「付き合い酒」に隠されたリスクについて

飲酒のリスク
もしあなたが、アルコール中毒者や大酒飲みだけが健康上のリスクを抱えるものなのだ、とお考えなのであれば、もう一度考え直してみましょう。
自分自身の飲酒習慣について「付き合いで飲んでいるだけ」と考えている人の多くは、その定期的な飲酒量が原因で、長期的な健康上の問題を患うリスクを抱えています。
飲酒をする人の殆どは、1週当たり14ユニット(イギリスで用いられる単位:アルコール飲料の量(ml)×アルコール度数(%) / 1000)以上の定期的飲酒が、ガンや発作、心臓麻痺等を含め、多岐にわたる長期的な健康上のリスクに繋がってしまう、ということに気づいていないのです。
低リスクな飲酒に関するアドバイス
もしあなたがほぼ毎週酒を飲む人間なのであれば、以下のアドバイスを参考にして、アルコールに起因する健康上のリスクを常に下げておきましょう。
・男性であれ、女性であれ、週に14ユニット以上の定期的飲酒は避けるべきとされます。
・もし週あたり14ユニットの量を定期的に飲むのであれば、その量を1度に飲むのではなく、最低3日以上に分けて飲むようにしてください。
・飲酒量を減らすつもりであれば、毎週数日間、アルコール・フリーの日を設けるようにしてください。
14ユニットのアルコールは、一般的な度数の1パイント(日本で言うところの500ml缶)ビール6本分、または小さめのグラスに入れた度数の低いワイン10杯分とほぼ同じです。
機関などの公開するインターネット上の記事を参照し、あなたの現在の飲酒習慣がどのように健康に影響を及ぼしうるかを確認して起きましょう。
度を越えた飲酒
(アルコール摂取習慣に関するイギリスの現状の話であるため省略)
概して、アルコールに由来する長期的症状または死亡は、比較的年をとっており、週当たり14ユニット以上の飲酒をする、自身の飲酒習慣について「付き合いで飲んでいる程度」と考えている人に影響を及ぼします。肝臓移植を担当する顧問医師Nigel Heaton教授は、次のように言っています。「中には、一晩にワインボトル1本を空けてしまうことが当然と考えている人もいるのです」
「お酒を飲んでいるときに食べ物も一緒に摂っていて、泥酔しきった振る舞いや、そもそも酔っ払っている感覚すらもなければ、飲酒は尊重されるべきとも思われます」
「ですが、もしそれが定期的に行われるのであれば、後に問題となって表れます。私たちの殆どは、アルコール関連の肝臓の病気はアルコール中毒者に起こるものだと思い込んでしまっているのです」
「あなたはアルコール中毒にまではかかっていないかもしれません。しかし、もしあなたが定期的に飲んでいるアルコールの総量が、低リスクで収まる摂取量範囲を超えてしまっているのであれば、それが重大な害を引き起こすこともありえるのです」