病原菌が広がるのを防ぐ方法とはどのようなものか

衛生的な掃除について
細菌は人から人へ、間接的には不潔な器具や面に触れて渡すことができます。
清潔の専門家は、衛生的な掃除が家庭での細菌拡散を防ぐのに役立つと言っています。衛生的な掃除は、自宅で細菌が感染しやすい場所や、感染を起こしやすい場所を中心に行う必要があります。
殺菌するために、石けんとお湯(細菌をすすぎ洗いする)または消毒剤のいずれかを使用してください。掃除が終わったら、表面を徹底的に乾燥させてください。湿気があると、残っている病原菌が生き残ってしまう可能性がありますし、十分な水分があれば増殖してしまいます。
ロンドンの衛生・熱帯医学学校のサリー・ブルームフィールド教授は、「衛生環境をよくするためには、週1回の念入りな清掃だけでは足りません。衛生的な掃除は、日常生活を送る上でずっと続けていくものです。それは、時や場所を問わず、衛生基準が定められているところには必要です。
彼女はまた、雑巾やモップといった清掃用具も無菌でなければならなず、もしそうでなければ、掃除用具が細菌を拡散させる可能性があると言います。細菌は簡単に増殖するものです。たとえば、湿った雑巾の上にあるたった1つの細菌が、8時間以内に600万に増殖する可能性があるのです。
細菌は布に付着しやすく、すすいでも取り除くのが難しいため、あらゆる洗浄剤で消毒してからしてすすぎ落としが困難なため、使用後はすべての洗浄剤を消毒してからよく乾かすことが必要です。
以下に家庭での細菌拡散を最小限に抑えるためのヒントをご紹介します。
雑巾やスポンジ
・可能であれば、使い捨ての布や紙タオルを使う
・再利用可能な布は、使うたびに消毒する
食器洗い用ブラシ
・食器洗い機で定期的にブラシを洗うか、使用後に洗剤とお湯で洗う
モップとバケツ
・モップ用に2つのバケツを使う―1つは洗剤用として、もう1つはすすぎ用として
・モップやバケツは、使用するたびに掃除し、消毒し、乾燥させる
トイレ
・使用するたびに水を流して、座面と便器の中をきれいにする。
・数日おきにクリーナーやブラシを使う
・水あかは、専用の道具を使って定期的に取り除く
・消毒剤で便座や取っ手、ふちをきれいにする
お風呂や洗面所
・頻繁にお風呂や洗面所を清潔にする
・病気の人が使ったら消毒剤を使う
シャワー
・お風呂や洗面所と同じく、シャワートレーもきれいにする
・長期間シャワーを使用していない場合は、使う前にお湯で流す
タイルとシャワーカーテン
・タイルや天井のしっくいをいい状態に保ち、頻繁に清掃する
・使用頻度に応じて、シャワーカーテンを衛生的に清掃または洗濯する
台所
・食品の表面衛生的に清潔であることを確認する
・肉(魚や家禽を含む)と野菜で別々のまな板を使う
・生肉など、危険性の高い食品を取り扱った後は手を洗って乾燥させる
・使用後は表面を衛生的にきれいにする
フロア
・お湯と洗剤で、目に見える汚れを取り除くために床を定期的に清掃する
・嘔吐物、尿や糞便で汚れたら、床を使い捨ての布とお湯で洗浄し、消毒する。子どもが床の上に行く前に床が乾燥していることを確認する
カーペットや室内の備品
・適切な製品を使って、カーペットや室内の備品を定期的に清掃する
・カーペットや家具はスチーム洗浄で衛生的に清掃することができる
・カーテンは洗濯や蒸気洗浄で消毒できる
ペットやその他の動物
・ペットフードと人間の食べ物は別々に保管する
・動物やペットフード、おもちゃ、ケージ、ごみ箱に触れたら必ず手を洗う
・ペットフード用の皿、道具、缶きりは別に保管してください。
おもちゃ
・硬い、プラスティック製のおもちゃは、洗って乾燥させてから保管する
・柔らかいおもちゃの中には、洗濯機で洗うことができるものがある
・おもちゃや遊具は、すべて定期的に洗う必要がある
ランドリー
・汚れた洗濯物を扱ったら手を洗う
・病原菌が広がらないように、下着、タオル、家庭用リネンは、漂白剤を使って60度または40度のお湯で洗濯する
・細菌の増殖を防ぐために、週に1度は高温のお湯もしくは化学殺菌剤を使って、空の状態で洗濯機を回す
・洗濯機の中に洗濯物を残さない(残っている細菌が急速に増える可能性があるため)
廃棄物処理
・ゴミ箱のふたに触れると手に細菌が付いてしまうリスクがあるため、ペダル式のゴミ箱を使ったほうが衛生上すぐれている
・廃棄物を処理したら必ず手を洗う
・害虫や昆虫が寄り付かないよう気をつけて処分する