禁煙をすることで得られる健康的な効果とは?

症状

なぜ禁煙は難しいのですか?

喫煙によって起こる変化には、体内における変化と行動の変化に分けられます。 体内の変化は、ニコチンの中毒によって引き起こされます。 行動の変化は、タバコを買い、それに火をつけ、吸うという一連の流れを長年繰り返すことでみられます。このようにして、喫煙は習慣になっていきます。 喫煙が習慣化すると、様々な場面でタバコを吸うようになります。 コーヒーや酒を飲むとき、ストレスや心配ごとがあるとき、電話で話しているとき、運転中、友人と交流しているとき、手持ち無沙汰になったときなどがあげられます。

たばこには何が入っていますか?

たばこには、自分では体内に入れようとは思わないような有害な物質が含まれています。 例えば、タール、一酸化炭素、ヒ素、ホルムアルデヒド(死んだ動物を保存するためのガス)のような化学物質が含まれています。 タバコには、中毒の原因ともなるニコチンも含まれています。 これらはすべて体にとって悪い物質です。ニコチンは、心臓発作や脳卒中のリスクを高めます。 タールと一酸化炭素は深刻な呼吸の異常を引き起こします。 たばこの煙ががんを引き起こすことはよく知られています。

一日に数本のたばこを吸った場合でも同じですか?

1日に数本のタバコでも健康には悪いのです。 一旦喫煙を始めたら、止めるのは非常に難しいかもしれません。 たばこのニコチンは毒で、常習性があります。 一度始めると、体はそれなしでは機能できないと感じてしまいます。 ほとんどの喫煙者は、10代の頃から喫煙を始め、その後禁煙することができないでいます。

噛みタバコは、タバコを吸うことと同じくらい悪いですか?

タバコを吸うことも噛みタバコも、体には有毒です。 タバコが体に与える危害について十分に知っていると思いますが、タバコを噛むことも健康を害する危険性があります。 噛みタバコは口の中に傷や白い斑点をつくったり、口や歯肉や喉の病気やがんを引き起こすことがあります。 噛むと口臭が出て、歯を変色させ、歯が抜けてしまう可能性があります。 一回の噛みタバコは、タバコの15倍のニコチンを含んでおり、中毒の危険性がはるかに高いことを意味します。

治療方法

どのようにして禁煙することができますか?
次のようなことが、禁煙に大いに役立つでしょう。
禁煙を決意する
サポートと励ましを受ける
禁煙によるストレスや喫煙欲求への対処法知る
禁煙薬を正しく使用する
再び喫煙しないように備える
努力を続ける
禁煙に役立つ手順
禁煙日を決めます。 2〜4週間後をめやすに日付を設定し、喫煙を終了する準備をします。 可能であれば、学校の休暇が始まる時など、生活が変わる日を選択してください。 そうでなければ、学校、職場や自宅で余計なストレスがないことが予想される時期を選んでください。 たとえば、試験の期間中ではなくその後に禁煙日を設定してください。
なぜ禁煙したいのかのリストを作成します。 ニコチンが切れたときに見ることができるように、リストを手元に保管してください。
いつ、どこで、なぜタバコを吸ったかを記録しておきます。 タバコが欲しくなる時とその理由を事前に知るために、1週間ほど記録するとよいでしょう。 喫煙の代わりに何をするかを計画してください(上記のリストを参照(要明記)。 また、喫煙するよう誘惑してくる人には、何と言えば良いのかを事前に考えておくことも効果的です。
持っているタバコをすべて捨てます。 部屋で吸っていた場合、喫煙習慣と結びつくもの、例えば灰皿やライターもすべて捨ててください。
友人に禁煙していることを伝えてください。 吸うことを強要しないように頼んでください。 喫煙以外のことで友人と一緒にできることがないか探してください。
禁煙日が来たら、禁煙します。 タバコを吸わなかった日、週、または月ごとに、自分にご褒美をあげてください。 たとえば、新しいシャツを買ったり、友人を映画に誘ったりしてみてください。

禁煙を助けるためのニコチン代替製品や医薬品は効果的ですか?

ニコチン代替製品は、喫煙することなくニコチンを取り込む方法です。 これらの製品には、ガム、パッチ、鼻スプレー、吸入器、ロゼンジなどがあります。ニコチンガム、パッチ、ロゼンジは、医師の処方なしに買うことができます。 ニコチン代替製品は、ニコチンへの欲求を軽減し、禁断症状を和らげる働きをします。 これにより、習慣や環境を変えることに集中することができます。 一度非喫煙者としての自信を得ると、ニコチン中毒をコントロールできます。ブプロピオンやバレニクリンなどの処方薬が、禁煙の助けになる人もいます。 これらの医薬品にはニコチンは含まれていませんが、喫煙の衝動を抑えてくれます。これらの製品のどれが、あなたの禁煙の可能性を広げてくれるかについては、医師にご相談ください。 製品が効くためには、パッケージの指示に従わなければなりません。 ニコチン代替製品の使用中に喫煙しないことは非常に重要です。

サポートと励ましを受けるにはどうすればいいですか?

