百日咳の感染経路について知っておきたいこと

症状

百日咳について

質問:「百日咳が流行っているとききました。お世話になっているベビーシッターから子供にうつることはありますか?

百日咳が流行っているときいて、お母さんとしてはとても心配でしょう。ポイントを押さえておき、先回りをすることで、効率よく予防することができます。百日咳は、人から人への接触によって直接感染する細菌性の疾患で、肺や呼吸器系を攻撃します。非常に小さな空気中の飛沫によって感染が拡大しますが、こうした飛沫はくしゃみや咳、笑うことによっても、驚くほど遠くまで飛びます。大人が百日咳にかかっても、症状は軽いことが多く、病気のように見えないことが多いですが、これは赤ちゃんには通用しません。Centers for Disease Control and Preventionによると、百日咳にかかる赤ちゃんのおよそ半数が入院が必要となり、10人に1人が肺炎にかかるとされています。肺炎は、赤ちゃんがかかると、肺がまだ小さいために深刻な症状で、死に至ってしまうケースもあります。

大人の百日咳は診断が難しいのに伝染しやすいため、赤ちゃんの近くにいる家族やベビーシッターがどんなに気をつけていても、繊細な赤ちゃんに病気をうつしてしまうことがあります。お子さんの健康を守るためには、以下のようなことができます。

予防接種を適切に受けさせましょう。DTaPワクチンをまだ十分に摂取していない6ヶ月未満の赤ちゃんが最も感染のリスクが高いです。赤ちゃんの予防接種は決められた時期に確実に受けるようにすることが大切です。予防接種を予約しましょう。また、家族も予防接種を受けることも大切です。

お子さんの面倒を見てくれる人と話をしましょう。家族が予防接種を受けたら、今度はベビーシッターに確認する番です。予防接種の記録について聞くことはおかしいと感じるかも知れませんが、お子さんの親として、お子さんの健康を守る必要があります。保育士などの子供を世話するプロの人は、たいてい予防接種は受けますが、不安を取り除くためにも聞いてみるのも良いかもしれません。

危険を感じたらその場から離れましょう。予防接種で感染を予防できていても、症状のありそうな人には近づかないことは、恥ずかしいことではありません。大人の百日咳の初期症状は、一般的な風邪の症状によく似ており、鼻水が出たり、くしゃみや咳がでます。時々、息をするときにゼーゼーと音がすることがあります。百日咳は、気管支炎といったその他の呼吸器系感染症と誤って診断されてしまうこともあります。症状がなくなるまでは、赤ちゃんの近くに来ないように話すというのが一番の安全策でしょう。赤ちゃんの健康のための要望なら、どのようなものでも恥ずかしがる必要はありません。

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