大人の低体重について知っておきたいこと

低体重について
低体重になると健康を損なう可能性があります。体重が少なすぎると免疫系が弱くなり、骨が脆くなり、疲れやすくなります。
低体重ではないかと心配な場合は、BMIを確認してください。BMIが正常な範囲を下回っているなら低体重の可能性があります。
低体重の場合、主治医が助言してくれるでしょう。甲状腺の過活動など、根底に医学的原因があるかもしれません。
または単に食事に十分なエネルギー(カロリー)が含まれていないため、体重が減っている可能性があります。理由はいくつかありえます。ストレスや他のメンタル面での問題によって食事のパターンが変わる可能性がありますが、認識しにくいことも多いです。
食事が低体重の原因である場合、あなたの年齢、身長、運動量に見合ったカロリーを含む、健康でバランスの取れた食事に変えれば、健康的な体重になるのに役立ちます。
なぜ低体重なのですか?
低体重かもしれない場合、なぜ低体重なのか考えてみましょう。
・体調が悪いですか?
・健康的に食事をしていますか、それとも朝食や昼食を抜かして代わりに外出先でお菓子を食べていますか?
・ストレスや心配のせいで食欲を失っていますか?
・体重を減らそうとしていますか?健康的な体重になるよりもほっそり見えることに重点を置いていますか?
・自分を支配できる気がするから食べていないのですか?もしそうなら、体重と食生活について誰かに話す必要があります。
体重について誰かに話す
健康的な食事をしていないのには、メンタル面での問題があるからかもしれません。
食べ物のことを考えると不安になる、ストレスや自尊心の低さに対処するために食べることをコントロールしていると実感している場合は、摂食障害があるかもしれません。
摂食障害の疑いがある場合は主治医に伝えれば助言を得られます。摂食障害についてはこちらをご覧ください。
なぜ低体重は良くないのですか?
低体重は、今と将来の健康に悪影響を与える可能性があります。
・低体重の場合、健康でバランスの取れた食事をしていない可能性が高く、体が成長して正常に機能するために必要な栄養が不足につながる可能性があります。例えば、カルシウムは、強くて健康な骨の維持に重要です。低体重は、後の人生で骨粗鬆症のリスクを増加させます。十分に鉄分を摂取していない場合は、貧血になる可能性があります。
・低体重のときは免疫システムは100%ではなくなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症に罹りやすくなります。
・大きく体重が減った女性は月経がなくなることがあります。これにより、不妊症の危険性が高まります。
健康な体重になるための食事
低体重の場合は、年齢と身長に見合った健康な体重に達するまで体重を徐々に増やしましょう。
正しい方法で体重を増やすことが大事です。チョコレート、ケーキ、甘い飲み物、飽和脂肪と砂糖でいっぱいの高カロリー食品は、筋肉量ではなく体脂肪を増やし、血液中のコレステロール値が高くなったり虫歯を発症する危険性が高まります。
代わりに、1日に3回の食事と3回の軽食をして、健康的な食事の原則に基づいた食事をしましょう。
・毎日さまざまな種類の果物や野菜を少なくとも5種類食べる。
・ジャガイモ、パン、米、パスタなどデンプン質の炭水化物をベースにした食事をする。可能であれば、全粒粉のものを選んでください。
・乳製品や代替乳製品(豆乳や大豆ヨーグルトなど)を食べましょう。低脂肪と低糖度のものを選んでください。
・豆、魚、卵、肉などのタンパク質を食べましょう。毎週2回は魚を食べるようにしましょう。そのうちの1回は、サケやサバなどの油性魚にしましょう。
・不飽和油分を少しだけ摂取しましょう。
・水をたくさん飲みましょう。1日にコップ6〜8杯分が目安です。
脂肪分や塩分、糖分が多い食品や飲料を摂取している場合は、量と頻度を少なくしてください。
肉を食べない方の場合は、健康的な菜食主義についてこちらをご覧ください。
ヘルシーな高エネルギー食品
体重を増やそうとしているなら、ヘルシーなだけでなくエネルギーも高い食べ物を食べてください。
・朝食には、果物を散らし全脂肪乳をかけたシリアルや、卵を乗せたトーストを食べましょう。
・フルーツスムージーやミルクセーキは良い軽食になります(自宅で作って会社や大学に持って行けます)。 しかし、フルーツジュースには糖分が含まれていますので、1日150ml以下に制限してください。
・健康のために昼食には、エネルギーに富むデンプン質炭水化物とタンパク質を含む、豆やマグロを上に乗せた皮付きのジャガイモを食べましょう。
・ピーナッツバターを塗ったトーストは高エネルギーの軽食です。
・ヨーグルトや無塩ナッツを食べましょう。
低体重の高齢者
食べる量が少なくなり意図的でなく体重が減ることは高齢者には一般的ですが、年を取れば低体重は避けられないというわけではありません。 60歳以上の方がすべきことはこちらからご覧ください。