赤ちゃんが寝ない10の理由(とその対処法)

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赤ちゃんの睡眠問題

良く寝る子でも時には夜穏やかに眠れないことがあるんです。どうやってよくある赤ちゃんの睡眠問題に向き合うかをご紹介します。

眠ること:どの家庭も、とくに最初の数ヶ月は十分には眠れません。そしてひとたび赤ちゃんが夜じゅうぐっすり眠ったら、睡眠問題が生じるのです。ですから赤ちゃんが眠らないよくある理由を知っておくと助けになるのです。もしお母さんが問題を認識することができて対処する道具をお持ちなら、潜在的に厳しい状況をより楽に和らげることができるので、うまくいけばみんながよい夜の休養を取れるというわけです。生後一年のうちのそれぞれの段階に見られる一番よくある眠れない理由のうちいくつかに目を通し、休むことのできない赤ちゃんが休めるような解決策を得ましょう。

睡眠問題:0~1ヶ月

新生児の段階では、赤ちゃんはまだ普通の睡眠パターンに適応しつつある段階です。新生児はふつう一日に16時間眠り、昼も夜もおっぱいを求め頻繁に起きます。生後1ヶ月の子はより一般的には一日14~18時間寝なくてはなりません(8~9時間夜に、7~9時間何回かにわけて寝ます)。まだどのように十分な睡眠をとるのか知るべき(あなたも!)人がいます。以下に段階を踏んで解決するためのチャレンジを紹介します。

仰向けで寝たがらない

どう見えるか:赤ちゃんを仰向けに寝かせようとするとぐずったり安定しなかったりします。赤ちゃんたちは実際、お腹を下にして寝るとより安心するのですが、そうすると乳幼児突然死症候群がより起こりやすくなってしまうのです。そのため専門家は赤ちゃんを仰向けに寝かせるように薦めているわけです。

どう解決するか:もし赤ちゃんが仰向けに寝なかったら、考えられる身体的説明を調べてくださるであろう小児科医の先生にご相談ください。しかしよりありえそうなのは、赤ちゃんが仰向けだと安全を感じられないということです。もしその場合なら、赤ちゃんをくるんで揺らして寝かしつけるなど、仰向け寝をうながすためにできる方策がいくつかあります。睡眠体勢は飛ばして、継続的な習慣にこだわりましょう。最終的には、赤ちゃんはあお向け寝に慣れてくれることでしょう。

もし赤ちゃんが20人に1人はかかる深刻な胃食道逆流症にかかっていたら、乳幼児突然死症候群よりリスクが重い場合小児科医さんはうつ伏せ寝を推奨するかもしれません。お医者さんにお子さんがどのカテゴリーに分類されるか聞いてみて、お医者さんから大丈夫だという証明がなければうつ伏せ寝させるのはやめてください。

昼と夜の混同

どう見えるか:赤ちゃんが昼間ずっと寝ているが、夜はずっと起きている(お母さんのためのパーティーじゃないですよ!)という現象です。赤ちゃんがお腹にいるとき、日中の活動で赤ちゃんは揺さぶられて眠り、お母さんが休みたいときに赤ちゃんは目覚めっぱなしになっていたようですね。

どう解決するか:赤ちゃんの夜の行動は外の世界の生活に慣れるにつれおのずと治っていきますが、昼寝の回数を制限して昼と夜の明確な区別をつける(赤ちゃんが寝るときは部屋を暗くし続け夜にごはんをあげるときはテレビを消す、など)といった、赤ちゃんが昼と夜を分ける過程を早めるためにいくつかできることがあります。

睡眠問題:2~3ヶ月

この時期赤ちゃんは日中何度か寝て夜に長く寝、ときどきおなかがすいて起きるといったふつうのパターンで寝起きをしています。生後2ヶ月の子は一日14~16時間(8~10時間夜に、4~8時間以上何回かに分けて)寝ます。一方生後3ヶ月の子は夜に9~10時間寝て1.5~2時間ずつ何度か日中寝ます。

