四種混合ワクチンについて知っておきたいこと

治療方法

四種混合とは

四種混合は、こどもを以下に示す四つの深刻な病気から守るために、三歳の時に与えられるワクチンです。
・ジフテリア
・破傷風
・百日咳
・ポリオ
こどもは、これらの病気に対する免疫を、赤ちゃんのときに受ける定期予防接種(五種混合)によって構築しています。四種混合は、その免疫力を更に増強するために与えられます。

四種混合を受ける時期

四種混合は、定期予防接種として三歳四ヶ月のこどもに提供されています。

四種混合の接種方式

こどもの上腕部への注射によって接種します。

四種混合は別のワクチンと同時にうけられるか

四種混合は他のワクチンとも同時に接種することが出来ます。通常はMMRワクチンの二度目の投与と同時に接種が行われます。

四種混合の効果

研究によって、四種混合の効き目はとても大きいということが証明されました。臨床試験において、四種混合を受けたこどもの99%以上がジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオから守られました。
このワクチンは、こどもが14歳のときに三種混合を受けるまで継続して効果があり、感染を防ぐことが出来ます。
四種混合はこどもを四つの病気から守るのみならず、こどもがウイルスや菌を、年齢的にワクチンを受けられない赤ちゃんに移してしまうことをも防げます。

四種混合の安全性

ワクチンが実際に一般に適用される前に、その安全性や効果を確認するための様々な試験がなされています。
しかしながら、この四種混合は他のワクチン同様、こどもに副作用を及ぼす可能性があります。
四種混合の副作用は通常軽いものです。注射を受けた部位に発赤、腫れ、ひりひりとした痛みが生じる可能性ありますが、これらは自然に治ります。

四種混合を受けられないこども

ほとんどのこどもは四種混合を受けることが出来ますが、以下に示すこどもは接種をするべきではありません。
・ワクチンに対してアレルギーがある
・ワクチン摂取の予定日に発熱している
ワクチン(の如何なる成分)に対してアナフィラキシー反応(深刻なアレルギー反応)を起こしたことのある子どもはワクチンを受けるべきではありません。
子どもが咳や風邪などの軽い体調不良を抱えている場合でも、熱が出ていない限りワクチン接種を遅らせる必要はありません。赤ちゃんが熱の出る風邪を発症している場合は、回復するまでワクチン接種を遅らせることが賢明です。

何故経口生ポリオワクチン(OPV)は使われなくなって、不活性化ポリオワクチン(IPV)が使われているのか。

経口生ポリオワクチン(OPV)は、地域社会全体でポリオに対する防護を形成する上で、活性化ワクチンがより効果的だったので、1960年代から使用されてきました。
現在はポリオが世界のほとんどの場所で絶滅しており、ポリオ感染のリスクは低いため、灰白髄炎のリスクをもたない不活性化ワクチンの注射へ移行することが適切だったのです。
このワクチンによってポリオに感染することはあるか
四種混合には不活性化ポリオワクチンが含まれているため、ポリオに感染することはありません。

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