赤ちゃんの睡眠について知っておきたいこと

赤ちゃんの睡眠
赤ちゃんの中には、ほかの子よりもはるかに眠る子がいます。長い間眠る子もいれば、短時間眠る子もいます。夜通し寝る子もいれば、何度も起きてしまう子もいます。
赤ちゃんは目を覚まして寝る独自のリズムを持っており、ほかの赤ちゃんと同じリズムになることはまずありません。あなたに必要な睡眠リズムとも異なると思います。赤ちゃんが寝ているときに寝るようにしましょう。
母乳育児をしている場合、始めてからほどなく赤ちゃんが授乳中に少し眠ってしまうかもしれません。赤ちゃんが飲み終えるまで、あるいは完全に寝てしまうまで、授乳を続けてください。そうすると、あなた自身がほんのちょっと息抜きできるいいタイミングになります。
あなたが赤ちゃんと同じ時間に寝ない場合は、寝ている間に物音を立てないようにし続けるといったことはしなくて大丈夫です。赤ちゃんが一定の騒音がある場所で寝るのはいいことです。
赤ちゃんを夜と昼に慣れてもらう方法は?
最初から夜間は昼間と違うことを赤ちゃんに教えることはとてもいいことです。日中はカーテンを開け、ゲームをして、眠っているときは生活騒音についてあまり心配しないでください。
夜間は、次のようなことに気をつけましょう:
・ライトを暗くする
・あまり話しすぎず、話すときは小さな声で話す
・彼らがご飯を食べ、様子が変わったら、すぐに子どもを下に置く
・必要がない限り、赤ちゃんの位置を変えない
・赤ちゃんと一緒に遊ばない
赤ちゃんは徐々に夜は眠る時間だとわかります。
赤ちゃんはどこで眠ればよいですか?
最初の6ヵ月間、赤ちゃんは昼と夜の両方で寝ているときと同じ部屋にいなければなりません。特に生後数週間は、赤ちゃんがあなたやあなたのパートナーの腕の中で眠っていたり、ベビーベッドそばでたっているときに赤ちゃんが寝ることがあります。
赤ちゃんが眠る前に、もしくは食事を終えたときに下に置くと赤ちゃんが楽になり、ひとりで眠ることにだんだん慣れてきます。いったん赤ちゃんが頻繁に警戒を怠らないようになると、一人で眠らせやすくなります。
新生児の睡眠:先読みする
新生児は、1日中寝たり起きたりを繰り返すでしょう。睡眠パターンがあると助けになりますが、必要に応じていつでも日課を変えることができます。たとえば、あなたがベッドに入る前に赤ちゃんに食べ物を与えるために起こすことができます。そうすれば、赤ちゃんが再び目を覚ますまでにしっかり眠ることができます。
赤ちゃんの就寝準備ルーチンを確立する
赤ちゃんが生後3ヵ月ぐらいになると、そろそろ寝る準備ができるのではないかと思うかもしれません。赤ちゃんに簡単で穏やかな寝る準備を身に着けさせることは、すべての人の役に立ち、後で睡眠の問題を防ぐのに役立ちます。赤ちゃんと1対1の時間を持つ素晴らしい機会です。
ルーティンには次のようなものを含みます:
・お風呂
・パジャマや新しいおむつに変える
・歯を磨く(もしあれば)
・寝かせる
・寝りやすくなるよう物語を読んであげる
・穏やかな雰囲気を作り出すために部屋のライトを暗くする
・おやすみのキスをして抱きしめる
・子守歌を歌うか、赤ちゃんが寝るときにスイッチが入る携帯型音楽プレーヤーを用意する
子どもが大きくなっても、これに近い寝る準備を続けておくのがお勧めです。寝る前に刺激や興奮を与えすぎると、子どもが再び目を覚ましてしまいます。読書のような、穏やかでリラックスできるようなことをしながら過ごしてください。
赤ちゃんがご飯を食べる時間と眠る時間の間に少し時間を置いてください。眠らせるために赤ちゃんに食べさせると、食べてから寝る習慣が赤ちゃんにしみついてしまいます。夜目を覚ましたとき、赤ちゃんは再び寝るために食べ物を欲しがるかもしれません。
赤ちゃんに必要な睡眠時間はどのくらいか?
大人と同じように、赤ちゃんや子どもの睡眠パターンは変わります。生まれつきほかの子より睡眠が必要もしくは不要な子もいます。以下のリストは、赤ちゃんや子どもが24時間(日中の昼寝を含む)で必要とする平均的な睡眠時間を示しています。
新生児の睡眠の必要性
ほとんどの新生児は、目が覚めている時間より眠っている時間のほうが長いです。彼らの1日の睡眠時間はさまざまですが、8時間から16時間もしくは18時間になると思います。赤ちゃんはミルクがほしくなって夜起きてしまうこともあります。あまりにも暑すぎたり、寒すぎたりすると、睡眠を妨げることもあります。
生後3~6ヵ月
赤ちゃんが大きくなるにつれて、夜にミルクを与えることが少なくなり、長く眠れるようになります。赤ちゃんの中には8時間以上寝る子もいますが、全員がそうなるとは限りません。
生後4ヵ月までに、赤ちゃんは夜に寝る時間が日中よりも2倍長くなります。
生後6~12ヵ月
6ヵ月から1年の間は、夜のミルクはもう与える必要がなく、中には夜間に最大12時間寝る子が出てきます。歯が生えるムズムズや空腹感で、夜中に赤ちゃんが目を覚ましてしまうことがあります。
1歳
赤ちゃんは1歳になると合計で約12~15時間寝ます。
2歳
2歳児の大半は、夜は11~12時間眠り、昼間に1、2回昼寝をします。
3~4歳
3~4歳の子のほとんどは約12時間の睡眠が必要ですが、8時間から14時間までであることが多いようです。中には昼寝が必要な子もいます。
夜鳴きに対処する
新生児はいつも最初の数ヵ月間夜間に何度も起こされるため、子どもの世話がとてもしづらくなることがあります。
パートナーがいる場合は、パートナーに助けを求めてください。粉ミルクを与えているなら、パートナーにも共有してください。授乳中の場合は、パートナーと翌朝役割を交代し、睡眠が取れるようにしてください。
いったん母乳育児のサイクルがうまく回るようになると、パートナーは夜中に母乳を瓶に入れて与えられるようになります。自分しかいない場合は、友だちや親戚にお願いして数日間いてもらい、睡眠が取れるようにしてください。
赤ちゃんの睡眠問題に対処する
すべての赤ちゃんが睡眠パターンを変えます。子どもの寝かしつけにうまく言ったと思ってぐっすり眠れると思ったら、翌日の夜は2時間おきに起こされることになるかもしれません。
赤ちゃんが成長して別の段階に入ったら、日課を変える準備をしてください。急激な成長や歯が生えてくること、また病気は、すべて赤ちゃんの睡眠に影響を及ぼすことがあると覚えておいてください。
赤ちゃんが問題を抱えている場合や、日常生活に入るためのアドバイスが必要な場合は、保健師に相談してください。