睡眠退行

どう見えるか:生後3ヶ月の時点で、いままで眠たかった赤ちゃんが眠れなくなるのです。たとえ眠たくっても。睡眠退行にようこそ。これはこの時期多くの赤ちゃんが経験する睡眠レーダー上の完全に正常な逸脱であり、しばしば8~10ヶ月、12ヶ月のときにも(いつでも起こりうるのですが)ぶりかえします。どうしてでしょう?この時期はびっくりするような新しいおもちゃや見るものや会う人たちのせいで、寝て時間を無駄にするには人生は面白すぎるのでしょう。

どう解決するか:お風呂、読み聞かせや抱っこなど、ベッドタイム習慣にこだわる(か始める)ことです。赤ちゃんが夜眠れなくなった分日中に埋め合わせる準備ができることも確かめてあげてください(疲れすぎた赤ちゃんには夜じっとしていることさえ難しいのです)。睡眠退行は一時的なものだということも心に留めておいてください。赤ちゃんが自分の新しい発展的能力に適応したら、睡眠パターンを基準に戻しましょう。

頻繁な深夜のごはん

どう見えるか:ほとんどの2~3ヶ月の赤ちゃん、とくにおっぱいをもらっている子は、まだ夜中に1度か2度お腹を満たしてあげる必要があります。一方で3~4度真夜中に食べるのは、この時期では典型的に多すぎますし、ほとんどの赤ちゃんには不必要です。

何をしてあげるか:ベッドタイムでのごはんの量が多くなるにつれ、赤ちゃんの深夜のごはんの回数を徐々にへらしていくことができます。そうして赤ちゃんが一日中十分に食べていることを確かめ、ゆっくりと夜の食事の合間の時間を延ばすのです。

歯が生えてくる痛み

どう見えるか:よだれを垂らしたり、噛んだり、ごはんのときに騒いだりいらいらしているなど、赤ちゃんが日中に歯が生えてくる兆候を見せたら、歯が生える痛みで夜中に目が覚めてしまっていることでしょう。歯が生えるのに伴う睡眠問題は生後1年の間にいつでも始まりうることを覚えておいてください。早い赤ちゃんだと2~3ヶ月で最初の歯が生えてくる一方、1歳になるまで生えてこない子もいます。

どう解決するか:赤ちゃんを無視してはいけませんが、赤ちゃんをしかるのはいけません。かわりに、噛み輪をあげたり、優しい言葉をかけてなでてあげたり、子守唄をうたってあげてください。赤ちゃんはおのずと落ち着くかもしれません(それを起こすにはお母さんは部屋を出なくてはなりませんが)。もしやわらかい歯肉で毎晩赤ちゃんがいたい思いをしてしまうなら、小児科の先生に寝るときの解熱鎮痛剤を下さるようお願いをしてみてください。

睡眠問題:4~5ヶ月

4ヶ月までに、赤ちゃんは一日15時間は寝ます。計3~4時間2,3回に分けてお昼寝をし、10~11時間夜に寝るといった具合です。赤ちゃんが6ヶ月に近づくのに従って、赤ちゃんは夜に9~11時間、そしてたいてい朝と午後に、計二つの長い睡眠をとるのです。

昼寝と睡眠のパターンの変化

どう見えるか:赤ちゃんは大きくなるにつれて、昼寝をしなくなります。もし赤ちゃんが変わっていくスケジュールに満足そうで夜もよく寝ていたら、この節目をうけいれて続けましょう。でももし赤ちゃんが昼寝をしなくなり前より騒ぐようになるか、夜寝るのが
難しくなったら、疲れ果てていてお昼寝の時間への導入が必要なのです。

どう解決するか:毎回の昼寝の前に簡略化したベッドタイム習慣を試しましょう(静かな音楽やマッサージ、読み聞かせなど)。そして我慢強くいましょう。赤ちゃんに習慣が定着するのには長くかかるかもしれませんが、定着するでしょうから。

