妊娠中の尿検査についての基礎知識

妊娠中の尿検査

妊娠中の尿検査がなぜ重要なのかについて学んでいきましょう。

妊娠中の2つの厄介な問題は、妊娠糖尿病（妊娠中に血糖値が高くなること）と子癇前症（妊娠によって引き起こされる高血圧）です。いずれの症状でも、尿中にそのサインが現れます。そのため、毎回出生前診断で病院を訪れると、医者が尿を調べようとするのです。

検査の目的

妊娠時の尿中にブドウ糖（または糖）が存在していることは妊娠糖尿病の始まりであることを示し、タンパク質が存在していることは子癇前症のサインである可能性があります。医者がいずれかの症状を確認するためにはより多くの検査が行われる必要がありますが、毎度の診察で検尿を行うことで、医者が妊婦の体内で起こっていることに関して注意を払えるようになります。医者は尿中の赤血球や白血球も注視することがあります。これにより尿路感染症（UTI）のサインが確認されるかもしれませんが、これは抗生物質によって簡単に治療することができます。

検査の実施方法

妊婦がサンプルを提供し（このため、診察へ行く前には飲み物を飲んだり、トイレに行く時間を計画的に考えるようにしましょう）、看護師や専門家が、計深棒を使う、あるいは尿を数滴試験紙にたらすことによって検査します（前者はタンパク質、後者はブドウ糖を調べる検査方法です）。瞬時に色が変わった場合、陽性となります。

検査が陽性だったら

尿中のブドウ糖検査で陽性が出た場合でも、気に病まないようにしましょう。50%以下の女性が妊娠中のいずれかの時点でこのような結果になります。これはまったく普通のことで、予想の範囲内のことなのです。大部分の人は妊娠糖尿病にかかりません。しかし、2回連続で尿中のブドウ糖検査が陽性だった場合、医者はすぐにでもブドウ糖スクリーニング検査を実施する可能性があります。

タンパク質検査で陽性が出た場合、医者は他に子癇前症の症状が出ていないか調べるために観察を続けます。子癇前症が原因であるかどうか判断するためにさらなる検査を実施する可能性もあります。

検査のリスク

尿検査をすることによる妊婦や胎児に対するリスクはまったくありません。