妊娠しているときに気をつけたいこと

無計画な妊娠
Q:「身ごもる前に妊娠への準備をはじめるべきだと分かっているけど、わたしが妊娠したのは事故なんです。それにもっと心配しているのは、わたしは妊娠が発覚する前タバコを吸っていたしお酒も飲んでいたからなんです。無計画な妊娠をすると危険なことってあるの?健康な赤ちゃんを産めるかしら?」
A:「大丈夫ですよ。お腹にいると分かった以上、ぜったいに健康な赤ちゃんが生まれてくることでしょう。そして「たいへん!」と思った瞬間がある妊婦は自分だけだとお思いなら、もう一度考え直してみてください。アメリカの統計では無計画な妊娠をした妊婦は全体の約50%だそうです(そう、全妊婦のほぼ半数です!)。幸運なことに、こうした無計画な妊娠で生まれた赤ちゃんのほとんどは健康で少しも障害があったりはしなかったのです。しかし膨れていくお腹のことばかり考えている今こそ、自分の健康と妊娠中のケアについてまじめに考え始めるときなのです。そうすることで健康な赤ちゃんを誰だって産むことができるのです。
タバコは止めましょう。
妊娠検査が陽性であるという結果が返ってくる前までタバコを吸っていたかもしれませんが、赤ちゃんがお腹で育っているということが分かった今、タバコとはさよならをしましょう。自分が妊婦だということが分かる前に喫煙をしていたことについて過度に心配することはありませんが、今からタバコを吸うことは絶対に避けてください。妊娠期間にタバコを吸う女性は早産や低体重児(赤ちゃんの健康問題を増やす可能性を増やします)などの妊娠合併症のリスクを上げてしまうのです。現在たまにタバコを吸う、ということでさえも胎児に過剰な煙を浴びせているようなものなのです。もしお母さんがタバコ中毒であるなら、それを止める方法を探してください。
よい知らせは、もし妊娠初期にタバコを止めたら、赤ちゃんを傷つけるリスクを根本的に削減することができるのです。近年の研究で、女性が妊娠15週になる前にタバコを止めたら、非喫煙者と同じくらい早産や低体重児の出産をせずに済むということが分かっています。ですから喫煙習慣は止めましょう。また、赤ちゃんが生まれてもタバコの煙は避けてください。煙にさらされた赤ちゃんは呼吸性障害、耳の障害、そして乳幼児突然死症候群(SIDS)によりなりやすくなるのです。タバコとはこれを最後におさらばです!
アルコール類を避けましょう。
喫煙と同様、妊娠期にお酒を飲むことで早産などの妊娠合併症のリスクがあがるのです。しかしパニックになる前に、考えてみてください。妊娠が発覚する前ときどき飲酒していたことでは赤ちゃんは傷つかないでしょう。それでも、専門家はどの程度のアルコールが赤ちゃんに影響するのか正確には分かっておらず、今アルコールをやめるのが重要だというわけです(心配後無用です。赤ちゃんを産んでからなら適度にワインなどを楽しんでよいのです)。
お医者さんに会いましょう。
妊娠が無計画なものである以上、今後続く信じられないような妊娠期間についてお医者さんや助産師さんに列を作ってもらって教えてもらう必要はないでしょう。しかし信頼できる誰かを見つけるのに遅すぎるということはないのです。お友達や初期医療の先生を参考にさせてもらいましょう。それで、お医者さんを選んだら、医学的健康状態の管理や安全な統制を受けるためにこれまでの健康状態について話をしましょう。できるだけ早く、です(例えば、もし甲状腺に問題があれば、妊娠期間に使える薬があります)。また、お医者さんに性感染症について診てもらい、なにか予防接種が必要か(血液検査で特定の病気に抗体があるか判断できるのです)。妊婦である今、ワクチン接種をやることリストに追加しておきましょう。インフルエンザを倒しましょう。
ちゃんと食べましょう。
無計画な妊娠が発覚する前の食事はそれほど栄養にとむものではなかった、とご心配なのですか?おちついて、いま始めるのです。葉酸、カルシウム、お母さんにとって良いビタミンが豊富な食べ物に注目しましょう。そして毎日のカロリー計算を2倍にする必要はないと心に留めておいてください(2人のために食事をしているかもしれませんが、そのうち1人はまだとっても小さいのですから!)。代わりに、一日のカロリー平均に300だけ余分にとることで健康的な体重を保ってください。妊娠期の食事について何を、どのくらいこれから数ヶ月食べればよいか詳細を調べてみましょう。また、お医者さんに葉酸を含む、出生前にとれるビタミンを推奨していただきましょう。先天的欠損のリスクを下げるのを助けるであろうからです。
運動しましょう。
研究によれば、妊娠期間に運動するのはお母さんと赤ちゃんによい上、妊娠期間の体重増加を最小限に保つのだといいます。マラソンに備えるときではない(運動のしすぎは有害にもなります)ということは念頭においてほしいですが、ウォーキング、スイミング、ヨガなどのふつうの運動をするのにもってこいの時期なのです。運動することで心臓の健康、筋肉の状態、バランス、強さを向上できるでしょう。これらで妊娠期間と出産を簡単に、健康にしましょう!