妊活の取り組み方について知っておきたいこと

妊活について
妊娠を希望したら、ほとんどの人は、活発で快適な性生活を送るということを念頭におくようにしてください。
受胎能力についての専門家、ウィリアム・レッジャー教授は、妊娠を希望する多くのカップルを見てきました。
「快適な性生活を送る」ということが、彼が一番大事にしている項目です。妊娠を希望する夫婦の中には、受胎のチャンスを得るために必要なセックスの頻度が少なく、なかなか妊娠できない人もいます。
女性の月経周期を把握しておくこともためになるでしょう。しかし、月経周期にしたがってセックスをする日を決める必要はありません。ひと月のうち、セックスの頻度を増やしたほうが効果があります。
月経周期を把握する
毎月、女性の体内ではホルモンの変化が起こり、卵巣から卵子が一つ排出されます。この卵子は、卵巣と子宮をつなぐ卵管を通って移動します。これを、排卵と呼びます。
排卵日から数日以内にセックスをすると、妊娠しやすくなります。排卵は、通常、前回の月経の一日目から数えて14日後頃に起きます。
卵子は、排卵してから12~24時間生き延びます。妊娠するためには、この間に精子が卵子と出会って受精しなければなりません。精子は、女性の体内で最大7日間生き延びられるため、排卵の前に女性の体内に侵入した精子と卵子が受精する場合が多くなります。
セックスの回数を増やせば妊娠するチャンスも増える
妊娠を希望する場合、2~3日に一回セックスをすると、妊娠する可能性も高くなります。
排卵日を特定してセックスをする必要はありません。こうすることがストレスになってしまう夫婦も多く、ストレスが溜まるとセックスの回数も減ってしまいます。
「排卵日を予測するために、専用のキットを買ったり、体温を測ってグラフにする人もいます」とレッジャー教授は話します。
「しかし、毎日体温を測ってグラフにするのは、続けるのが難しい場合もあり、体温の変化は必ずしも信用できるものではありません。これらによって、不要な心配事が増えてしまうことにもつながってしまいます。ストレスを少なくし、セックスをもっと楽しんでください。幸せな時間を過ごすことができると思います」
妊娠するまでにはどのくらいかかりますか?
35歳以下の女性のうち、10組に9組は、避妊しないセックスを一年間続けると自然に妊娠できると言われています。
もし、一年以上たっても妊娠しない場合、医師に相談してください。受精について問題がないかどうか調べ、次にするべきことについてアドバイスをくれるでしょう。
パートナーの女性が36歳以上の場合、もしくは過去に子宮外妊娠など、受精に影響するような問題があった場合、なるべく早く診てもらってください。