食中毒を予防するための4つのCとは?

その他

食中毒を防ぐ

食中毒を防ぐ最善の方法は、食べ物を保存、料理する段階で食べ物と人の衛生管理を高い質で確実にキープし続けることです。Food Standards Agency (FSA)は「4つのC」を心がけるよう呼びかけています。4つのCとは、
cleaning(清潔にする)
cooking(火を通す)
chilling(冷やす)
cross-contamination (二次汚染を防ぐ)
のことです。FSAはまた、包装容器に書かれた適切な保存方法で食べ物を管理し、消費期限内に食べきることも勧めています。食べ物の見た目やにおいは、食べても安全かどうか判断するときには当てにならないので、これらのステップは非常に重要です。

cleaning(清潔にする)

有害なバクテリアの拡大・繁殖は人の衛生管理(手洗いなど)をして、作業台および調理器具を清潔に保つことで防ぐことができます。石鹸とほどよいお湯で頻繁に手を洗いましょう。特に、
・トイレから戻ってきた後や、赤ちゃんのおむつを変えた後
・食材を準備する前
・生ものを触った後
・ゴミ箱やペットを触った後
は必ず手を洗いましょう。
嘔吐や下痢など、胃腸の調子が良くない場合や、手などに覆われていない切り傷がある場合は食材を扱わない方が良いでしょう。

cooking(火を通す)

食品にしっかりと火を通すことが重要です。特に、肉類や魚介類は、有害なバクテリアがついている可能性があるので、完全に火を通しましょう。肉に中まで火が通ったかどうかを確認するため、一番分厚い部分に切れ込みを入れてみましょう。肉汁が澄んでいて、ピンクや赤色の肉が残っていなかったら、その肉は完全に焼けています。外側がきちんと焼けていれば、牛(牛肉)や子羊(ラム肉)の関節部やステーキなどはレア(中まで火が通っていない状態)で配膳されることがあります。食べ物を再び加熱するときは、中まで完全に火を通しましょう。ただし、二度以上は加熱し直さないようにしましょう。

chilling(冷やす)

一部の食品には、有害なバクテリアが増殖しないように適切な温度で保存する必要があるものがあります。冷蔵庫に入れておかなければならない食品があるならば、冷蔵庫内の温度は0~5℃に設定しましょう。冷やして保存すべき食品が室温で保存されると、バクテリアが危険なレベルまで増殖します。食べ残しはすぐに冷やさなければならず、2,3時間以内に冷蔵庫または冷凍庫に入れるのが理想です。

cross-contamination (二次汚染を防ぐ)

二次汚染とは、バクテリアがある食べ物(たいてい生ものです。)から別の食べ物に移ることです。二次汚染はある食品またはその食品の汁が他の食品に触れたとき、手の表面、作業台の表面、調理器具についたバクテリアが食品に転移したときに起こります。
二次汚染を防ぐために、以下の事項を守りましょう。

・生ものを触った後は必ず手を洗ましょう。
・生ものと出来上がった料理を別々に置いておきましょう。
・生肉は密閉できる容器に入れ、冷凍庫の底に置いておきましょう。他の食品に生肉の汁が滴ることがなくなるからです。
・生ものと出来上がった料理に同じまな板を使わないようにしましょう。まな板が1枚しかないなら、切る食品を変える度にまな板をしっかりと洗うようにしましょう。
・ナイフなどの調理器具は、生ものに対して使用した後は徹底的に洗いましょう。
・肉類は水で洗わないようにしましょう。有害なバクテリアは火を通せば死滅します。しかし、水で洗ってしまうと水しぶきにバクテリアが入ってキッチン中に四散してしまいます。

海外の食品衛生

海外に行ったら、常に食べ物と水の衛生状態に気を配ってください。いくつかのアフリカ、あるいはアジアの国では公衆衛生が十分に発達していないので、こうした国々を訪れる際は特に注意が必要です。

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