妊娠第18週目の赤ちゃんとお母さん

妊娠第18週目の赤ちゃん
頭殿長で14センチ、140-170グラムの大きさに成長しています。夕食に用意する鶏ムネ肉のサイズと同じぐらいです。この週、もしくは数週間後に子宮内をねじったり、回転したり、キックやパンチをする胎動がお母さんには感じられるのには十分な大きさに育ちました。今週できるようになったスキルは、あくびとしゃっくりです。(もうすぐこれもお母さんは感じることができます。)実際、今月行う検診の際の超音波検査で、胎児の動きや可愛らしいあくびの姿を見ることができるかもしれません。
赤ちゃんの神経系が急速に完成してくる
超音波では見えないものですが、神経系が妊娠第18週で急速に完成してきており、きちんと動いていることがわかります。神経細胞から神経細胞へ即座にメッセージを送るミエリンと呼ばれる物質に神経はこの時点で覆われており、神経は非常に複雑な接続を形成しています。特に脳の中の神経は、触感、味覚、視覚、嗅覚、聴覚を司っています。聴覚の話をすれば、赤ちゃんは体の外からする音を意識するようになっています。(ですので、お互いのしゃっくりを聞いているのかもしれません。)
妊娠第18週目のお母さんの体
姿勢が変わってくる
赤ちゃんは男の子?それとも女の子?ではメロンはいかがでしょうか?そう、妊娠第18週目では子宮の大きさはメロンと同じぐらいの大きさになっています。4センチほどおへそから下がったところには赤ちゃんの足があることを感じることができます。
背中の痛み
他にもお母さんが感じることができるものがあります。それは背中の痛みです。成長している子宮は重心に移動してきています。これはお腹が突き出ているために、背中の下部は体の前面に引っ張られていることを意味します。(乗り物で空いている最後の席を得るためにはよいかもしれませんが、背中の筋肉には良いことではありません。)妊娠ホルモンであるレラキシンが作用し始めており、これは靭帯の全てを緩ませるホルモンであるため、骨盤骨から脊柱に付いている靭帯、間接も緩ませてしまい、背中の痛みとなります。座っている時はフットレストを使うことで痛みを少なくしましょう。立っている時は、低めの椅子に片足を乗せて背中にかかる圧力を少なくしましょう。長めの温かいお風呂の入浴も大変効果があります。もし背中の痛みが治まらないようであれば、医師に相談してみてください。ハバネロ増量したチリ・ブリトーは忘れてください。トーストの一かじりでさえ、食欲に火をつけることがあります。胸やけは妊娠全期間を通して起きる症状です。ほんの少しの予防が何キロもの体重増加の原因になるかもしれません。食事はゆっくりと食べ、よく噛んで食べましょう。また1回の食事と間食は少なくしましょう。食後数時間は体を真っ直ぐにしましょう。就寝時は頭を高くして眠りましょう。(いびきもこれで改善されます。)メニューに炎の絵(辛い)のついている食べ物は食べないようにしましょう。
その他アドバイス
妊娠中は低血圧になることがあります。めまいがしないようにするためには、横になっていたり座っている位置から立ち上がるときはゆっくりにしましょう。
妊娠中期の3ヵ月間、体はレラキシンというホルモンを放出するため、骨どうしをつないでいる靭帯を緩ませるため、骨盤や臀部に痛みが出たり、足が膨張する場合もあります。
小児科医を探すのに良い時期かもしれません。予約が取りやすいか、提携病院はどこなのか、ワクチン接種などについて調べてみましょう。
一般的症状
胎動
最近、今までにないお腹のゴロゴロに気が付いているかもしれませんが、これは胎児の胎動を感じ始めているのかもしれません。何も異変に気がつかなくても心配する必要はありません。初めての赤ちゃんのキックに気がつくのはあと数週間以内です。
膨満感とおなら
ガスを封じ込めるのに苦労していますか?リラックスしてみてください。緊張すると空気を飲み込んでしまい、問題がひどくなります。
脚がつる
トイレまで排尿を繰り返して眠れない時期まではいかなくても、この時期は突然夜中にふくらはぎの痙攣で夜中に起きることがあるかもしれません。専門家でもなぜこれが起こるのかはっきりわからないそうですが、寝る前にふくらはぎをストレッチすることで防ぐことができるようです。
歯茎からの出血
悪名高い妊娠ホルモンは体内の粘膜を腫らす原因となり、歯茎の炎症、痛み、出血を起こします。歯周病を予防するために、デンタルフロスや定期的な歯磨きを続けることは重要ですが、繊細な歯茎をさらに傷つける原因となります。
妊娠線
新しい妊娠線が出てくる度に落ち込んでいると思いますが、励ましになる方法があります。お腹の上に保湿ローションをパートナーに塗ってもらいましょう。その間、マッサージをしてもらってもよいでしょう。
浮腫(足とくるぶしにできる腫れ)
体細胞が水分を蓄積するにつれ(体は母体と赤ちゃんのために通常より多くの水分を必要としています)、足とくるぶしに腫れができていることに気がつくかもしれません。(重力の関係で水分はその部分に溜まります。)水分が足に溜まらないように、長時間立っていたり、座っていたりすることはやめて、可能な限り脚は高く上げるようにしましょう。