乳幼児6ヶ月健診についての基礎知識

赤ちゃんの健康と安全について
すでにお母さんとなって半年が過ぎました。乳幼児6ヶ月健診に取り掛かる前に、お母さんと赤ちゃんがこの半年でどのような変化があったのか、少し振り返ってみましょう。お母さんも赤ちゃんも新しい状況についてだいぶ学んだことと思います。とはいえ、まだまだ学ぶことは沢山ありますが、これまでに通ってきた驚くべきことを、少し振り返る時間をとってみましょう。
乳幼児6ヶ月健診では、身長、体重、頭囲の計測によって、赤ちゃんが大きくなったことに気が付くことでしょう。正常範囲の値には幅があることは常に覚えておきましょう。何か気になる点があれば、医師が知らせてくれます。離乳食を始めていないようであれば、この健診の機会に、医師や看護師に相談してみましょう。生後半年以上たった赤ちゃんでは、毎日11mgの鉄分が必要といわれています。米国小児科学会ではビタミンDを毎日400IU摂取することを推奨しているといいますが、ここまで完全母乳育児をしていて離乳食で補えているか心配事があれば医師に相談してみましょう。偏食したり、離乳食をあまり赤ちゃんが食べない場合は、どのように足りない栄養素を補えばよいのか、医師にこの機会に相談してみましょう。
医師は赤ちゃんに対して身体検査をします。口の中を見て、歯が生えてくる兆候があるかみます。また、頭部の感覚を確かめます。後頭部の柔らかい部分は閉じ、頭頂部の柔らかい部分が少し縮んできています。発達の進み具合も評価します。頭部が動かせるか、視力はどうか、聴力はどうか、社会的交流ができるか、または手を伸ばしたり、寝返りや発話ができるかを確認します。こうした動作や、赤ちゃんの発達面で心配があるようであれば、今のうちにメモしておきましょう。どんな質問をしても馬鹿げているということはありません。それに、親が直感で感じたものほど正確なものはないので、医師に相談してみましょう。
乳幼児6ヶ月健診は、予防接種を受けなければならない時期でもあります。四種混合ワクチン、BCG、ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎等の定期接種となっている予防接種の接種をしなければなりません。シーズンにあたる場合はインフルエンザの予防接種もできます。インフルエンザの予防接種をしておけば感染を予防できる可能性があります。2回接種のため、2-4週間の間にもう一回接種しなければなりません。