朝食を食べることはダイエットのために効果的?

その他

朝食を食べるべきか

朝食をとるべき、とらないべきか?これは、スリムな体型になるためには大きな疑問です。

ダイエットや栄養学の専門家は、何年も朝食をとることが良いと主張してきました。しかし、 University of Alabama at Birmingham (UAB) での研究が、肥満の人で朝食をとる人が、朝食を抜く人よりもスリムだという事実はないとしました。この研究は、多くの人にとって、結局の所、朝食に気を配るべきなのかどうなのか、という疑問を残す結果となりました。

Baylor Universityの栄養士で家庭および消費者科学の教授であるSuzy Weems博士は、ダイエットのためには朝食はとるべきだと主張しています。しかし、だからと言ってパンケーキやベーコンをたくさん食べる、ということではありません。UABの研究では、被験者の食事の内容やカロリーの量までは、考慮にはいりませんでした。

「ドーナツを食べてコーヒーを飲んでいたりすると、スリムになるどころか、体重を減らし続けることもできません。」とWeems博士は言います。「選ぶ食品は重要です。」このことは、朝食をとることが体重減少につながることを、他の研究が示している理由になるのかもしれません。実際には、10キロ以上を体重を減らし、その状態を維持できている人の75%以上は、毎朝朝食を食べる習慣があることがわかっています。

朝食を食べることで得られる効果

食欲を抑える

目を覚ましてから数時間待つと、血糖値が低くなることがあります。特定の飢餓を煽るホルモンも影響を受けることがあります。
「結果として、お昼の時間や、またはもっと早い時間に、激しい空腹につながる可能性があります。」と、Weems博士は言います。「すごくお腹が空いている時は、 ヘルシーな食事を選ぶ可能性が低くなる」と、Mercy Medical Centerの栄養士、Leigh Tracy氏は語ります。「また、意図していたよりも、カロリーが高く、脂肪分の多い食事を選ぶようになるでしょう。そのことで、余分な体重を落とすのが、より難しくなります。」

エネルギーを与えてくれる

「煙の中で車を運転することを想像してください」とTracyは言います。 「燃料が必要になる前に、それほど遠くに行こうとはしないでしょう。」
体も同じです。朝食を抜いてしまうと、一日を過ごすために必要な栄養素とカロリーをとることができません。エネルギーに溢れていると、ファストフードを選ぶ代わりに、自宅で健康的な食事を運動したり調理したりするような、ダイエットにもいいチョイスをしやすくなります。

健康を高める

「朝食は、健康的なライフスタイルと関連している傾向があります」とWeems博士は言います。心臓病や糖尿病などの症状を呈する確率を下げることさえあります。

減量のための朝食の取り方

タンパク質と繊維を選ぶ

タンパク質が豊富な食品(卵のようなもの)と食物繊維が多く含む食品(オートミールや全粒粉の穀物のようなもの)は、ポンドを落とし、そのままの体重で維持するためには最適です。 「それらの食品はお腹を満たせてくれ、より満腹な状態を保ってくれます」とTracyは言います。

野菜をとるのを忘れない

もしあなたが、ほとんどのアメリカ人と同じなら、十分なタンパク質と脂肪をとっているでしょうが、、ビタミンや繊維に富んだ果物や野菜は十分とはいえません。「朝食は、野菜をとる良い機会と考えてください」とTracyは言います。りんごとストリングチーズのスライス、またはゆで卵にニンジンとセロリのスライスを和えたものは、お昼前の間食やランチまでお腹をたもってくれます。

カロリーを計算する。

朝食の食べ物には、カロリーが隠されているものがあります。スムージー5種類以上の果物を入れて、さらにプロテインの粉まで加えたりする人がいるけれど、どれだけのカロリーになっているか理解していない、とTracy氏は言います。

食事の量にも注意が必要です。測定カップを使用するようにしましょう。 「コップ1杯のシリアルは、自分が思っているよりも少ないかもしれません」とWeems博士は言います。

自分が摂取すべきカロリー量は、身長、体重、体重減少の目標、および活動レベルによって異なります。

「それでも、朝食時に少なくとも250〜300キロカロリーは取るべきです」とWeems博士は言います。活発な人であれば、500から600キロカロリー必要になってくるかもしれません。自分がどれだけ摂取すればいいかわからなければ、医師または栄養士に相談してください。

自分のライフスタイルに合った食べ物を選ぶ

朝食を食べる人じゃない? 「朝食を食べる気になれない患者には、簡単に食べれる朝食を用意しておくことを勧めています。」

以下は、ヘルシーで簡単に用意できる朝食です。試してみてください。

これらの健康で、行き届いたアイデアを試してみてください
・全粒小麦のトルティーヤのバナナ包みに大さじ2杯のピーナッツバター
・ベリー系、低脂肪ヨーグルト、氷、水を加えたスムージー
・インスタントのオートミール

朝忙しく、用意する時間がないのであれば「朝食を事前に計画してください」とWeems氏は言います。例えば、週の初めに野菜と卵のキャセロールを作り、それを冷蔵庫に保管し、数日間続けて食べるようにするとよいでしょう。

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