減量サプリメントについて知っておきたいこと

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ここでは、減量ダイエットサプリメントに関する情報を紹介しています。こうしたサプリメントに含まれている主要な減量の安全性と有効性に関する研究に関するまとめも紹介します。

アメリカ人の成人の3分の2、子供の3分の1が肥満もしくは糖尿病です。肥満であるアメリカ人の45%、また糖尿病患者であるアメリカ人の45%が減量しようと努力をしています。

健康専門家は、健康的な食生活パターンに従い、カロリーの摂取を控え、運動すること等のライフスタイルの変化が長期的な減量を達成するための基本であることには同意しています。しかし、ダイエットを行い、ライフスタイルを変えることは難しく、多くの人が、減量サプリメントが減量を促進して、減量のゴールを簡単に達成することの助けになると思って、サプリメントに頼っています。

米国において、減量サプリメントは非常に多く使用されています。アメリカ人の約15%が人生のどこかの時点で減量サプリメントを使用したことがあります。女性の方が使用した経験が男性より多く、20.6%が使用したことがあります。男性は9.7%でした。アメリカ人は錠剤の形状の減量サプリメント(タブレット、カプセル、ソフトジェル)に対し、年間20億ドルを費やしています。栄養補助食品をなぜ摂取するのかという理由のトップ20に減量したいから、という理由があがっています。

減量を促進する栄養補助食品には、様々な製品があり、形状もカプセル、タブレット、液体、パウダー、バー等があります。こうした製品を製造する業者には様々な謳い文句があります。例えば、主要栄養素の吸収を削減する、食欲を失くす、体脂肪を減らす、代謝を上げ、活動熱産生を増やす、等です。平均的なサプリメントの1製品には、10種類の原料が含まれていますが、96種類含んでいるものもあります。一般的な原料にはハーブやその他の植物成分等の植物由来のもの、食物繊維、ミネラルが含まれています。

米国会計検査院は、減量のためのサプリメントに関する報告書の中で、「減量サプリメントが効果があるかはよくわかっていないが、いくつかのサプリメントは潜在的な身体的危害を及ぼす可能性がある」と結論づけています。多くの減量サプリメントは高価ですが、サプリメントの中には特定の薬の作用を阻害したり、相互作用する減量が含まれていることがあります。使用する前に、サプリメントの中にある原料について、何が知られていて何が知られていないものなのかを考えることは大切なことです。

減量サプリメントを使いたい場合は、医師等専門家とその製品が持つ潜在的な利点とリスクについて話し合うべきです。これは特に高血圧、糖尿病、心臓病等、特定の病気がある人の場合には重要です。大規模な米国国内調査によると、アメリカ人の3分の1以下の人が、医師等の専門家と減量サプリメントの使用について話し合ったことがあると回答したにとどまっています。

*栄養補助食品とは、サプリメントとしての表記があるラベルが貼られており、食事におきかえるシェークタイプや、処方箋による医薬品、薬局で購入できる市販薬とは違うものです。

減量サプリメントに関する規制

米国食品医薬品局(FDA)は、減量を促進する栄養補助食品が、the Dietary Supplement Health and Education Act of 1994 という法の規定に従うよう規制しています。他の栄養補助食品と同じように、減量サプリメントは処方箋による医薬品や市販薬とは違うもので、FDAも医薬品として分類をしていません。医薬品とは違い、栄養補助食品はFDAによる市販前審査や市販前承認が必要ありません。サプリメントの製造会社は、その製品が安全で、ラベルの表記が誠実で、語弊がないものであるということを確定するために責任を負っています。しかし、製造会社はその製品を市場で流通させる前に、FDAに対して、その内容を証明する書類の提出を求められていません。FDAがそのサプリメントが安全でないと判断した場合、市場からその製品を撤去するか、製造会社に自主回収をするように求めます。また、FDAと連邦取引委員会( the Federal Trade Commission 、FTC)は、製造会社に対し、根拠のない減量効果をサプリメントに対して使わないように規制措置を行うことができます。FDAはサプリメントが薬剤成分を含むことを許可していないため、製造会社はどんな病気のための診断、治療、予防効果があるとサプリメントを宣伝してはならないとしています。

減量サプリメントの一般的成分

減量サプリメントには色々な原料が含まれています。驚くべきことでもなく、こうした様々な原料について、科学的に思えてしまう情報を目にすることができます。例えば、その効果が限定的な理論的データもしくは動物やラボ研究に基づいたものであって、人体による臨床実験には基づいていないものです。他にも、その特定の原料の使用の後押しをする研究は少なく、また研究期間が短く、または研究の質が低く、研究結果の信頼性は限定されているものです。ほぼ全てのケースにおいて、特定の原料の安全性や効果を完全に理解するためには追加的な研究が必要となります。

多くの研究結果の解釈は困難なもので、このため、減量サプリメントは複数の成分を含んでいることがほとんどです。これはいくつかの原料から一つの減量の効果を離して考えることが難しくなり、そして数種の原料の複合的な効果も推測されるためです。さらに、有効成分の量と服用量も減量サプリメントでは大きく異なるため、製品の構成物も必ずしも全て公表された結果に示されているわけではありません。こうした研究では、サプリメントの効果を測定する方法として、様々な異なった方法と、不適切な評価方法をとることがあります。このような要因があるために、他の研究結果との比較を行うことが難しくなります。

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