インフルエンザ予防注射についての基礎知識

インフルエンザ予防注射とは
インフルエンザ予防注射は、インフルエンザ感染やその合併症のリスクにさらされている大人や子どもを守るために毎年提供されています。
インフルエンザの症状はとても辛いものですが、インフルエンザ以外の面で健康であれば一週間の後に症状は治まります。
しかしながら、インフルエンザは以下の人に関しては更に深刻な症状をきたす可能性があります。
・65歳以上の人
・妊婦
・特定の健康問題を抱えている子どもや大人(とりわけ長期的な心臓病や呼吸器疾患)
・免疫力の弱体化した子どもや大人
これらのリスク因子を持つ人は、潜在的な危険性をはらむインフルエンザ合併症(肺炎等)を発症する傾向がより強いです。したがって、これらに該当するひとは、毎年インフルエンザワクチンを接種したウイルスから身を守ることが推奨されます。
フルミスト
フルミストは以下の人を対象に提供されます。
・2、3、4歳、そして小学一年生、二年生、三年生のこども
・2歳から17歳で、インフルエンザ感染のリスクが特に大きい者
インフルエンザ予防注射の効果
予測不能で、こどもに不快な症状をもたらし、リスク因子を持った人(高齢者や妊婦、健康問題を抱えている者を含む)に深刻な症状をもたらしたり死に至らしめたりするウイルスに対して我々が保持している最善の防御策がインフルエンザワクチンです。
研究によれば、インフルエンザワクチンは確かな効果があり、感染から身体を守ってくれるそうです。全てのインフルエンザウイルスを阻止するわけではなく、防護の程度も人によって差がありますので、100%インフルエンザにかからなくなる、と保障するわけではありませんが、仮に感染した場合にも、ワクチンを受けていれば受けていない場合に比べて症状が軽くなったり、病状期間が短くなったりするのです。
また、インフルエンザワクチンが脳卒中罹患の可能性を軽減することを示唆する研究結果も出ています。
時間を経ると、ワクチンにより得られた免疫力は徐々に失われる上、インフルエンザウイルスの型もしばしば変わります。故に、新しいインフルエンザワクチンが毎年生産されており、インフルエンザワクチン接種を推奨されている人は毎年接種を行う必要があるのです。
予防注射の副作用
インフルエンザ予防注射が原因で深刻な副作用が現れることは非常に稀です。予防接種を受けてから二、三日微熱が出る、筋肉痛が出る、或いは注射部位が若干痛むといったことがあるかもしれません。
注射を受ける時期
インフルエンザワクチンを受ける最善の時期は秋(10月上旬から11月上旬)ですが、接種し損ねても心配する必要はありません。冬に入ってからも受けることが出来ます。
インフルエンザ予防注射を受けるべきでない人
インフルエンザワクチンはほとんどの大人が接種することが出来ますが、過去のインフルエンザワクチン接種時にアレルギー反応がでたことがある人は接種を避けるべきでしょう。