更年期について知っておきたいこと

更年期について
すべての女性に更年期はおとずれますが、どんなことが起こるかはそれぞれ異なります。
更年期は何歳から始まるか、どのくらいの期間続くかというのは決まっていませんが、身体的、精神的に様々な症状が起こる可能性があります。更年期が人生の中で不安定な時期になる女性もいれば、全く問題にならない女性もいます。
更年期とは、女性の月経が終わる時期です。年をとるにつれて、ゆっくりと卵を使い果たしてしまうために起こります。高齢出産の危険から女性とその子供を保護するためにあると考えている科学者もいます。
この記事では、女性の更年期を扱っています。男性の更年期についてはこちらをご覧ください。
更年期はいつごろあるのですか?
平均的には52歳ですが、45〜55歳の間に更年期障害が起こることがあります。症状は2〜5年続くことがあります。
病気で閉経が早く、時には20代、極端な場合には小児期に起こることがあります。これは早発性卵巣不全(POF)として知られています。
更年期障害
ホルモンレベルの変化は、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。約3分の2の女性に顔のほてりと夜間の汗という最も一般的な症状が見られると推定されています。しかし、抑うつ症、疲れ、エネルギー不足などの心理的症状も訴える女性はいますし、更年期障害による膣の乾燥で性欲が低下する可能性もあります。
長期的には、骨粗鬆症および心血管疾患のリスクが増します。
避妊薬を飲んでいる場合に閉経になったのかどうかを調べる方法は、こちらをご覧ください。
顔のほてりについて何をすべきか、こちらをご覧ください。
閉経後の骨粗鬆症
骨の強さは、骨組織の密度および構造で変わります。骨のミネラル量が減少したり、骨細胞の生成または置換が遅れると、骨が弱くなります。
これは、歳を重ねるとすべての人に起こりますが、閉経後の女性の方が変化が速いです。このため、50歳以上で骨粗鬆症になる人は、男性だと12人に1人しかいませんが、女性だと3人に1人に上ります。
骨粗鬆症になると、骨、特に手首、股関節または背骨が折れる危険が増します。
エストロゲンは健康な骨の成長にとって重要なので、ホルモン補充療法(HRT)は、治療中は女性の骨を骨粗鬆症から守るのに役立ちます。
閉経後に骨を守る方法については、こちらをご覧ください。
閉経後の乳房の変化
閉経後は胸がしっかりとした形を失って形が変わり、サイズが小さくなり、密度が低くなり、でこぼこができやすくなります。
閉経時の乳房の変化について、詳しくはこちらをご覧ください。
閉経後の心臓病
循環器系疾患とは、心臓発作および脳卒中を含む、心臓または血管の疾患であり、通常、動脈閉塞によって引き起こされます。60歳以上の女性の最も一般的な死亡原因であり、閉経後に動脈閉塞になる可能性が高いという研究結果もあります。
女性が心臓を守る方法については、こちらをご覧ください。
更年期障害の治療
ホルモン補充療法(HRT)は、骨粗鬆症予防になるだけでなく、更年期障害の症状を抑制するのにも非常に優れています。
しかしHRTは、乳がんや深部静脈血栓症(DVT)、脳卒中および心臓病などの病気を発症する危険性が高くなる場合もあります。
HRTについて、詳しくはこちらをご覧ください。
食生活の改善や運動などのライフスタイルの変更は、更年期障害を改善することにも役立ちます。更年期障害―5つのセルフヘルプのヒントもご覧ください。