家族や友人にどんな助けが必要か伝えてください。 周囲のサポートは、禁煙に効果的です。 また、禁煙の計画を立てるときには、主治医に相談してください。 医師は、禁煙プログラムを推奨することもできます。 このようなプログラムは、地元の病院や保健センターで受けることができます。 禁煙できたら、自分にご褒美をあげましょう。例えば、禁煙で節約したお金で、自分自身にプレゼントを買いましょう。
タバコをやめるには何らかの助けが必要であることを忘れないでください。 「即座の禁煙」に挑戦する10人中9人は、ニコチンが非常に中毒性があるために失敗します。 しかし、禁煙のためのヒントを見つけることは容易にできます。

ストレスや喫煙への衝動に駆られたらどうしたらよいですか?

ストレスがあるとき、リラックスするためにタバコを吸う習慣があるかもしれません。 幸い、ストレスを解消する方法は喫煙以外にもいろいろあります。温かい風呂を浴びたり、散歩に行ったり、ゆっくりと深く呼吸したりして、リラックスしてください。 喫煙への衝動を抑えるため、今までの習慣を変えることも視野に入れてください。 たとえば、コーヒーを飲んでいるときに吸っていた場合は、代わりにお茶を飲みましょう。

禁煙したら、どのようなことが起こりますか?

神経質になり、イライラするかもしれません。 また、怒りっぽくなったり、すぐに悲しくなったり、集中するのが難しかったり、いつもよりも空腹を感じたりするかもしれません。 最初は頭痛や咳をすることがあります(肺がきれいになっている間)。 これらのすべてがニコチンからの禁断症状であり得ます。 最もきつい症状は数日で終了します。 しかし、タバコへの欲望はまだあります。 この欲望は、ニコチン中毒とはあまり関係がなく、喫煙の習慣と密接に関係しています。

禁煙すると体重が増えますか?

一部の人々は数キロ体重が増えます。 体重が減る人もいます。 人々が体重が増える原因は、喫煙する代わりにたくさん食べてしまうためです。 食事の量に気をつけて、忙しくし、仕事に出かけることにより体重を減らすことができます。
もし辞めることができなかったら、どうしたらいいですか?
あなたは辞めることができます。 ほとんどの人は成功する前に何度も諦めようとします。 つまずいても、あきらめないでください。 なぜ禁煙したいのかを思い出してみてください。 そして、なぜつまずいたのかを考えてみてください。 次回は、その状況にどう対処するかをわきまえてください。 その後、やり直してください。 あなたにはできます!

どのように喫煙が健康を損ないますか?

喫煙は寿命を10数年も短くする可能性があります。 喫煙は、肺がん、口腔がん、心臓病といった多くの疾患を引き起こし得ます。 それはまた、止まらない咳を引き起こし、呼吸を困難にする可能性があります。
現在、喫煙は私にどのような影響を及ぼしていますか?
今すぐ禁煙すべき理由はいくつかあります。
喫煙は口臭を発生させます。
喫煙は服や髪を劣化させます。
喫煙は歯や指を黄色に変え、皮膚のしわを増やします。
喫煙すると、運動するとき疲れやすくなります。
喫煙は心拍数と血圧を上げます。
喫煙は免疫システムに損害を与えます。 喫煙すれば、風邪やインフルエンザ、肺炎などにかかりやすくなります。
喫煙は、血液の循環を悪くするため、性行為に影響を及ぼす可能性があります。
喫煙は腱(ルビ)と靭帯(ルビ)を弱くし、けがをしやすくなります。 また、怪我が治りにくくなります。
喫煙は周りの人々に影響を与えます。 受動喫煙も危険です。
喫煙にはお金がかかります。
自分の子供に対して悪い手本となってしまいます。

長期的にはどのような影響がありますか?

喫煙は、以下のリスクを増加させます。
肺がんおよび他の多くの種類のがん
心臓病
深刻な呼吸の問題
胃潰瘍および胃酸の逆流
歯周病
喫煙している妊婦の赤ちゃんへのダメージ
喫煙はまた、病気になることで、仕事や楽しく過ごす有意義な時間を奪う

予防法

どうやってタバコを断ればいいのですか?
テレビやラジオでよく言われている、麻薬、アルコール、タバコに「ノーと言う」という のは、簡単に聞こえますが、必ずしもそうとは限りません。 喫煙している友人が周りにいたり、家庭、学校、職場でストレスを感じるかもしれません。あるいは、喫煙が自分の人格を作っていると思うかもしれません。 誰であれ何であれ、友人もタバコの広告でも、喫煙してもいいよ、とあなたに言わせないようにしてください。断るのに助けが必要な場合は、教師、学校のカウンセラー、主治医など、信頼できる人と話し合ってください。

医師に質問すべき事項

喫煙は健康にどのような影響を与えますか?
どうすれば禁煙できますか?
禁煙を助ける薬はありますか?
喫煙をやめるのに役立つ組織や、支援団体はありますか?
子どもがタバコを吸わないようにするにはどうしたらいいですか?

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