体重を減らすため絶対にしてはいけない7つのこと

痩せるための取り組み
痩せるための取り組みと言っても、健全な食生活に変えることから、深刻な健康上の状態を防ぐための努力まで、多岐にわたります。
マインドフル・イーティングを教えている Michelle May氏は、「多くの人は、あまりにも体重を減らすことにフォーカスしすぎており、効果が証明されていなかったり、潜在的に危険となるようなことに取り組みます。結果、逆効果になったり、深刻な健康上の問題を起こしてしまいます。」
体重を減らそうとするときに避けるべき、7つの危険な方法は次のとおりです。
1.断食したり、あまりにも低カロリーな食事のみ食べる
過剰にカロリー制限をすると、体重は減りますが、貴重な筋肉も減ってしまい、代謝が低下します。また体脂肪率が上がり、メタボリックシンドロームと2型糖尿病のリスクが高くなります。
医師の指示がない限り、1日あたり1,200以下にカロリーを制限しないでください。さもなければ、エネルギーを供給したり、お腹を満たすために必要な栄養素が確保できなくなってしまいます。またすぐに体重を減らすと、体重が戻りやすく、筋肉量も減るということを頭に入れておいてください。特に、50歳以上の人は気をつけましょう。
2.非常に大きな効果があると謳われるダイエットサプリ
処方薬とは違い、サプリメントを作っている企業は、製品を市場に出す前に、その製品が安全であるか効果があるかを証明する必要はありません。天然由来だと主張する製品であっても、必ずしも安全であるとは限りません。体重を減らすために薬の服用を考えているのであれば、まず医師に相談するようにしましょう。食生活を含め、体重を減らす効果が証明されているものに、焦点を当てるべきです。
3.クレンズダイエットやデトックスダイエット
クレンズダイエットやデトックスダイエットで体重が減ったとしても、その重みは、せいぜい体内の水分と便によるものです。さらに、これらのダイエット法には、危険が潜んでいます。脱水になったり、電解質のバランスが崩れる可能性があります。「医師の指示なしに、体液をたくさん出そうとすることは危険であり、それが断食と組み合わされている場合、さらにリスクは高くなります」と、 May氏は話します。そもそも、体は毒素を解毒し排泄する機能を、独自に備えています。ですから本来、体の浄化は不要で、むしろ体のシステムを乱すことによって深刻な症状につながる可能性があります。
解毒しようとは考えず、食べるものにもっと気を配るようにしてください。体の浄化やデトックスしたい場合は、十分な量の水を飲み、高食物繊維の食べものををたくさん食べれば十分です。
4.パージングダイエット
パージングダイエットでは、食べものを吐いたり、食べ物を噛んだ後に吐き出したり、下剤を使ったりします。 「こういった不健全で、危険な行動は、摂食障害の発症の第一歩です。大学生の間などでは珍しいことではなく、重大な健康上の問題につながります」と、セントルイスのワシントン大学の栄養学科のディレクターで、摂食障害のある学生のカウンセリングも行っているConnie Diekman氏は述べています。
胃酸は非常に協力です。食べものを消化・吸収するために強力な酸が必要なのです。胃の内容物は胃に留まるために作られているわけであり、喉と口から逆流するためではありません。 「非常に酸性の強いものを吐くことで、食道や口のただれ、歯のエナメル質を溶かす可能性があります。そのため、パージングダイエットをすると、特定の癌や虫歯などのリスクが増加します」とDiekman氏は言います。
また、定期的に下剤を乱用したり、嘔吐することで、重度の脱水になったり、電解質が崩れてしまいます。
このようなダイエット法は、すべて危険だといえますが、最も危険なのはトコンシロップの使用です。Diekman氏は 「1回の使用で心臓が不整脈になり、心停止が起こる可能性があります」といいます。パージングをしても、ウエストラインは細くなりません。健康的に飲食を行った上で、ダイエットをしましょう。
5.エクササイズのしすぎ
過度なエクササイズは、健康に多大な負担がかかります。深刻な痛みや怪我、脱水、電解質バランスの崩れにつながりかねず、また食べた罰として、運動をしなければらないという心理状態に陥る可能性がある、とMayは言います。
The American College of Sports Medicine and American Heart Association では、適度な有酸素運動30分以上を週5回、もしくは有酸素運動20分を週に3日に加え、すべての筋肉群を使用する筋力トレーニングを週3回行うよう、推奨しています。
中には運動すればするほど、健康にはよいと考えている人もいます。このような考えを持つと、健康を損なうような過度な運動をしなければならないと、強迫観念に囚われてしまいます。長期間に渡って継続させるためには、適度なアプローチで運動したほうが、効果的だとされています。
6.合法および違法薬物
処方薬ではなく、減量を目的とした薬を服用するのは、危険な結果につながりかねない間違いです。「コカイン、スピードなどの麻薬を使用したり、注意欠陥障害、甲状腺疾患、糖尿病などの薬を乱用することにおいての潜在的なリスクは、減量による健康上のメリットを、はるかに上回っています」と栄養士のJeannie Gazzaniga-Moloo氏は語ります。リスクとしては、中毒性、人間関係、金銭問題、不安、重度の頭痛、脳卒中、心臓、肺、腎臓などの問題が考えられます。
違法薬物を何らかの目的で使用することはもちろん、医師の監督なしに合法薬物を使用するのも危険です。
以下は、減量を目的とした減量薬が危険な結果をもたらす間違いです
喫煙は身体のほぼすべての器官に悪影響を及ぼします。癌や心臓血管、呼吸器などの疾患の原因となり、一般的には喫煙者の健康を低下させます。
7.喫煙
喫煙は健康上のリスクが非常に高いことは周知の事実です。しかし、一部の人々、特に若い成人は、ダイエットの一環として喫煙をしています。ニコチンには食欲抑制効果があるとされていますが、喫煙のリスクはどんなメリットよりも重要です。結論として、健康のためにはどんな場合であっても、とりわけダイエットを理由したような喫煙は控えるようにしましょう。
体重を減らすためのベストな方法
自分のライフスタイルに適した食事を選んでください。最高のダイエットは、長期的に続けられるものです。常識に従い、体の状態に耳を傾け、食べるものを気にかけ、高価かつ危険で価値のない減量計画や、効果が証明されていない製品に手に出すのは辞めましょう。
ダイエットの方法が極端であったり、健康に害がある感じる場合は、医師または栄養士など専門家にアドバイスを求めましょう。