妊婦と漢方(薬草)療法、サプリメント、茶

漢方とは
漢方は完全な天然療法であり、幾つかの妊娠症状への解決策となり得ますが、「天然」=「安全」というわけでもありません。
妊娠期の漢方サプリメント接取
記憶向上(欲しいですね)、安眠(賛成!)、気分向上(超賛成!)、風邪やインフルエンザに対する免疫力向上(ただでさえつわりがあるのにこれ以上病気になりたい人なんていないですからね)、etc. 漢方サプリメントは確かに心をそそるような効果を謳います。特に、妊娠しているがために自己治療の手段もほとんど無い(無論薬剤棚は閉めてある)状況では尚魅力的なわけです。イチョウ葉エキスを幾らか接取して脳細胞が今月の電気代を払い忘れないでくれるかどうか試してみたところで害なんてあるでしょうか。或いは安眠を約束するメラトニンを接取して赤ん坊のようにすやすやと眠れるかどうか試してみたり(眠れない原因は赤ん坊のたまごなわけだけど)?或いは感傷的なコマーシャルで泣かないようにS-アデノシルメチオニンやセイヨウオトギリソウを接取してみたり?午後のミーティングで浴びせられたくしゃみに含まれていたであろう菌類をエキナセアで撃退してみる、なんてのもありでしょう?どうせ「天然」なわけで、健康食品店で買ってしまいましたし?
実のところ、害を被る可能性があります。なんといっても、今は妊娠19ヶ月。前述の薬草・薬剤を同時に接取することになる相手がもう一人いるのです。「天然」と書いてあろうと、それを売っているのが由緒ある健康食品店であろうと、漢方薬が全て「安全」であるということにはなりません。漢方薬は検査も成されていなければFDAからの認可も下りておらず、臨床試験される必要も無いので、安全か(或いは危険か)どうかが未知なのです。妊娠期に接取すれば役立つと聞く薬草でさえ、この九ヶ月間にとっては別の視点からは危険である可能性があるのです。例えば、出産を助ける薬草などは分娩日を過ぎる前に接取すれば早産を引き起こす可能性があるのです。また、他の薬草も妊娠のどの段階で取っても紛れもなく危険なのです(バジルオイル、アメリカショウマ、ルイヨウボタン、ヒレハリソウ、セイヨウネズ、ヤドリギ、メグサハッカ、サッサフラスノキ、野生ヤマイモ、etc .)。漢方薬を用いた自己治療は常に慎重さをもって行うことが賢明なのです。妊娠中(赤ちゃんにも接取を強いる状況)ともなればなおさらです。安全に治療するためには、先入観抜きで使用したものも含め)如何なる漢方薬も、医者によって妊婦用として処方されない限り用いないことです。妊娠期も普通の女性のように過ごしたい、というのであれば、如何なる物質の投与をも必要としない天然療法(鍼治療、マッサージ、瞑想、etc.)を調べてみましょう。
ハーブティーはどうでしょうか。(吐き気を抑えたり早く眠りにつけるようにしたり、といった効果はよく聞きますからね。)FDAはほとんどのハーブティーに関しても妊娠中・授乳中の使用上の注意を呼びかけています。(ヨーロッパキイチゴの葉から作るハーブティー等を妊娠初期段階に多量に接取すると、流産や早産のリスクを高める可能性があると考えられています。)ですから、ハーブティーを使用する前にこれだけは念頭に置いておきましょう。茶を作る前に、問題のある成分を含んでいないかどうかラベルを注意深く確認するのです。(果実をベースにしている体を装ってその実多様な薬草を含んでいる、紅茶があります。)レギュラー(ブラック)ティー或いはフレイバー(ブラック)ティーにしておきましょう。妊娠中、カモミールは少量であれば安全だと考えられています。また、ジュース、オレンジ・レモンの皮、果実のスライス(りんご、パイナップル、なし)、シナモン、チョウジノキ、その他馴染みのある成分を用いて、自家製のデカフェ・フレイバーティーを作ることだってできます。緑茶も適度であれば安全ですが、カフェイン含有量が多いので注意が必要です。(コーヒーよりは少ないです。)また、庭で育てている植物で(それが一体何なのか、そして妊娠中の摂取に問題が無いのか、ということをわかっているのでない限り)自家製の茶を煎じる、といったことは決してやってはいけません。
概して、安眠が欲しければ、もっと活力を得て、風邪にかからないようにして、胸焼けの機会を減らしましょう。最も天然(自然)な治療法とは、妊娠食の組み込まれた健康的な生活をおくることです。