妊娠第27週の赤ちゃんとお母さん

妊娠第27週目の赤ちゃん
妊娠中期の最後あたりまでには、身長は37センチとなり、すでに足の長さよりも大きくなっています。体重は900グラム以上となり、4週間前と比べて2倍の重さになっています。この時期の赤ちゃんは子宮内に少し丸まって横たわっているような体勢でいます。(これは「胎位」と呼ばれている体勢です。)
赤ちゃんはお母さんの声を認識しています
大ニュースです!この時期までに赤ちゃんはお母さんとパートナーの声を認識しています。耳内神経ネットワークが完成しつつあり、聴覚が発展しつつあります。胎脂がクリームのように耳を覆っているために、聞こえる音はくぐもって聞こえます。赤ちゃんに本を読んであげたり、歌ってあげたりするにはよい時期かもしれません。これはもうすぐ生まれてきた子どものために繰り返すことになる、童謡や子守唄をお母さんが今のうちに暗記するよい機会にもなります。妊娠代27週目には、パートナーがお腹に耳を近づけると、赤ちゃんの心臓の音を聞くことができます。
赤ちゃんの味覚の発達としゃっくり
赤ちゃんの味覚の芽もこの時期に発達しています。その赤ちゃんの味覚をテストしてみたいですか?お母さんが辛いものを食べると、赤ちゃんは羊水の味の変化がわかります。(しかし、赤ちゃんの食事の時間はお母さんが食事を摂った2時間後になることは覚えておきましょう。)赤ちゃんの中には羊水が辛いとわかるとその反応として、しゃっくりをします。しゃっくり(赤ちゃんがしゃっくりすると、お母さんはお腹がピクピクと痙攣しているように感じます)をすると、赤ちゃんがしゃっくりに煩わされているように感じてしまいますが、赤ちゃんは全くストレスを感じていません。しゃっくりも赤ちゃんが慣れていく必要がある感覚の一つなのです。
妊娠第27週目のお母さんの体
むくみと浮腫
2週間前、お母さんのお腹はサッカーボールぐらいの大きさだったと思いますが、妊娠第27週目ではお腹のふくらみはバスケットボールぐらいにまで大きくなります。残念なことに、膨れ上がるのはお腹だけではありません。妊娠のこの時期辺りから、4人のうち3人の手足、特に足、足首、手が軽くむくみ始めます。増加した血量と大静脈(下肢から心臓へ血液を戻すために体の右側に位置する大きな血管)への子宮による圧迫が原因で、体細胞に水分が蓄積される時に浮腫と呼ばれる症状が起こります。
靴を履くときや指輪をはめたり外したりする時に大変だと思いますが、このむくみは正常なものであり、一時的なものであるということは覚えておきましょう。しかし、あまりにもむくみがひどいようであれば、子癇前症の前兆である可能性もあるため、医師に相談しましょう。(もし子癇前症の場合は、血圧や尿タンパクの上昇等のほかの症状が現れますが、そうでない場合は、心配する必要はありません。)むくみをひどくしないために、長時間座っていたり、立っていたりはしないようにし、医師が許可するようであれば、ウォーキングやスイミングのような妊婦に適した運動をし、座ったり寝ている時は足を高くして寝ましょう。覚えておいてほしいことは、毎日、十分な水分を摂ることです。水分摂取を制限することでむくみを解消することはできず、それどころか十分な水分が維持できなくなります。浮腫は一時的な症状であり、出産後には完全に解消されます。
おへそが外に飛び出していますか?最近、おへそが服からはみ出してしまっているでしょうか?心配しないでください。妊娠中の一定時期におへそが飛び出してくるのは当たり前なのです。飛び出したおへそについて2つの疑問が浮かぶかもしれません。1つ目はこの飛び出したおへそを今どうしたらよいのかということ、そして2つ目はおへそは元のとおりに戻るだろうかということです。一つ目の回答については、今の時点では何もできないということです。(へそのごまをきれいに掃除する良い機会だと思うしかありません。)2つ目の答えは、出産後おへそがどうなるかということだと思いますが、おへそは元のとおり内側に戻りますが、以前に比べて少し幅が広くたるんだ感じになります。
その他アドバイス
母親学級に参加してみたり、新生児ケアクラスに出てみるのもよいかもしれません。新生児を車に乗せる場合は、適したカーシートを用意すべきですが、購入前には必ずインターネットでリコール情報を確認して、安全なものを選びましょう。
おならがよく出ているかもしれません。でもそれは正常です。問題を減らすために、ブロッコリーやアスパラガスのようなおならが出やすくなる食材から、ほうれんそうやにんじんのようにおならが出にくい食材に変えてみるとよいかもしれません。
一般的症状
立ちくらみとめまい
妊娠中にはよくある症状ですが、特に倒れたりするようであれば、医師に相談してみましょう。頭がクラクラしたらすぐに横になるか、足を高くすることでめまいを止めることができます。
歯茎からの出血
妊娠ホルモンのため、歯茎は腫れて炎症を起こしたり、出血したりするかもしれません。歯茎からの出血はよくあることだと思いますが、今すぐに歯と歯茎のためのケアをしましょう。これは1日2回、歯を磨き、デンタルフロスをすることです。また、歯茎からの出血は通常出産後に治まります。
下肢静止不能症候群
妊娠中の女性は、特に夜に横になる時、足がチクチクしたりビクビクしたりするかもしれません。医師に相談してみましょう。妊婦の中には下肢静止不能症候群が鉄欠乏、貧血、特定の食べ物に対する過敏症で起きていることがあります。ヨガやリラクゼーションを行うことが役立つかもしれません。
お腹の痒み
皮膚を広げられた状態のお腹は、肌が乾燥して痒くなります。定期的に保湿液を塗り、保湿入浴剤等を入れたお風呂に浸かると痒みが和らぎます。
鼻詰まり
妊娠したお腹、手足だけでは物足らず、鼻孔まで腫れるため、鼻詰りしている感じがします。出産後は和らぎますが、それまでは生理食塩水鼻スプレーやネーザル・ストリップが鼻詰まりを和らげるのに役立ちます。(抗ヒスタミン剤や鼻スプレーは通常は使用して問題はありませんが、医師に他に推奨する方法がないか聞いてみましょう。)
ラウンド靭帯の痛み
お腹周りの成長痛がラウンド靭帯の痛みの原因です。どうすれば一番良いのでしょうか。足を楽にしてみることで痛みが和らぎます。