妊娠中のB型肝炎について知っておきたいこと

その他

B型肝炎とは?

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされる感染性肝疾患です。ウイルス性肝炎には、A型肝炎やC型肝炎もありますが、B型肝炎は出産時に新生児に影響を及ぼすことが知られている唯一の肝炎です。(C型肝炎は、感染した母親から赤ちゃんに伝染する可能性がありますが、感染率は非常に低いです。)

どの程度一般的ですか?

アメリカでは、B型肝炎ウイルスの保有者は125万人を超えており、毎年約20万人が感染しています。

どのような人が最もリスクが高いですか?

感染者の血液や体液にさらされた人は誰でも危険です。また、医療従事者であったり、保菌者や慢性的に感染している人とセックスをしたり、セックスの相手が複数いたり、静脈麻薬を使用している場合は、リスクが高くなるかもしれません。

どのような症状ですか?

B型肝炎の症状には、黄疸、倦怠感、腹痛、吐き気、嘔吐、食欲不振がありますが、約3分の1の感染者は症状が出ません。感染しているかどうかを確かめるための唯一の方法は、検査することです。(実際、すべての妊婦にB型肝炎の検査を受けることを勧めます。)

心配するべきですか?

B型肝炎は、子宮内の赤ちゃんに害を与えないと考えられていますが、感染した母親は、出産中に血液や排せつ物を介して、赤ちゃんに感染させる可能性があります。(出産時の感染の可能性は高く、約90%です。)赤ちゃんがウイルスに感染すると、生涯にわたって肝疾患を発症するリスクがあります。

できること

B型肝炎の検査で陽性と出た場合、赤ちゃんは、生まれてすぐに2種類の予防接種を受けることになります。B型肝炎ワクチンとB型肝炎免疫グロブリン(HBIG)です。この2つの薬剤が生後12時間以内に投与された場合、赤ちゃんが生涯にわたってB型肝炎に感染しない可能性は90%以上になります。2回目の予防接種は1〜2ヵ月齢で行い、3回目の予防接種は6ヵ月齢で行うべきです。あなたが感染していることが分かっている場合、B型肝炎は母乳から感染する可能性があるので、赤ちゃんに母乳を与えないようにしましょう。

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