幼児の難聴についての基礎知識〜一般的な症状〜

子供の難聴について
子供が聞いているのか、聞こえていないのか不安でしょうか?子供の聴覚障害に関する見分け方や、基本的な情報について紹介します。
子供におもちゃを片付けるように伝えても、まだ遊び続けるどころか、顔を上げようともしない。こういった事が日常的に起こっている。恐らく、本当に聞こえないようなフリをしているだけなのかもしれません。ただ、本当に聴力に問題があっても、幼少期の耳や聴力の問題の殆どは、簡単に改善されます。疑いを感じたら、できるだけ早く対処することが、大切です。状況をしっかりと把握できる小児科医に相談しましょう。以下は、幼児の難聴の背景にある情報です
子供は日常的に話を聞かない
子供に「おもちゃのトラックを置いて、ブロッコリーを食べなさい」と言っても、話を聞かないことはよくあります。しかし、実際に子供が難聴であれば、反抗的になっているのではありません。実際、ブロッコリーがアイスクリームになっても、同じことが起こるでしょう。
いくつかテストをしてみてください。子供が背を向けている時に、好きなものをあげるよう伝えてみてください。こちらを振り返るかどうかで、聞こえているのかの判断ができます。
子供の難聴はとても一般的な症状
以下の兆候が見られる際は、難聴を疑ってみてください。
1. 囁くと反応しない。柔らかい音は感知しない。
2 .正面からしっかり見ながら話すと反応することが多く、後ろまたは横から話しかけられるとから反応することが少ない
3 .音楽に合わせて歌ったり踊ったりすることが、ほとんどない。
4. 同じ年齢の他の子供よりも使ったり理解する言葉の数が少ない。
5. 幼児の言葉は理解するのが難しい事も多いが、難聴を持つ幼児は特にはっきりと話せていない。
6. 片耳だけが幼児の聴力障害の影響を受ける場合、話しているときに彼はあなたの方に “良い”耳を向ける。
ほとんど場合、幼児の難聴は一時的
幼児は耳の感染症、子供の風邪、およびアレルギーに特に罹りやすく、それらの症状が耳に水を蓄積させる可能性があります。この体液過剰が音を遮断し、水中から音を聞いているような感覚にさせるのです。慢性的な耳の感染症(感染した体液が時間をかけて耳に残っていく子供にとって一般的な聴覚障害の1つ)がある場合、その汚れた体液が音を妨げる「伝音難聴」の可能性があります。その場合、体液を取り除くと症状はなくなります。
永久的な難聴であっても対処可能
聴力障害の種類によっては、成人期まで続くものもありますが、早期診断は大きな違いをもたらします。問題が疑われる場合には、できるだけ早く医師に相談してください。長期にわたる聴力の問題が診断されても、色んな選択肢があるので、しっかり学びましょう。