出産のときに使う器具について〜Q&A〜

分娩室について
質問:「私は最初の子供を妊娠し、病院で出産する予定です。でも、病院と聞くと不安になってしまいます。分娩室のことや、見なければならない怖い器具のことを教えてください。」
まず、お母さんになるということで、おめでとうございます!分娩室が不安だとのことですが、あなたは一人ではありません。出産が初めての母親(と父親)の多くは出産の過程について不安を持っています。特に、病気や潜在的に恐ろしい処置と関わりのある病院については。深呼吸してください、ママ。実際の経験はそんな怖い予想とは違ったものになるでしょう。さらに、最後に美しい赤ちゃんが生まれるのです。不安でそわそわしたら赤ちゃんのことを考えてみてください!
また、ここ数十年で産科病棟が長い道のりを歩んできたことを覚えておいてください。出産する(少なくとも出産の時間の多くを過ごす)場所は、冷たくて病院然とした場所ではなく、心地よい枕や明るい壁紙、パパ用の快適な椅子(もちろん、あなたの足をさすったり氷をあげたりしているとき以外に座るための椅子です)のある、もっと家庭的な部屋です。それでも、分娩室で出産することになったときには、一見すると恐ろしく見える機械や器具がたくさんあることに注意してください。しかし、安心してください。その機械や器具は健康な赤ちゃんを確実に産むためにあるのです(そして、スタッフは何千回もその器具を使ったことのあるプロです)。
では、病院で出産すると扱うことになる分娩室にある器具と、その用途をちょっと見てみましょう。
検鏡
定期健診で膣を見る時に使うのと同じ器具です。今度は医者がそれを使って子宮口をチェックし、どれくらい広がったかを確認します。
羊水フック
長いプラスチック製のかぎ状の針が見えたらドキッとするかもしれませんが、この道具は全く無害です。羊水嚢が自然に破裂しない場合は、医師が2秒間使って破水させます(痛みはありません)。しかし低リスクの妊婦は正常に分娩が進むもので、内部胎児モニタリングが必要ないくらいの赤ちゃんなら、医師が羊水嚢を破る必要はないかもしれません。
はさみ
運が良ければ、赤ちゃんのへその緒を切るためだけにパパが使いますが、会陰切開にも備えて用意してあります。
臍帯クランプ
名前通り、この道具(プラスチック製の歯付きの長いバレッタのように見えます)は、へその緒を切るとき臍帯を固定するために使います(あなたや赤ちゃんに痛みはありません)。
吸引娩出器
赤ちゃんが産道を通る際に助けが必要になったら、医師は帝王切開をする前にこの器具を使ってみることがあります。金属製またはプラスチック製のカップを頑固な赤ちゃんの頭に固定して吸引し、彼女を引き出します。
鉗子
通常は(膣に負荷がかからないため)吸引娩出器を使いますが、サラダトングに似た、長らく使われてきたこの道具を使って、赤ちゃんの頭の両側をはさんで引き出すこともあります。
胎児モニター
分娩中看護師は、外部胎児モニターを妊婦の胃のあたりにつけ、赤ちゃんの心拍数を記録して陣痛をチェックしますが、最近では、ずっとモニタリングし続けるよりも断続的にモニタリングしたほうが良いとされています。稀に、より正確な情報を得るため、内部胎児モニターを膣から挿入して乳児の頭皮につけることがあります。
すべての器具が赤ちゃんと安全に出会えるようにあることを知っていると、予定日に向けて落ち着くことができます。そして、大切な赤ちゃんを腕の中に入れたら、もう何も怖いことはありません。