妊娠中に旅行するときに知っておきたいこと

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妊娠中の旅行

適切な予防措置といつ旅行するか、予防接種、旅行保健などの情報を把握することで、多くの妊婦は安全に旅行できます。

目的地がどこであるにせよ、緊急の治療が必要となる場合に備えて医療施設がどこにあるのか調べましょう。もし必要な場合に医師に最新の情報を提供するために出産記録手帳(ハンドヘルドノートと呼ばれることも)を携帯するのも良いでしょう。
旅行保健が分娩、早産や帰りの飛行機の日程を変える費用など、どんな事故でもカバーできるか確認しましょう。

妊娠中、いつ旅行するか

妊娠中最初の12週間は吐き気や疲労感などから旅行しないほうがよいとされています。また最初の3週間は旅行するかに関わらず流産の可能性が高いです。

妊娠の最終段階で旅行するのは疲れるし不快です。なので、多くの女性は4~6ヶ月の妊娠中期に旅行や休暇をとります。
”妊娠中の旅行は多くの女性にとっての関心事です。”NHS財団のベッドフォード病院のコンサルタント産科医および婦人科医サラ・レイノルズは言います。”でももし妊娠中に合併症がないのであれば、適切な予防措置をとっていれば安全に旅行できるでしょう。”

以下はあなたと赤ちゃんが旅行中健康でいるための一般的な情報です。

妊娠中飛行機にのる

あなたや赤ちゃんが飛行機に乗ることで身体に害を与えることはありません。ですが渡航する前に助産婦や医師に健康問題や妊娠合併症について相談しましょう。

37週目(双子であればだいたい32週目)以降は分娩の可能性が高くなります。またいくつかの航空会社は飛行機に妊婦を乗せないところもあります。航空会社のポリシーをチェックしましょう。

28週目以降、航空会社は医師か助産婦からの出産予定日と合併症の危険がないか確かめた手紙を要求する場合があります。

長距離のフライト(5時間以上)は血餅(エコノミー症候群)の小さなリスクを伴います。もし飛行機に乗る場合は定期的に多くの水分をとりましょうー30分毎くらいが目安です。また足のむくみを軽減するために、段階式着圧ストッキング、サポートストッキングを薬局などで購入することができます。

妊娠中の予防接種

生きたバクテリアやウイルスの含まれたワクチンは、胎内の赤ちゃんを傷つける恐れがあるため妊娠中は推奨されていません。
”もし予防接種を必要とする地域へ旅行する場合は、接種を受けるべきです。海外で感染症にかかる可能性のほうが、接種によるリスクよりも高いのです。”

特定の予防接種などに関する情報は、医師や助産師に確認すること。

妊娠中の車での旅行

妊娠中はよく疲労を感じたり、目眩を感じたりします。なので車で旅行する場合はこまめに水分をとること、自然でエネルギーをとれる食べ物(フルーツやナッツなど)を食べること、定期的に車を止め休憩することが重要です。

車内を換気し、交差するタイプのシートベルトをつけて胸の前で交差させ、座席ベルトは腰ではなく骨盤を下のベルトで閉めること。

妊娠中の女性にとって道路事故は一番多い怪我の理由です。自分の車で長距離の移動をするのは避け、他の人とシェアするなどしましょう。

妊娠中に船にのる

フェリーの会社はそれぞれ規制があり、32週目以降などの出産予定の近い妊婦などは断る場合があります。予約する前にフェリー会社のポリシーを確認しましょう。クルーズなど長距離の船旅の場合、出産に対処できる施設が船上にあるか、ドッキングポートに医療サービスを受けることのできる場所があるか調べましょう。

妊娠中の海外の飲料・食事の危険性

胃痛や旅行者下痢などの食品、または飲料媒介の病気には気をつけましょう。胃痛や旅行者下痢の薬の中には妊娠中に飲まないほうがいいものもあります。

常に水道水が安全かどうか確かめましょう。もし怪しいのであれば、ペットボトル水を飲みましょう。もし気分が悪くなったら、水分をとり赤ちゃんの健康のためにお腹が空いていなくてもいつも通り食べましょう。

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