出産時の子宮内反症について知っておきたいこと

症状

子宮内反症とは?

子宮内反症とは、子宮内壁の一部が崩れて裏返ってしまう、出産時に発生する極めて稀な合併症で、時には頸部や膣内に露出してしまうこともあります。子宮内反症の原因は様々で、すべてが理解されているわけではありませんが、多くの場合、胎盤が子宮の壁から完全にはがれないことが原因で、胎盤が産道から出るときに一緒に子宮を引っ張ってしまうということが挙げられます。

発生の頻度はどれくらいですか?

子宮内反症は、非常に稀で、数千回の出産に一回の割合で起こるという調査結果が出ています。

どんな人がリスクにさらされていますか?

最も可能性が高いのは、子宮内反症を一度経験した女性が再び出産する場合です。ほかにも、出産が長引いた場合(24時間以上かかった場合)、それまでに何度も自然分娩を経験した女性、または、早産を止めるために硫酸マグネシウムやテルブタリンなどの薬を服用した場合などが挙げられます。

症状

子宮内反症の症状には、腹痛や大量出血などが挙げられます。

心配するべきでしょうか?

子宮内反症は、発症していることに気付かずに治療されなかった場合、大量出血やショック状態に陥ることがありますが、その可能性はごくわずかです。また、気付かれないまま放置されるといったことも考えにくいです。

できること

リスク要因について知り、過去に子宮内反症になったこのがあれば担当医に話しておきましょう。内反が起きたら、医者は子宮を元の位置に戻すための処置をし、やわらかくなった筋肉が縮小するのを防ぐために、オキシトシンなどの薬を処方します。万が一こうした処置が効かないときは、手術も選択肢の一つです。どちらのケースであれ、内反が起こると血液を大量に失ってしまうため、輸血が必要になってくるでしょう。

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