーを利用するのもよいでしょう。
出産日は数ヶ月先ですが、母親学級や新生児ケアのクラスは行われていますので、受講してみましょう。こうしたコースは自治体や病院で行われていますので、出産の5、6週前までには受講が終わるように申し込みをしましょう。新生児ケアや母乳育児のレッスンが含まれているか、確認してみましょう。
その他アドバイス
自分のRh式血液型をご存知ですか?お母さんがRh-で赤ちゃんがRh+の場合は、抗体産生の予防をするために、RhoGAM注射として知られる、Rh免疫グロブリンが注射が必要です。
胸にいつもと違う感じがしますか?妊娠後期の胸の痛みは一般的な症状ですが、しかし無視してはいけません。次の妊婦検診で医師に胸の痛みをチェックしてもらいましょう。
赤ちゃんは妊娠後期の3ヶ月で自分で蓄えていた鉄分のほとんどを吸収してしまいます。このため、鶏肉、豆、ほうれん草、豆腐、牛肉、シリアル等鉄分が豊富な食材を摂りましょう。
一般的症状
膨満感とおなら
成長中の子宮は腸を圧迫をしており、このため、お尻の筋肉のコントロールができにくくなっています。腸の筋肉を緩ませる妊娠ホルモンのおかげで動きの悪くなった消化システムが加わり、特におならがでやすくなっているかと思います。毎日、多い量で3食を摂るのではなく、少量ずつ6食を摂るようにすれば、消化システムに負担をかけすぎません。
失神やめまい
妊娠後期に入った後、頭がクラクラするようであれば、妊婦の大きなお腹は血管を圧迫し、頭部に流れる血液の量が減ってめまいを起こすことを思い出してください。たくさん水分を摂ることで血液の流れを保ち、血液が頭に送り込まれるようにしましょう。
鼻詰まり
エストロゲンとプロゲステロンのレベルが高くなりことで、鼻粘膜に流れる血量が増加するため、鼻粘膜が腫れます。鼻詰まりにより、夜間に呼吸がしずらかったり、いびきをかくようであれば、就寝時には鼻孔を開くためにネーザル・ストリップをつけましょう。
恥骨結合機能不全
ホルモンのレラキシンが骨盤関節靭帯を緩ませすぎたり伸ばしすぎたりする時に、この不可解な妊娠症状は起こり、骨盤関節が不安定になります。もし、このことで痛みが起きるようであれば骨盤関節サポートベルトの使用について医師に相談しましょう。このベルトは靭帯を安定させ、骨盤関節が定位置にあるようにキープすることに役立ちます。
歯茎からの出血
妊娠期には、歯茎が炎症を起こしヒリヒリしていることは一般的なことですが、ホルモンの上昇により歯茎が腫れ、バクテリアやプラークに対して脆弱な環境になります。歯磨きをする時は、口内のバクテリアの数を少なくするために舌もブラシするようにしましょう。
妊娠性肝斑
妊娠ホルモンは肌への色素過剰の原因となることがあります。はじめから濃い肌色の場合は特にそうです。しみやほくろが目立ったり、お腹の真ん中を走る黒い線(黒線)ができたり、肝斑と呼ばれる顔にできる茶色や青やグレーの班点ができたりします。でも心配しないでください。出産後数ヶ月でこの肝斑はきえていきます。太陽光線に当たると色素過剰が高まるため、できるだけ日陰にいるようにしましょう。