妊娠中特有の症状について〜爪や髪の成長〜

症状

妊娠特有の症状

最近、髪の毛が太くなったり、爪がのびるのが早くなったと感じることはありませんか?それは、気のせいではないかもしれません。爪や髪の毛がのびるスピードが速くなることは、妊娠中に起こる症状として女性の好きなものであると言っていいでしょう。これについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

便秘、胸焼け、脚のむくみや痛みなど、妊娠ホルモンの影響で煩わしい症状ばかり経験すると思っている方に朗報です。少しですが、妊娠特有の症状の中でも良いものがあります。最近、ご自分の爪をチェックしましたか?妊娠20週ごろから、普段よりものびかたが速くなる傾向にあります。一方で、いつもより若干やわらかかったり、乾いていたり、割れやすいと感じることもあるでしょう。では、髪の毛はどうでしょうか。普段より太くなったり、輝きが増して、健康的に見えるようになった気がしませんか?のびかたも速くなるかもしれません。また、髪質も、ストレートだったのに天然パーマになったり、その逆になったりと、変化することがあります。

この症状のデメリットとしては、顔、背中、乳首、お腹などの今まで毛が生えていなかったところにも生え始めることがあるということです。でも、心配は要りません。こうしたムダ毛は、出産後半年以内に抜けるでしょう。

原因

爪や髪の毛がのびるのが速くなったり、髪の毛が抜けにくくなるのには、妊娠ホルモン、とりわけエストロゲンの分泌が関係しています。また、血液の循環量が増えることで、髪の毛や爪に栄養が届きやすくなるということも関係しています。

知っておいたほうがいいこと

妊娠中に経験するほかの症状と同じように、爪や髪の毛の状態が普段と違うというのも、一時的なことに過ぎません。そのため、出産後3~6ヶ月のうちに爪ののび方や状態は元に戻ります。また、妊娠中に髪の毛の状態がとても良く、気に入っていた人でも、残念ながら元通りになってしまいます。そして、赤ちゃんが産まれると、妊娠中にあんなに抜けなかった髪の毛が抜け落ちるようになります。育毛剤が必要なのではないかと心配になるかもしれませんが、そこまでにはならないので安心してください。

対処法

妊娠中にボリュームが増えた髪の毛を洗ったり乾かしたりするときの注意点を以下にまとめました。

・無理はしないでください。お腹が大きくなってきて動きが鈍くなってくると、リンスのために後ろにのけぞったり、ドライヤーをするために前かがみになるといった簡単な体勢でさえ、バランスを崩してしまうと危険な場合があります。
・ゆっくりと時間をかけてください。また、起立性低血圧を起こす可能性も危惧してください。これは、かがんだ後にすぐに起き上がったときなどに、血圧が低下し、めまいを起こす、立ちくらみとも呼ばれる症状です。
・体が熱くなりすぎないように注意してください。ドライヤーをするときに、脱衣所のドアを締め切った状態でしてしまうと、暑くなってしまいます。これに気をつければ、暑さのせいで気持ち悪くなったり、めまいをおこすことを予防することができます。

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