妊娠第10週の赤ちゃんとお母さん

その他

妊娠第10週目の赤ちゃん

今週の赤ちゃんは、骨と軟骨ができてきます。お母さんは便秘を改善するために食物繊維を多く摂りましょう。

胎児の時期のスタート
おめでとうございます。この週、胎芽を卒業して胎児になるため、赤ちゃんの発達がこの時期進んでいきます。

赤ちゃんの骨の形成
妊娠第10週になると、急速に赤ちゃんは成長を始めます。赤ちゃんの大きさは30ミリ程になり、プルーンぐらいの大きさになりますが、ずっと羊水に浸かっていてもしわしわではありません。この時期になると、赤ちゃんは人間らしい形になります。骨と軟骨が形成されてきて、脚には刻み目ができ、これが後に膝と足首になります。腕は肘ができていて、すでに動かすことができます。でも、まだお店に行って野球バットを買ってくるのには早すぎます。腕の形ができていて、力強く動かせるようになってきていたとしても、まだとても小さいのです。

赤ちゃんの始めての歯
この週には、歯茎の下に歯の芽が現れます。でも、この白く輝く歯は生後半年しないと歯茎からでてきません。他の器官も動き始めます。赤ちゃんの胃は消化液を作り出し、腎臓で作られる尿の量は増え、男の子の場合、男性ホルモンであるテストステロンが作り出されています。なんと男らしいことでしょうか!

妊娠第10週目のお母さんの体

完全に腸が詰まってしまっていますか?妊娠中のお母さんは、煩わしい妊娠ホルモンによって大腸の筋肉を伸ばしてしまうために、本来の仕事ができなくなってしまいます。そして、大腸の動きが悪くなると便秘になります。全粒の形の食物繊維、フルーツ、野菜を取ること、また水分を多く取ることと、定期的な運動により、改善することができるでしょう。まだ吐き気と嘔吐と戦っていますか?それであれば、担当医がつわりの改善方法を提案してくれるはずです。

お腹がさらに丸くなる
最近、まだ鏡で自分の妊婦の体型をみていないようでしたら、息を深く吸って、それから鏡で見てください。最初に妊娠第10週目として気がつくことは、下腹部が少し丸くなっていることでしょう。そうなり始めているのであれば気がつくでしょうし、まだそうなり始めていない場合はあまり気がつかないかもしれません。これは子宮がこれまでになく成長をしており、この週には小さめのグレープフルーツ程度の大きさになっています。でも、あまりお腹が丸く出ていることにまだ気がつかないとしても心配しなくてよいです。数週間後には気がつくと思います。

血管が見える
二つ目には、胸と腹部の肌に交差する、青い静脈が突然現れたことに気がついているかもしれません。こうした目に見える血管は、特に肌の色が白い人や痩せた人でははっきりと見えるかもしれませんが、肌の色が濃い人でもはっきりと見え、複雑な道路地図のように見えます。(乳輪で右に曲がり、そして南側のおへその方向へ進む・・・。)成長中の胎児に栄養を与えるために必要な、血液供給の増加分を運ぶための拡張した血管ネットワークがそう見えるのです。妊娠が進むにつれ、手足の血管も太く目立つになります。妊娠中、女性の平均的な血液増加量は50%近くなるため、血管はそれに対応し、血液を流し続ける必要があります。このため、体にある青い静脈の線は、妊娠の勲章といえるものなのです。これがあることを誇りに思い、赤ちゃんが生まれて授乳をしなくなったら完全に消えます。
便秘は妊娠初期3ヵ月において非常に一般的な症状です。どうしたらよいのでしょうか?まず第一に、詰まりの原因となる食べ物を摂らないようにしましょう。たとえば、精製した(白い)パン、白米、パスタです。第二に、食物繊維を摂りましょう。全粉穀物(時に食物繊維が多いシリアル)、果物(キウイは毛むくじゃらですが、便秘の人には良い友人になります)ドライフルーツ(プルーンだけではなく、アプリコット、ピーチ、洋ナシ、りんご、ブルーベリー、さくらんぼ等、好きな果物のドライフルーツを試してみましょう。)、生または軽く調理をした野菜、ナッツ、シード類を食べてみましょう。第三に、十分な水や果物ジュース(目を閉じれば、V8ドリンクもシャンパンのようにおいしく感じることでしょう)を飲み、摂取した食物繊維を胃腸まで流しいれましょう。そして最後に、体を動かすことは全てのものを動かし続けるということを覚えておいてください。エクササイズすることのよい理由づけになります。もしこれら全てを実行しても、数日間で改善しないようならば、プライドを捨てて、医師に相談し、便秘薬を処方してもらいましょう。医師に相談せずに、市販薬を買うのは止めましょう。

