乳幼児の注意欠陥多動性障害（ADHD）について

注意欠陥多動性障害（ADHD）とは

子供の集中力に関して、よく起こる症状をお伝えします。

子供は皆、落ち着くのに難を要しますが、一部の子供達にとっては、静かに座っていることや一つのことに集中することがほとんど不可能です。子供があまりに活発でクラスメイトが置いてけぼりになっていませんか。子供の言動に問題があると幼稚園の先生に何度も報告されたことがありませんか。決められた席に座るときなど、パターン化されたことをその子がひどく嫌がったことはありませんか。こういったことはすべてその子が注意欠陥多動性障害（ADHD）であることを発見する手がかりになるかもしれません。

ADHDは子供が異常に活発になったり、集中力を欠いたりする原因となる行動障害です。ADHDの子供は考える前にすぐ行動を起こすことが多く、彼らは与えられた仕事や指示を頭では理解しているかもしれませんが、周囲の環境に気が散ってしまいそれに従うことが困難です。 National Institutes of Healthによれば、ADHDは子供が最もなりやすい精神疾患で、実際に、Centers for Disease Control and Prevention (CDC)は、3歳から17歳の子供のうち8.4％に当たる子供たちがADHDだと診断されたと推定しています。CDCはまた、女子より男子の方3倍近くもADHDと診断されやすいとも言っています。

大部分の子供は3~6歳になり、幼稚園や小学校が始まるまでADHDであると診断されません。保護者が前々から子供をみてきたとはいえ、組織という系統だった環境の中に身をおいていることや、他の子供と一緒に同じ教室内にいるのを求められることで、3~6歳になってはじめてADHDの兆候が顕著になるからです。もし子供が学校では苦労していて、家にいるときや友達といるときには普通に振舞っているならば、その子はADHDとはまた違った何かに苦しんでいる可能性があります。学習障害、自閉症、不安障害などの精神疾患は似たような症状（集中できないなど）がみられるので、かかりつけ医からの正確な診断を受けることが重要になってきます。

乳幼児のADHDの原因と兆候についてもっとよく知るために、しっかり調べるようにしましょう。