食道閉鎖および気管食道瘻について

症状

食道閉鎖とは?

乳児にある食道閉鎖症とは、食道と胃がつながっていない状態です。乳児がミルクなどを飲み込んでも、食道から胃に入ることはありません。

気管食道瘻とは?

瘻とは、体の中にチューブ状のものが存在する状態です。気管食道は、気管(鼻と口を肺に接続する呼吸チューブ)と食道(嚥下チューブ)がつながっている状態です。これらは通常つながっていることはありません。これらがつながっていると、食べ物やミルクを赤ちゃんが飲み込んだとき(嚥下)に肺に入ることがあります。これは呼吸に影響したり、肺炎を引き起こす原因にもなります。

一般的な病気ですか?

約4000人に1人の赤ちゃんが、食道閉鎖もしくは気管食道瘻のうちの片方もしくは両方を持っています。ほとんどの場合、一緒に起こります。しかし、時折、赤ちゃんには、瘻孔のない閉鎖したタイプがあります。

原因

原因は、まだはっきりとは分かっていません。子宮内で赤ちゃんの食道と気管が形成され成長し始めるときに、同じ細胞組織から食道閉鎖もしくは気管食道瘻の状態が始まったと考えられています。また、呼吸に関わる管が正しく発達しないこともあります。これらは遺伝するとは考えられていません。

診断と検査

これらの状態の一方または両方をもつほとんどの赤ちゃんには、誕生してすぐにミルクが飲み込めない問題が起こります。また、口の中にたくさんの唾液を吐き出すか、気泡の多い粘液がたくさん出る場合もあります。赤ちゃんに瘻孔がある場合、呼吸が困難な可能性があります。こうした症状が見られたら、医師はX線検査の結果をみて診断します。

治療方法

治すためには、手術が必要になります。赤ちゃんが閉鎖症の場合は、まず嚥下管と胃をつなぐ必要があります。次に、瘻が気管と食道をつないでいる場合は、それを閉じなければなりません。赤ちゃんが未熟児でなく、他に問題(肺炎や他の先天性欠損)がない場合、通常、手術は出生数日後に行われます。

どのくらいで治りますか?

合併症のない場合は、手術後1週間以内には食事ができます。赤ちゃんがミルクを飲み込むことができるようになるまでは、静脈(これは「IV」と呼ばれます)または胃チューブを通して給餌されます。この間、赤ちゃんは入院が必要です。もし、赤ちゃんが未熟児だったり、難しい手術となった場合、回復にもう少し時間がかかるかもしれません。

赤ちゃんには他の問題がありますか?

食道閉鎖症のある乳児には、心臓、腎臓、胃や腸、または筋肉や骨に問題が起きる場合があります。X線写真や超音波写真を使った身体検査によって、赤ちゃんに他の問題があるかどうかがわかります。赤ちゃんが他の問題を抱えている場合、嚥下管を固定する手術は、これらの問題が解決するまで待たなければならない場合があります。

将来赤ちゃんには別の問題が生じますか?

食道閉鎖で生まれた赤ちゃんに長期的に起こる問題で最も一般的なものが、胃食道逆流症(GERD)です。GERDは胸やけに似ており、通常は薬で治療することができます。他には、食道が胃につながるところで瘢痕(ルビ)組織が成長することがあります。瘢痕組織が成長してしまうと、食べ物が瘢痕組織を容易に通過することができないため、嚥下が困難にになったり、痛みを伴うことがあります。この場合、瘢痕組織を開くために別の手術が必要になることがあります。どこを手術したかを確認するために、後でX線や食道からの内視鏡検査が必要になることがあります。医師はその写真から、食道と胃の内部を観察します。

医師に質問すべき事項

手術以外の選択肢はありますか?
赤ちゃんはどのくらいの期間入院し、どのくらいで回復するでしょうか?
赤ちゃんはどのようなリスクを抱えていますか、また、それらを予防することはできますか?
この原因は何ですか?遺伝は関係しますか?
手術後に痛みはありますか?
回復を助ける薬はありますか?それによる副作用はありますか?

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