なぜ幼児がいびきをかくことがあるのか?

幼児のいびき
信じがたいかもしれませんが、天使のように眠っている幼児も、大きな、鼻づまりのいびきをすることがあります。それがなぜ起きるのか、そして何ができるかについて紹介します。
なぜ幼児がいびきをする?
いびきは、鼻と喉を通る気流の詰まりが原因で起こります。いつも聞いている音は、呼吸する際に、口の中の特定の構造と喉の摩擦が振動する音です。
ではその原因と改善策について見ていきましょう。
風邪、インフルエンザ、アレルギー
上気道感染症は、大半において、子供のいびきの原因とされています。鼻がつまり、粘膜が喉からの空気の流れをブロックすることで起こります。またアレルギーによって、鼻腔内が狭くなり、いびきの原因となることもあります。
肥大したアデノイドまたは扁桃
アデノイドは、鼻が咽喉と接触するところにある塊状のリンパ組織であり、扁桃は、咽喉の後部に位置するリンパ組織の集合体です。
アデノイドと扁桃腺の両方が、吸入したウイルスや細菌を捕まえて感染から子供を守ります。しかしその過程で、感染し腫れてしまうことがあります。肥大したアデノイドや扁桃腺は空気の流れを妨げ、いびきを起こすことがあります。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
大きないびきの途中で、呼吸が止まるようであれば、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の可能性があります。呼吸の休止は10秒以上続くことが多く、夜間に何度も起こることがあります。
OSAは危険な事態にもなりかねません。睡眠が崩れることで、子供の機嫌を損ねさせ、極度の疲労、集中困難、頭痛、成長障害などを引き起こす可能性があります。
子供のOSAの大部分の症例はアデノイドや扁桃腺の拡大によって引き起こされますが、過体重であったり、顔の特徴(後退する顎や口蓋裂のような)によっては、気道を塞いでOSAにつながる可能性があります。
OSAの診断する際は通常、睡眠検査室で一晩滞在します。
いびきを改善するために
子供が夜にいびきをしていて、特に呼吸の問題が見られるようであれば、小児科医の受診をお勧めします。小児科医と一緒に考えたい解決策は以下を参照にしてください。
・まだ枕を使用していない場合は、マットレスの下に枕を置く
すでに枕を使用している場合は、頭の下にしっかりと置いてください。眠っている間に頭を上げると、呼吸通路が広がり、呼吸が楽になります。
・アレルギーの元となるものを部屋から全て取り除く(アレルギーが原因の場合)
アレルギーが依然として問題であれば、小児科医はアレルギー薬を推奨するかもしれません。アレルギーが制御されたら、いびきも改善するでしょう。
・アデノイドと扁桃の検査を受けさせる
検査によりOSAの原因と分かれば、医者はアデノイド扁桃の除去を提案するでしょう。