早くランチを注文すると、直前の注文より体重が減る?

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食事を注文するタイミング

調査によると、食事の1時間以上前に食べるものを選んだ人は、低カロリーのものを選んでいることが明らかになりました。

月曜日、2016年8月1日(ヘルスデイ・ニュース)―実際にお腹が空く前に食事を注文すると、カロリー摂取量を減らすことができるかもしれない、ということが新しい研究で明らかになっています。

研究者は企業の食堂で690人、給食付きの食事を選んでいる大学生195人の昼食を調査しました。

参加者は、食べる直前にランチを注文したときに高カロリーの食事を選びましたが、ランチの1時間以上前に注文したときは低カロリーの食事を選んでいました。

研究結果によると、この発見は、アメリカで肥満の蔓延と戦う新たな方法を示しています。
「結果では、すでにお腹が空いていて、食べる準備ができているときに料理を注文すると、注文した料理のカロリーが全般的に増加し、事前に食べ物を注文しておくと、高カロリーの食べ物を頼む可能性は激減します」と、著者のエリック・バンエップスは語っています。彼はペンシルバニア大学の健康インセンティブおよび行動経済学のセンターの博士研究員です。

彼は大学のニュースリリースで「レストランや他の食品提供者は、事前注文をする機会を提供することで、顧客に健康上のメリットをもたらすことができることがわかった」と語りました。

ピッツバーグのカーネギーメロン大学で経済学と心理学の教授を務めるジョージ・ローゼンスタイン教授は、「これらの発見は、その場の勢いでなされた決定が、事前になされた決定ほど先見性があるわけではない、というもうひとつの証拠を提供します」と語っています。

「たとえば、安全なセックスを練習しようとする人は、実際にそういう機会を持ったときにそれに失敗することが多いです。そして、感情に左右されないときには、運転中に怒ることは愚かなことだと認識しているにもかかわらず、その場になると怒ってしまうことが多い人もいます。残念ながら、前もって決めておく戦略は、数多くの「その場の勢いでなされた」行動より、ダイエットのときのほうが実現しやすいのです、とローゼンスタイン氏は指摘しています。

この調査結果は、最近「ジャーナル・オブ・マーケティング・リサーチ」誌に掲載されました。

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