妊娠中の調理と安全な食事について

妊娠中の食事
妊娠中、安全でない食物の摂取を避ける、というのはタスクの半分でしかありません。食べ物に気を遣うのと同じだけ、調理の方法や習慣にも注意を払わねばならないのです。
レアステーキ、刺身、ブリチーズには既に別れをつげているでしょう。(幸い、別れはそう長くはありません。赤ちゃんが産まれさせすれば、またこれらを食事に組み込むことが出来るでしょう。)
食品管理がこれほど重要であったことは未だ嘗てないでしょう。(他の時期なら食中毒になっても良い、と言いたいわけではないが、今は特に避けたいでしょう、ということ)恐れることはありません。幾つかの常識的なルールをまもりさえすれば、安全に調理することはさほど難しいことではありません。(後々、子どものための食の安全を保障すべきときにも、これからご紹介する習慣が大いに役立ちますから、永久保存版ですよ。)
洗う
まず真っ先に当てはまる(そして最も重要であろう)ものが手洗い、他にディッシュタオル、調理台、スポンジ等です。この他にも、食事に関わるものは全て(食品そのものも含める)、たとえそれが食物の準備過程から最もかけ離れているものや行為であろうと、当てはまります。食べるつもりのあるもの、また、その食品に触れるものは、全てぴかぴかになっている必要があります。生焼けの肉類、卵、鶏肉、魚、等を扱うときは特に細心の注意が必要となりましょう。これらの食品に触る前後は、石鹸とぬるま湯で手を洗い、調理終了後は即座に手を綺麗にするだけでなく、調理中に使用した道具類、まな板、タオルも洗いましょう。缶詰などは蓋を洗っておけば泥やバクテリアが中身を汚染することもなくなります。(また、へこんだ缶の中身は決して食べてはいけません。これは妊娠しているか否かは関係ありません。)果実や野菜は食べる前に抜かりなく洗いましょう。これは、皮をむくつもりのものでもそうです。使用前には洗う、というルールが当てはまらないものがあります。生の肉類や鶏肉を水洗いしてはいけません。洗うことでバクテリアを落とすことなどできないのです。滅菌は過熱によってのみ成され得るのです。洗ってしまうと、流しや調理台いっぱいにバクテリアを飛散させてしまうことになります。
熱く、と言ったら熱く、冷やすと言ったら冷やす
未調理で腐りやすい食物は4℃以下で冷蔵し、これを超える温度のばしょでは二時間以上放置してはなりません。新鮮な食物の内、すぐに調理されないものは冷蔵しましょう。逆に熱い食べ物は料理として出すまでは常に60℃以上で保温しておくことが大切です。残り物を机の上に放置してコーヒーを楽しむ、なんていうのではだめです。速やかに冷蔵し、残り物を後日食べる際は抜かりなく再加熱しましょう。(蒸気が出たり沸騰したりするまで。)暑い天気の日にピクニックをやるのなら、腐りやすい食べ物は一時間以上外気にさらさないようにしましょう。
最後まで焼く
肉類、魚、鶏肉にいたっては、ハーフベイクトでは妊婦と赤ちゃんにとっては加熱不十分です。肉汁があかければ、加熱不十分ということですから、オーブンに戻して再加熱しましょう。これは汁が透明になるまで続けます。もっとも厚い部分は切って、中心部がグレー、或いは茶色になっていて、生であるところが全くないことを確認しましょう。また、魚の表面を焼いてレアやミディアムで出すのではなく、ベイク、炙り、グリル、ポーチ等で隅々まで加熱を施してから出すようにしましょう。完全に火が通ったかどうかを判断したいものに関しては、温度を確かめると尚良いでしょう。(良質な中心温度計を使う。手の甲で測るのではない。)
以下は家族に人気の食品が「完全に火を通された状態」にあるときの温度です。
ホールチキンやターキー:82℃
ビーフ、子牛肉、豚肉、ロースト、チョップ、ステーキ:63℃
鶏胸肉:77℃
チキンやターキーの挽肉:74℃
魚:63℃
調理済みのハム:60℃
卵
檻の外で育てられた鶏からくる卵を可能な限り選び、冷蔵されていたもののみ選ぶ。割れたものは全て捨て、調理した卵さえも常に常に冷蔵庫に入れておく必要があります。
卵を調理するとき、卵白が固形になって卵黄が分厚くなるまで加熱しなければなりません。そして当然、低音殺菌をされているのでない限り、生で卵を食す(サラダドレッシング、ソース、ムース系デザート等に含まれている可能性がある)のは厳禁です。パンを焼く際に、生で低音殺菌されていない卵を用いる場合は、生のバターを舐めそうになっても必死に我慢してください。