膀胱炎の治療について知っておきたいこと

陰部

膀胱炎を治療する

軽度の膀胱炎であれば、通常、数日以内に自己治癒しますが、抗生物質を必要とすることもあります。

次の場合は、医師に相談をしたり、治療を依頼したりしてください。

・膀胱炎があるかどうかわからない
・症状が数日以内で改善する兆しがない
・頻繁に膀胱炎が起こる
・血尿などの深刻な症状がある
・妊娠中で、膀胱炎の症状がある
・男性で、膀胱炎の症状がある
・子供に膀胱炎の症状がみられる

過去に膀胱炎にかかったことがある女性の場合、軽症であれば抗生物質を服用しなくても症状が改善する場合が多いため、必ずしも医師の診察を受ける必要はありません。以下にご紹介するセルフケアを試してみるか、薬剤師に相談してみてください。

セルフケアでできること

・市販の鎮痛剤を服用する。あらかじめ、薬に関する情報をまとめたリーフレットを読んで服用できるかどうかを確認すること。わからない場合は、薬剤師に確認すること
・水をたくさん飲む。膀胱から細菌が排出されて症状の改善に役立つ可能性があるが、これが実際にどのくらい有効かは明らかではない
・お湯を入れたボトルを使う。お腹か太ももの間にお湯を入れたボトルを置くと、不快感を和らげることができる
・症状が悪化する可能性があるため、症状がよくなるまでセックスをしない

中にはクランベリージュースを飲むか、尿の酸性度を下げる製品(重曹やクエン酸カリウムなど)を使って、症状を軽減する人がいますが、効果があることを示す証拠がありません。これらの製品は、すべての人に合うとも限りません。他の薬を服用している場合は、こうした製品を試す前に医師に相談してください。

抗生物質

場合によっては、医師が抗生物質を処方することがあります。これは通常、錠剤またはカプセルを1日に2回から4回、3日間服用するものです。

抗生物質はかなり早く効果が出てくるはずです。症状が数日以内に改善する兆しを見せていない場合は、再度医師に相談してください。

ほとんどの人は、抗生物質治療の副作用はないと思いますが、もしあるとすれば、体調不良やかゆみ、発疹や下痢といった症状が表れます。

膀胱炎が再発する場合

膀胱炎が再発する(再発性膀胱炎と呼ばれる)場合、医師は非常用の抗生物質か、持続型の抗生物質を処方する可能性があります。

非常用の抗生物質は処方箋で、次に膀胱炎の症状が出たときに薬局で薬を処方してもらうことができます。このため、再発時に医師のもとを訪れる必要はありません。

持続型の抗生物質は、膀胱炎のさらなる発症を防ぐために、抗生物質の連続投与を数ヶ月にわたって行う。これらは次のような場合に処方される可能性があります。

膀胱炎がいつもセックスの後に発症する場合

セックスをしてから2時間以内に抗生物質の処方箋が出ることもあります。

膀胱炎がセックスと関連していない場合

低用量の抗生物質を6カ月間、試しに服用することができます。

医師は、膀胱炎を予防するための方法を勧めるかもしれませんが、これらがどのくらい効果があるのかは明らかになっていません。

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