妊娠第29週の赤ちゃんとお母さんについて

妊娠第29週の赤ちゃん
妊娠第29週目では、赤ちゃんの体重は平均して1133グラムから1360グラム程度で、身長は約40センチです。出産が近づくにつれて可愛らしくなっていますが、もう少しふっくらする必要があります。続く11週間で、体重は二倍以上(ほぼ三倍近く)の大きさになります。肌の表層の下に脂肪がつくにつれ、しわしわの肌はつやつやになります。この白色脂肪は、胎児が蓄積し始めた時の茶色の脂肪とは違います。茶色の脂肪は体温調節に必要なものであり、白色脂肪はエネルギー元となるものです。
赤ちゃんのキックを数えてみましょう
赤ちゃんの居住している空間はいっぱいなため、肘や膝でのパンチやキックを感じることかと思います。赤ちゃんの体が強くなったため、また、動き、音、光、少し前に食べたチョコレートバー等、全ての刺激に対して反応するため、以前よりもパンチとキックが力強くなっています。赤ちゃんが元気かどうか確認するため、1日2回、キックを何回するのか数え始めてみるにはいい時期です。
妊娠第29週目のお母さんの体
静脈瘤
妊娠第29週までに、お腹が大きくなるため立ち上がった時に自分の足をすでに見ることができなくなっていると思います。妊婦の約40%がなる静脈瘤になるかもしれません。静脈瘤が妊娠中はできたり、悪化したりしますが、重症化することはあまりありません。妊娠中、血量が増加するため、大きくなる子宮は骨盤の血管を圧迫し、ホルモンは血管をゆるませるため、静脈瘤が現れます。静脈瘤は直腸にも痔として現れますし、また外陰部に現れることさえあります。でも、クモの姿に似ているためそう呼ばれている静脈瘤である、赤紫色のクモ状静脈瘤とは混同しないでください。
妊婦の中には静脈瘤が痛む場合もありますが、全く不快感がない場合もあります。妊娠線と同じで、遺伝します。長時間、立ち続けていたり、座り続けていたりしないようにすることで、血液の循環を保つことで、静脈瘤を予防または抑えることができます。また、毎日エクササイズすることもよいでしょう。静脈瘤を防ぐサポートタイツの利用も役立つでしょう。静脈瘤は大抵、出産数ヶ月後には薄れていくことが多いです。
今日の赤ちゃんのキックは何回だったか数えてみましたか?妊娠第28週を過ぎたら、毎日数えてみましょう。お腹の中の赤ちゃんが大丈夫か確認するため、朝に1回、夜に1回の1日2回キックの数を数えてみましょう。一番良い方法は横になって数えることです。赤ちゃんはお母さんが休んでいる時に元気になる傾向があり、このパターンは生まれてからも続く傾向があります。または、背中が快適ではないのであれば座って数えてみましょう。キックや回転等の動きの数を、10になるまで数えましょう。1時間経っても10に達しない場合は赤ちゃんがお休みしている時間だと思いますので、お母さんも少しスナックを食べてからまた数えてみてください。血糖値が上がると赤ちゃんも活動してきます。それでも2時間経っても胎動が10以下であれば医師に連絡してください。大概は赤ちゃんは元気ですが、後で後悔するようなことになる前に心配であれば医師に連絡をしたほうがよいでしょう。
その他アドバイス
母乳パッドを用意しておきましょう。出産前にも初乳がでることがあり、初乳は母乳育児をする場合は赤ちゃんの始めての食事となる、栄養価の高い母乳です。
脚が休みなく動いているため起きてしまいますか?原因はよくわかっていませんが、妊娠後期にはよくあることです。食事で鉄分を多く摂ること、そして日中は十分な運動をしましょう。
残念ながら、妊娠後期に尿路感染症は起こりやすくなります。排尿の際、熱く感じる痛みがあればすぐ医師に相談してください。
一般的症状
便秘
妊娠ホルモンは腸のを含む、体の筋肉を緩ませるため、排便システムがうまくいかなくなります。プロバイオティクス・アシドフィルス菌を含むヨーグルトを食べることでお通じが改善するかもしれません。有益なバクテリアが消化を助け、お通じをよくすることに役立ちます。
片頭痛
片頭痛のようなひどい頭痛が起きた時は、静かで暗い部屋で横になり、首やおでこに冷湿布をすることで痛みを和らげることができます。頭痛が何をしても治まらない時は、妊娠中はアセトアミノフェンの頭痛薬を飲むことが安全です。
痔
骨盤領域への血流と圧迫の増加の結果として、腸の中の血管が腫れあがり飛び出してきた場合、お手洗いの後、低刺激のウエットシートややわらかいトイレットペーパーを温水で濡らしたもので拭いたり、また便が硬いようであれば十分に水分を摂るようにすることで不快感を減らすことができます。
妊娠による脳の働きの低下
この頃、頭がはっきりしないことも不思議なことではないのです。ホルモンが記憶力に影響を与えており、妊娠後期3ヶ月間は脳の細胞数が実際に減少します。この一時的な妊娠症状を深刻に受け止めないようにしましょう。考えすぎるとストレスで頭がさらにはっきりしなくなります。
爪が早く伸びます
これまでになく、爪が早く伸びているかもしれませんが、妊娠ホルモンは爪を乾燥させ、割れやすくしています。定期的に爪を短くするようにしましょう。
胸やけと消化不良
夜間も胸やけが続くようであれば、食べ過ぎないようにし、就寝時間に近い時間に食べないようにしましょう。エネルギー元となるコーヒーやチョコレートは眠れなくなるので、夜に食べることは避けるようにしましょう。