初期の血液検査の時に知っておきたいこと

血液検査について
初めての出生前診断でたった1度注射をするだけで、たくさんのことを学ぶことができます。
最初の血液サンプルからは多くの重要な情報を得ることができます。すべての妊婦が受けることになっている検査もありますし、国内の一部地域では受ける必要があるものや、必要がある場合にのみ行われるものもあります。以下に、最初の診察で行われる最も一般的な出生前血液検査を簡単に挙げます。
最初の血液検査で調べること
最初の血液検査では、一般的に、以下のようなものを調べます。
・hCG値:hCGは胎児によって生成されるホルモンで、血液中や尿中に現れます。家庭での妊娠検査で陽性が出るのも、このホルモンが原因です。hCG値を調べる血液検査では、受胎から早くて1週間経てば100%正確に妊娠しているかどうか特定することができます。血液中の正確なhCG値を測定することによって、医者が出産予定日を特定することにも役立ちます。hCG値は妊娠が進行するにつれて変化するためです。
・梅毒、B型肝炎、HIVなどの性感染症
・風疹、水痘などの特定の病気に対する免疫
・ビタミンD不足の可能性
・血液型:非常にまれですが、妊娠中のある時点で輸血を必要とすることがあります。
・Rh因子:赤ちゃんとのRh不適合は、発見されなかった場合は危険なものになり得ますが、Rh不適合が見つかった場合でも完全に治療することが可能です。
・嚢胞性繊維症、脊髄性筋萎縮症(SMA)、鎌状赤血球症、サラセミア、異常ヘモグロビン症、その他の考えられる遺伝性疾患への遺伝的危険度(受胎前に検査を行っていない場合)
・血糖値:肥満である場合、妊娠糖尿病にかかったことがある、または以前出産した赤ちゃんがとても大きかった場合、家族に糖尿病患者がいた場合、その他の妊娠糖尿病になる危険性を抱えている場合に検査します。
妊娠中の血液検査の対象者
妊娠している女性はみな、最初の出生前診断の際に血液検査を受けることになっています。
妊娠中の血液検査の実施方法
注射器によって腕から血液を採取します。
リスク
針を刺すことへの不快感や注射の跡が残る可能性があることを除いては、最初の血液検査によって健康を脅かすようなリスクが生じることはまったくありません。