赤ちゃんの寝返りについて知っておきたいこと

赤ちゃんの寝返りについて
赤ちゃんが動くことを学び始めたら、寝返りを打つようになるでしょう(それも、何度も!)
「あら、何が起きたの?」初めての寝返りは、赤ちゃんもご両親にとっても驚きがあると思います。ただ、もしすぐにうつぶせからあおむけに転がることが、赤ちゃんのお気に入りのいたずらのひとつになったとしても驚かないでください。赤ちゃんの腕、背中、首が強くなると、新しい方法で自分の体を動かすことを見つけ始めます。ここに寝返りが含まれています。おむつ換え用テーブルはもちろん、落下やそのほかの危険が潜んでいるような場所では安全を保つよう気をつけてください。
いつ赤ちゃんは寝返りを打つ?
赤ちゃんの中には、早期に寝返りを打とうとする子もいますが、ほとんどは生後1ヵ月以内にひとりで寝返りを打つ力はないようです。4カ月までに、赤ちゃんは自分の腕を使ってうつぶせの状態からあおむけに体を動かすことができる力を身につけます。これは多くの場合、タミータイム(親がいる場所で、赤ちゃんをうつぶせ寝で過ごしてもらう時間)中にちょっとした腕立て伏せをしていた場合の思いがけない結果のひとつです。6カ月までに、ほとんどの赤ちゃんはうつぶせからあおむけへの寝返りだけでなく、あおむけからうつぶせという逆の動きもマスターします。
赤ちゃんの寝返りを助ける方法は?
タミータイムをたくさん作ってあげると、赤ちゃんが寝返りを打つのに必要な力が背中や首、腕につきます。生後1週間から、できるだけ早くタミータイムを始め、起床後すぐの数分間、赤ちゃんをひざのそばにうつぶせの状態で置いてみましょう。生後1カ月になったら、赤ちゃんが毎日15~20分ぐらいうつぶせで過ごすのを手伝ってあげてください(常に目の届くところにいてください)。もし、赤ちゃんがうつぶせになっているのが本当に嫌がっているなら、タミータイムの時間を短くしてみてください。1~5分であればごまかせると思います。その後、少しずつ時間を延ばしていきましょう。
魅力的なおもちゃが付いている運動マットがあると、赤ちゃんが寝返りを打つのを身につけやすくなるとてもよいきっかけになります。近くに「うつぶせになりたくなるようなおもちゃ」を置いておくと、それを取ろうと手を伸ばし、腕に筋力がついたり、横向きになったりするかもしれません(あともう少し!)。左右に転がる練習をした後、あおむけにしてあげると、赤ちゃんが実際に寝返りを打つのを見せてくれます。もしくは、赤ちゃんと一緒に床に座って、赤ちゃんに転がり方の手本を見せてあげてください。
心配しなくてよいこと
いったん赤ちゃんがうつぶせになったりあおむけになったりすることができるようになると、夜中もベビーベッドの中で寝返りをうつようになることに気づくかもしれません。専門家はたとえ赤ちゃんが夜中にあおむけでじっと眠っていないとしても、赤ちゃんをあおむけに寝かせ続けることを勧めていますが、心配する必要はありません。赤ちゃんはうつぶせになる力と動作を身につけているので、睡眠中にトラブルに気づく力も身についているためです。つまり、赤ちゃんは呼吸しづらくなる場所に動いてしまう可能性が低くなる、ということです。6カ月になると、SIDSを発症するリスクも小さくなります。SIDSは生後2カ月~4カ月の間にピークを迎えます。
もし、寝返りを打ってうつぶせになるのが本当に心配なら、赤ちゃんをあおむけの状態でベビーベッドに置くか、どちらか一方の腕を伸ばしてください。そうすれば、もし赤ちゃんが寝返りを打っても胸の前に腕がくるようになります。そして、赤ちゃんとベッドの間に腕がはさまるので、完全にうつぶせになる可能性が小さくなります。
すべての赤ちゃんが自分のペースで、自分の時間で寝返りを打つといった発達段階に到達することも忘れないでください。赤ちゃんが自分の前腕で体を押し上げてあおむけになることができたり、頭を動かしてうつぶせになったりすることができるようになるまでに、タミータイムが数週間必要です。練習する機会をたくさん作ってあげてください。その際、できれば、床で時々起こる(そして悲しいことに避けられない)頭をぶつけるのを和らげる毛布やマットの上で練習するようにしてあげてください。そして、赤ちゃんがようやく初めて寝返りをうつことができたら、たくさんほめて、元気付けて、励ましてあげてください。
赤ちゃんのために次にすることは?
いったん赤ちゃんが寝返りを打ったり、頭を持ち上げることができるようになったら、すぐに座るようになると思います。最初はあなたの支えが必要だと思いますが、そのうち支えがなくても座れるようになります。そこから赤ちゃんがハイハイを始めるようになるか、それを飛ばして立ち上がったり、自分の足で歩くことができるようになります。