睡眠問題:6ヶ月以上

自分で眠れない

どう見えるか:ほとんど誰でも、大人も赤ちゃんも同様に、夜に何度か起きることがあります。よい睡眠習慣のある一生はどうやって一人でふたたび眠りに落ちるかにかかっているのです。そしてそれを赤ちゃんは学ぶ必要があるのです。もし赤ちゃんが6ヶ月のころにまだ真夜中にごはんとだっこをねだってお母さんを起こすなら、睡眠トレーニングを考えたほうがよいかもしれません。

どう解決するか:もし睡眠トレーニングをする準備があるなら(誰でもそうではないでしょうし、できなくても大丈夫です)、赤ちゃんよりもお母さんのほうが大変(大変じゃないかもしれませんが)であることを肝に銘じておいてください。どのように睡眠トレーニング、またの名を泣かせっぱなし(CIO)メソッドというものに向き合うかはあなた次第です。アメリカ小児科医アカデミーは赤ちゃんと同じ部屋(同じベッドではない)に最低6ヶ月、理想的には1年寝ることを薦めています。しかしまだ部屋を共用しているときにこの問題にぶち当たっても、睡眠トレーニングの裏にある基本的な考えは同じです。

ベッドタイム習慣の最後に、たとえ部屋を出るときに反抗する声と泣き声が聞こえてもおやすみと本気でいいましょう。もどって赤ちゃんを大丈夫だよと安心させてもいいですが、どれだけの頻度で(そしてどれだけ長く)部屋に戻るかの計画が必要です。計画をまだ立ててないですか?睡眠トレーニング法はたくさんあるので、どれが一番よく効くか決めて狙いを定めましょう。

頻繁な深夜のごはん

どう見えるか:6ヶ月になるまでに、赤ちゃんはもう真夜中の食事を必要としなくなります。ですからもし赤ちゃんがあやされたり揺さぶられたりせずに眠れなかったり、夜中に何度も起きて同じ事をされないと眠りに戻れなかったりすれば、赤ちゃんは泣くことが抱っこや揺さぶり、ごはんの効果的な動機になるということを悟っているのです。多くの赤ちゃんが自分をなだめて再度眠る方法を学ばなくてはなりません。

何をしてあげるか:もし睡眠トレーニングをする余裕があれば、夜じゅうごはんがほしくて起きる赤ちゃんにはよい選択肢になるでしょう。

早くからずっと起きている

どう見えるか:夜明けに赤ちゃんが起きて、そのまま起きっぱなしでいる状態です。

何をしてあげるか:もし赤ちゃんが最低でも6ヶ月なら、昼寝のスケジュールを調整する、違う就寝時間を試し部屋をより明るく、防音にするなど実験をするなど、赤ちゃんをあとで眠らせてあげられる戦略がいくつかあります。

何歳になっても起きる睡眠問題

睡眠習慣における邪魔

どう見えるか:赤ちゃんの頭の中の睡眠習慣を変えるのにはそれほど時間はかかりません。寒さや中耳炎はお母さんが仕事に戻ったり新しいベビーシッターに慣れたりする感情的試練と同様、睡眠パターンに大打撃を引き起こすことがあります。旅行はまた別の確実な睡眠スケジュール破壊原因で、はいはいを習得したり歩くのを覚えたりするといった主要な目印も一時的に睡眠に干渉しうるのです。

どう解決するか:睡眠スケジュールを変えている赤ちゃんは多少うるさいですが、その途中に、お母さんはうたた寝の時間のゆとりをカットして習慣を強制する必要があります。スケジュールへのこれらのちょっとした妨害を通じて赤ちゃんを慣らしてあげるのです。そしてできるだけ早くいつものやり方に戻すようにしましょう。就寝前の習慣を同じ順序で行うのです(お風呂、ごはん、物語など)。

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