その他アドバイス

感情的になってしまいますか?気持ちの浮き沈みは妊娠初期3ヶ月でほとんどの人が経験することであり、中期にはあまりおきないことを知ってください。でも、気分の浮き沈みは妊娠後期に戻ってくることがありますので、これも注意をしておいてください。
妊娠している女性が食事中に好きなテレビ番組を見ている場合、生まれた赤ちゃんもテレビの前で食事をさせる傾向がある、という最近の研究があります。これば、お母さんが赤ちゃんが満腹かどうか判断する能力の邪魔になり、食事の習慣も悪くなる原因となります。テレビの前ではなく、食事は食卓でしましょう。
この週から、赤ちゃんの歯が歯茎の下で生え始めますが、ビタミンDを摂取していない場合は、将来赤ちゃんが虫歯になりやすい体質になります。医師にビタミンDについて効いてみましょう。

一般的症状

疲労
いまだに起き上がることができなくなったかのように感じているかもしれませんが、心配しなくても、後1ヵ月の間には疲れを感じることが少なくなっていきます。それまでの間、パーフェクトなお母さんでいようとしないでください。つらいときは助けを求め、休息を取り、できるようであれば少しエクササイズをしてみましょう。ベッドで這っていたい時に散歩にいくなど、直感には反することだと思いますが、散歩に行けば元気な気分になり、よく眠れると思います。

吐き気と嘔吐
胃がムカムカしてる時にしたら一番良くないことは何だと思いますか?食事を抜かすことです。食事を抜かすことは吐き気をもっとひどくします。でも、もし何を食べても胃が気持ち悪いようであれば、指圧療法や船酔いバンドを試してみてください。ショウガ飴をなめること(またはジンジャーエールを飲むこと)も役立ちます。

食欲増加と食物嫌悪
吐き気と食物嫌悪のせいで、おそらく体重が減っている人もいるかもしれません。しかし、この時点では胎児が必要とする栄養は非常に少ないので心配する必要はありません。そうだとしても、過食にはなりたくないとおもいます。ブラウニーに代わりに、小さいサイズのチョコレートバーを食べたくなったらそれは大丈夫ですが、食欲が抑えられないぐらいに増加した場合は、それを中断するようなことをしてみましょう。友達に電話したり、本を読んだり、エクササイズをしたり、散歩したりしてみましょう。
胸やけと消化
胸やけを防止するよい方法?それは横になっているときに食べないことです。または沢山食べた後に横にならないでください。就寝時には頭が少し上がるように枕を使いましょう。これにより、消化液が下に下がります。

膨満感とおなら
ホルモンが全ての筋肉を緩ませるため、消化管の筋肉も緩んでいます。このため、消化が悪くなり、腸内ガスも増えます。ガスをつくる元になりそうな食べ物を避けるのが最善でしょう。それが、揚げ物であれ、ブロッコリーであれ、豆類であれ、特定の食べ物とガスの間に関連性があるかどうか、記録をとってみると対策に役立つかもしれません。そして原因となる食べ物を避けることができます。(少なくとも、パートナーに事前警告を出すことはできるでしょう。)

膣分泌物の増加
妊娠ホルモンであるエストロゲンにより、骨盤領域の血流量が増えるため、粘液も増加します。このため、薄い乳白色の分泌物がでているのです。何も害はありませんので、ふき取りや洗い流しの必要はありません。そうしてしまうと、性器の繊細なバランスを変えてしまう可能性があり、かゆみの原因になります。パンティーライナーを利用して、乾燥させるようにしましょう。

頭痛
この妊娠が原因の頭痛はどうして起こるのでしょうか?これもまたホルモンのせいですが、疲労、空腹、ストレスも原因です。医師もアセトアミノフェンは飲んでもよいというかと思いますが、イブプロフェンは飲んではいけません。頭痛を和らげるほかの方法としてやってみる価値があるものは、暗い部屋で横になり、顔や首に冷湿布をあてたり、新鮮な外気を吸ったりすることでしょう。

立ちくらみもしくはめまい
体中に血液を送り出すことに体が慣れようとしているところなので、時々めまいを感じてもおかしくはないのです。倒れないよう、クラクラしたらすぐに座るか横になるようにしてください。めまいを減らすためには、血糖値を即座に上げるための健康的なスナックを常に持ち歩き、水分をきちんと摂りましょう。

血管がはっきり見える
血液供給の増加が、お腹中と胸中に走る道路地図のような血管の原因です。血管は赤ちゃんに栄養と血液を届けるという重要な作業をしています。この時点で何もできることがありませんので、待つしかありません。これは後で消えてなくなります。

ラウンド靭帯痛
他の妊娠症状と同様、ラウンド靭帯痛(成長するお腹周りの痛み)は今まで予測したことがない痛みでしょう。どうして痛みがあるのでしょうか?お腹が重くなるにつれ、お腹を支えている靭帯が伸びて薄くなっていき、靭帯に重さがかかり、痛みがでます。(鋭い痛み、または鈍い痛みです)一番よい方法は、座って足を楽にすることです。

医師に聞いてみましょう

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