膀胱炎のときに服用する薬について

抗生物質について
経口の抗生物質は、ほとんどの膀胱炎や合併症を伴わない腎感染に効果があります。もしも症状や尿検査の結果から尿路感染症が疑われる場合、ほとんどのケースで、尿培養の結果を待たずに抗生物質を飲み始めます。
抗生物質を何日間飲まなければいけないかは、感染の種類と、抗生物質の種類によって異なります。
繰り返す感染症のための抗生物質
医師は、感染を繰り返す女性に、予防として抗生物質療法をすすめることがあります。この治療法には、毎日、もしくは1日おきに、少量の抗生物質を飲む、セックス後に抗生物質を飲む(セックスは、尿路感染症を繰り返し発症する女性に多い原因の一つです)、症状が出たら抗生物質を飲む、などの方法があります。医師と相談して、どの方法が最適かを見極めましょう。
薬の種類
尿路感染症の治療に使われる薬には、以下のようなものがあります。
・感染を治すための抗生物質
・市販の痛み止め
アセトアミノフェン、イブプロフェンやナプロキセンを含む、非ステロイド系の抗炎症薬(NSAIDs)などがあります。
繰り返し発症する尿路感染症の予防に使われる薬には、以下のようなものがあります。
・メテナミン
・膣エストロゲン(更年期の女性)
薬は、安全に飲むようにしましょう。パッケージに記載されている指示をよく読み、従ってください。妊娠している場合、または妊娠の可能性がある場合は、医師にその旨を伝えてください。こうした薬の中には、妊娠していると安全でない可能性のものがあります。
考えるべきこと
こうした薬は、ブランドの薬よりも、価格の安いジェネリック医薬品がよく処方されます。処方箋に「ジェネリック不可」との記載がなければ、薬剤師はジェネリック医薬品を出すかもしれません。
医師が処方したすべての抗生物質を飲むようにしてください。ほとんどの人は、薬を飲み始めてからすぐに症状が改善します。しかし、良くなってからすぐに薬の服用をやめてしまうと、再び感染してしまう恐れがあります。また、処方されたすべての量を飲まないと、抗生物質に耐えられる細菌の繁殖を促してしまうことになります。こうなると、抗生物質の効果が弱まってしまうだけでなく、細菌性感染症の治療が難しくなってしまいます。