ニキビの治療について理解しましょう

処方箋なしで行うニキビ治療とは
石鹸と水
1日2回、石鹸と水でやさしく顔を洗顔するはニキビの治療に役立ちます。しかし、すでに出来ているニキビはきれいになりません。強くこすってしまうと、肌を傷つけてしまい、他の肌のトラブルの原因となることがあります。
洗顔料
ニキビの治療の効果を謳った洗顔料と石鹸は多く出回っています。通常、過酸化ベンゾイル、グリコール酸、サリチル酸、硫黄を含んでいます。
過酸化ベンゾイル
軽度のニキビの場合は、医師が勧めているかもしれませんが、処方箋なしでも買える過酸化ベンゾイルを含む製品を試してみるとよいかもしれません。にきびに関連したバクテリアを死滅させることによってニキビに効果があるとされている成分です。効果がでるまで通常4週間かかり、ニキビ菌が追い詰められてなくなっていくまで継続的に使わなければなりません。多くの市販薬と処方箋薬と同じで、皮脂産生や角質が剥がれ落ちることには影響を与えませんが、使用を止めるとニキビがまた出てきてしまいます。過酸化ベンゾイルはクリーム、ローション、洗顔料、ジェルなど様々な形態で入手することが可能です。
過酸化ベンゾイルは肌の乾燥の原因となったり、衣服を漂白してしまう可能性があるので、使用する場合は注意しましょう。背中や胸に塗って一晩眠る場合は、古いTシャツやベッドカバーなどを使いましょう。
サリチル酸
サリチル酸は、角質の剥がれ落ちが異常である場合にそれを正常に戻すことに役立つ成分です。サリチル酸は、軽度のニキビの場合、毛穴の詰まりを解消し、肌の損傷を防ぐことに役立ちます。皮脂産生には影響を与えず、バクテリアを殺菌することはできません。過酸化ベンゾイルと同様、サリチル酸は継続的に使用する必要があり、使用を中止すると効果がストップしてしまうため、毛穴が再び詰まり、ニキビができてしまいます。サリチル酸は、ローション、クリーム、パッドなど、様々な形態のニキビ製品に含まれています。
硫黄
硫黄は、アルコールやサリチル酸のような他の物質との混合の形態で、市販のニキビ治療薬の多くに含まれている成分です。硫黄は臭いがよくないため、それ単体で使われることは通常はありません。なぜ硫黄がニキビに効果があるのかはよくわかっていませんが、多くの場合で硫黄の効果はほんのわずかなものであると考えられています。
局所レチノールジェル
レチノールはニキビが形成されないように作用します。細胞の成長を促し、腫れや炎症を減らす効果があります。ニキビがよくなったように見える前に悪化して見えますが、これは肌の奥ですでに形成されたニキビに作用するためです。レチノールジェルは継続的に使用しなければならず、効果がでるまでに8-12週かかります。
アルコールとアセトン
アルコールは軽度の抗菌剤で、アセトンは肌の上の油脂を取り除くことができます。この二つを混合したものを含む市販薬が薬局で買えます。こうした物質は肌を乾燥させますが、ニキビ自体にはほんのわずかもしくは効果がなく、皮膚科医によっては通常使用が勧められていません。
ハーブ、オーガニック、天然の療法
ハーブやオーガニックやその他の天然製品が、ニキビの治療や予防用として販売されています。こうした製品の効果は証明されていませんし、あまり効果はないかもしれません。
注:もしニキビが膿で一杯になっていて、今にも潰れそうであれば、ホットタオルを数分あてて、自然に潰れるように促しましょう。炎症ニキビを潰すのは、医師か看護師だけが行うようにし、外科専門機器を使い、潰した後に消毒をしなければなりません。ニキビを自分で搾り出してしまった場合は、ニキビを悪化させてしまったり、一生傷が残る場合があります。