B型肝炎ワクチンについて知っておきたいこと

その他

どのような人がB型肝炎ワクチンを投与するべきか

B型肝炎に感染している人の血液や体液に触れると、B型肝炎に感染する可能性があります。B型肝炎に感染している母親から生まれた乳児にも感染する可能性があります。

B型肝炎にかかる危険性があり、予防接種を受けるべきであるのは、以下のような人です。
・注射による薬物使用をしている人、あるいはパートナーがそうである人
・性的パートナーを頻繁に変える人
・男性と性的関係にある男性
・B型肝炎に感染している母親から生まれた子ども
・親しい家族や知り合いの性的パートナーがB型肝炎である人
・定期的に輸血や血液製剤を利用している人
・なんらかの肝臓病を抱えている人
・慢性的な腎臓病である人
・危険性の高い国へ旅行している人
・性労働者
・看護師、刑務所職員、医者、歯医者、研究所職員などの、血液や体液と接触するリスクが高い場所で働いている人
・囚人
・危険性の高い国から子どもを里親に出す、あるいは養子として引き取った家庭

B型肝炎に対する予防接種はどのように受けるのか

医師に予防接種をしてくれるよう頼むか、性的健康あるいは泌尿生殖器専門診療院を訪れて予防接種をしてもらいましょう。

職場にB型肝炎に感染する危険性がある場合は、医師というよりは雇用主が従業員に予防接種を受けさせる責任があります。自分の職場の職業健康課に相談してください。

B型肝炎の予防接種には何が含まれているのか

4~6ヶ月にわたってB型肝炎ワクチンの注射を3回受けることによって、すべての予防接種が完了します。

医療従事者である場合もしくは肝機能に異常がある場合は、ワクチンに対する何らかの反応があるかどうか、予防接種の後に経過を観察する必要があります。

自社の職業健康サービスによって予防接種を受けた場合も、ワクチンに対する反応があるかどうか血液検査を受ける必要があります。

継続して感染の危険性がある人については、5年ごとのワクチンの増量が推奨されています。

緊急のB型肝炎予防接種

B型肝炎ウイルスと接触したものの予防接種を受けていなかった場合、B型肝炎ワクチンが効くかもしれないので、医師の診察を受けてください。

B型肝炎ワクチンと一緒にB型肝炎免疫グロブリン(HIBG)と呼ばれる抗原の注射を受けることが必要になる場合もあります。

HIBGは48時間以内に投与されることが望ましいですが、ウイルスと接触した日から1週間後まで投与することができます。

乳児とB型肝炎予防接種

妊婦は、妊産婦検診の一環としてB型肝炎の血液検査を定期的に受けます。

B型肝炎に感染している母親から生まれた乳児は、出生から24時間以内にB型肝炎ワクチンを投与される必要があり、その後も生後1ヶ月、2ヶ月、12ヶ月のときにさらにワクチン接種を受ける必要があります。

血液検査で特定の感染症であると診断された母親から生まれた乳児も、感染症に対する急速な予防を形成するために、B型肝炎ワクチンに加えてHIBGの注射も受けることになるかもしれせん。

B型肝炎に感染した母親から生まれた乳児はみな、生後12ヶ月になったら、ウイルスに感染していないか調べるために検査を受ける必要があります。

妊娠中のB型肝炎予防接種

妊婦のB型肝炎感染は母親に深刻な病気を引き起こし、胎児に慢性的に感染する可能性があるので、感染症を引き起こす可能性が高い女性の場合、B型肝炎ワクチンを投与することが推奨されています。

妊娠中や母乳育児中の女性にB型肝炎の予防接種をすることに対して何らかの危険性があるという証拠はありません。そして、B型肝炎ワクチンは不活化ワクチンであるため、胎児に対する危険性は無視できるほど小さいものです。

B型肝炎ワクチンの安全性

B型肝炎ワクチンは非常に安全です。注射を打った場所の赤みや痛みを除いて、副作用はめったにありません。不活化ワクチンなので、ワクチン自体が病気を引き起こすということもありませn。

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