酒さ性皮膚炎の症状について基礎知識

症状

酒さ性皮膚炎とは

酒さ性皮膚炎は様々な症状がでますが、全ての人が同じ症状を経験するわけではありません。酒さ性皮膚炎の患者のほどんどには、症状が非常に厄介な時期と、症状があまり出ない時期があります。
酒さ性皮膚炎の主な症状には、次のようなものがあります。
顔面紅潮
持続的な顔面の赤み
血管が見える
丘疹と膿疱
肥厚した皮膚
詳細は下記に示されています。
酒さ性皮膚炎の他の症状には次のようなものがあります。
敏感肌 - 焼けるような刺激、かゆみ、チクチク感、痛み、乾燥肌、ザラっとした肌
肌が赤くなっている部分(赤斑)があったり、盛り上がっている部分がある
顔の腫れ(リンパ浮腫)
傷などの永久的な損傷は酒さ性皮膚炎ではほとんど起こらない

顔面紅潮

紅潮は短時間の間、肌が赤くなることで、通常は数分です。紅潮が起こるのは主に顔面ですが、首や胸に広がることもあります。不快な熱感によって赤みが起こることもあります。酒さ性皮膚炎の顔面紅潮は、太陽光に曝される、熱い飲み物を飲む、エクササイズをするなどの特定の要因によって起きることがあります。

持続的な顔面の赤み(紅斑)

持続的な顔面の赤み(紅斑)とは、日焼けした肌の色が戻らないようなもの、またはお酒を飲みすぎた時になる赤く炎症を起こした肌のようなものです。このため、酒さ性皮膚炎の患者はお酒を飲みすぎている人と勘違いされてしまうことの原因となっています。
赤みは頬、鼻、顎、に現れることが多いですが、額、首、胸などの他の部分に広がることもあります。

血管が見える(毛細血管拡張症)

肌の血管が常に見えるようなっていることは、血管が拡張して見えるようになっているからです。血管が見える症状は、医学的に毛細血管拡張症と言われています。

丘疹と膿疱

酒さ性皮膚炎がある場合、赤く丸い腫れ物(丘疹)が肌からできていたり、膿が詰まった腫れ物(膿疱)ができることがあります。
こうしたデキモノはニキビと同じように顔にできます。酒さ性皮膚炎は、ニキビの一種のごとく呼ばれていたこともありますが、二つの症状は全く違います。
ニキビとは違い、酒さ性皮膚炎ではブラックヘッドがなく、肌も脂っこいわけではありません。反対に肌は乾燥し、皮がむけます。
また、酒さ性皮膚炎のデキモノは瘢痕化しません。

肥厚した皮膚

酒さ性皮膚炎でもっとも深刻な症状は、肌が肥厚し、余分な細胞が鼻のまわりに形成されていくことです。これにより、鼻は大きくなり、球根状に見えるようになります。これは鼻瘤と呼ばれています。
鼻瘤は珍しい症状で、酒さ性皮膚炎の深刻な症状で、症状がでるまで7-8年かかります。この症状にかかるのはほぼ男性です。

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