体重増加の隠れた原因について知っておきたいこと

体重増加の原因とは
体重の増加は、通常の身体機能及び身体的活動を通じて消費される分以上の量のカロリーを、定期的に摂取することで起こります。しかしながら、あなたの体重の増加の原因となっている生活習慣は、必ずしも明確に判別できるものとは限らないのです。
減量は、即ち、摂取するカロリーを制限し、身体的活動を通じてより多くのエネルギーを燃焼させることで達成されるものです。
そう言えば、減量は簡単なものであるかのようにも感じられます。しかし、簡単なようで、実際には体重過多あるいは肥満とされる人は多く、必要以上のカロリーを摂取して十分な運動を行わないライフスタイルは依然として見られます。
次の中で、あなたの体重の増加を招いている原因として、思い当たるものはありますか?
「低カロリー」のラベル
今日では、ラベルに「低カロリー」と記載されている食品をスーパーで多く見かけます。しかし、そこにこそ罠があるのだと、栄養化学者のリサ=マイルス氏は説明します。「低カロリー食品の中には、多量の糖分を含んでいるものもあります。糖分が高ければ含有されるカロリー量も増えるため、体重の増加に繋がる恐れがあるのです」
《 対策は?》
「ラベルを読むようにしましょう」とマイルス氏は言います。「食品に含まれるエネルギー量やカロリー量の全体を見る必要があります。たとえ脂肪分がカットしてある食品だとしても、それと同等のカロリーを有していることもあります」と。「低カロリー」と銘打った食品であっても、それと置き換えられる別の食品に比べ、より多くのカロリーが含有されていることもあります。例えば、「低カロリー」のマフィンは、通常のレーズンパンよりも高いカロリーを有することがあります。
ストレス
ストレスを感じていると、自分を元気にしてくれるような、砂糖を多く含むものに手を出しやすくなります。これを頻繁に行っていれば、体重は増えてしまうでしょう。
《対策は?》
「フルーツや野菜、またはプレーンのポップコーンやクラッカー、餅などのその他の低カロリー食品をスナックとしてつまむようにしましょう」と、栄養士のアンナ=サックリング氏は言います。また、ストレスへの食事を伴わない対処法を見つけるようアドバイスしています。「運動をすることでストレスを抑えるエンドルフィンが分泌され、精神面での健康を促進することが出来ます」と、サックリング氏は説明します。
テレビ
テレビの見すぎは不活発な生活習慣の形成に繋がる恐れがあり、私達の多くは、テレビを見ている間に不要なカロリーを摂取してしまっています。これについて、サックリング氏は次のように説明しています。「テレビの前に座っている間に、気がつくとポテトチップやチョコレート等の高エネルギー食品をつまんでしまっていた、というケースは頻繁に見られます」
《対策は?》
「もし自分の体重について心配なのであれば、健康を維持できる範囲内で、1日にもっと多くの身体的活動を取り入れるようにしてください」とサックリング氏は語ります。「仕事や学校、買い物等に徒歩で行くよう努め、テレビの前で過ごす時間を減らしてください。また、エクササイズ・バイク等、テレビを見ながらでも可能なアクティビティがあることを忘れないでください」
服用している常備薬
体重の増加は、多くの薬の副作用としてもよく見られます。体重増加の原因となる薬の中でも最もよく知られているのが、ステロイド、抗精神病薬、インスリンです。
《 対策は?》
主治医や専門家に良いと言われない限り、処方薬の使用を止めないでください。もし体重の増加について心配があれば、医師に相談してください。その一方で、健康的でバランスの取れた食生活を常に心がけるようにしましょう。
夜更かし
睡眠不足が体重の増加に繋がる、としている研究もあります。睡眠の専門家であるネイル=スタンレー博士は、次のように話しています。「睡眠不足と体重増加との間には、強い相関関係があると見てよいでしょう」
《対策は?》
答えは単純で、「より多く睡眠をとる」ことです。「夜よく眠れた後に目を覚ますと、素晴らしい気分になるでしょう?」とスタンレー博士は語ります。「現代では、睡眠が時間の無駄であるとみなされてしまっています。しかし睡眠は、身体的、精神的な健康を保つのに中心的な役割を果たしているのです」もしあなたが睡眠に何かしらの問題を抱えている場合には、専門機関・サービスに相談するようにしましょう。
マナーを守る
理想としては、友達や家族があなたの減量をサポートしてくれるのが良いのでしょう。しかし現実には、時にその友達や家族が、あなたにもっと高カロリーな食べ物を食べるようプッシュしてくることもあります。ディナー・パーティーの場でチョコレート・ケーキのおかわりが出されて、それを食べ終えないのは、失礼にあたらないのだろうか?そんな風に感じられることもあるでしょう。
《対策は?》
「いえ、結構です」と言う習慣をつけ、それを守るようにしましょう。お皿に食べ物を残したままでも大丈夫なのだ、という考え方に慣れてください。じきに友達や家族も、あなたの決定を尊重するようになりますよ。
食事の一回の量
ここ数十年で、レストランで提供される料理1人前の量や、スーパーで提供されている食品の1パッケージあたりの大きさは増加しました。世界がん研究基金(WCRF)によって行われたある調査では、例えばハンバーガーの大きさが、1980年と比べて倍になっている、ということが分かりました。また研究によって、人はより大きな量を与えられるとより多く食べてしまう傾向がある、ということも判明しており、頷ける結果とも言えます。
《対策は?》
1人前の量が増えていることへの対処法としては、満腹に感じているのであれば食べるのを止めれば良い、それだけの話です。ゆっくり食べることで、過度にお腹にものが詰まったような感覚をより避けられるようになります。家では、食事の時の一皿辺りの量を少なくし、自分は本当におかわりが欲しいと思っているのか、考えてみるようにしてください。外食の際には、過度に量の多いものを選ばないようにしてください。外食ではなく、自宅で、新鮮で健康的な食事を作ることで、食事の量も抑えることができ、また経済的に節約にもなります。