出産に際して、どんな種類の医者があなたに合っているのか

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あなたの妊娠と出産に際して選んだ医療関係者によって、あなたの出産経験というものが大きく変わるかもしれません。産婦人科医や家庭医、認定助産婦、ダイレクトエントリー助産婦などといった選択肢について知っておきましょう。

いったん妊娠したら、次にやるべきことは出産までの医療チームに誰を選ぶか決めることです。あなたが選んだ人が妊娠中とそして赤ちゃんがどういう風に生まれてくるのかを大きく左右するでしょう。しかし選択肢がたくさんある中で、どうやって妊娠からその先までともに過ごすことになる人で、自分に合った人を選べばよいのでしょうか。以下のガイドを読んで、自分に適した人を見つける際の参考にしましょう。

最初に、最も重要なことですが、自分の優先順位に沿った人選をしましょう。自分の妊娠と出産の経験から何を得たいのかについてのイメージを明確にすることが大切です。
以下の数点は考慮しましょう。
・合併症の危険性はありませんか。糖尿病や高血圧、体重過多であったり、肥満ではありませんか。また多胎妊娠していませんか。
・病院かバーシングセンター、家など、どこで産みたいですか。
・自然分娩が良いですか、あるいは薬剤の使用を検討していますか。出産の最中の薬剤の使用は避けたいですか、それとも硬膜外麻酔の使用を視野に入れているでしょうか。

これらの質問に対する答えが出たら、次のステップとしては、それを実現させるために誰のところへ行けばよいのかということです。

産婦人科医

90%以上の女性がこの産婦人科医を選んでいます。産婦人科医は、訓練を受けた医者で、女性だけの生殖および一般的な健康に関する医療学校を修了しています。産婦人科医は妊娠に関するあらゆる医療分野(妊娠性糖尿病や胎盤前妊娠、多胎妊娠といった合併症を含む)、陣痛、分娩、そして産後期に精通しています。また妊婦以外のパップテスト、避妊、乳房検査なども扱っています。産婦人科医はあなたのかかりつけ医としても役立つため、出産後もよきパートナーとなるでしょう。また3人に1人は必要となる帝王切開についても、産婦人科医ならば行うことが出来ます。

もしハイリスク妊娠をしている場合や現在の産婦人科医と既に信頼関係が確立している場合、あるいは硬膜外麻酔を検討している場合は、産婦人科医が合っているかもしれません。ただし、助産婦と比べて出産時に医療的介入をする確立が高くなります。もし産婦人科医を選ぶ場合で、現在の担当医とあまり気が合わない場合は、早いうちに違う人を見つけておきましょう。

家庭医

家庭医は、初期診療から妊婦管理、そして小児ケアまで、あらゆる医療的なニーズに対応できます。つまり内科医から産婦人科医、そして時がきたら、小児科医にもなるということです。
もしあなたと家族の健康に関して、長期的にあらゆる面から関わってくれる医者を探しているならば、家庭医が合っているでしょう。ただし、合併症が起こった際は、産科医の方に引き継がれるかもしれません。

認定助産婦

認定助産婦とは助産婦の大学院レベルのプログラムを修了した医療専門家であり、50州すべてで活動できるようにAmerican College of Nurse-Midwivesの認可を受けています。認定助産婦は主にロウリスク妊娠の女性の出産傷害やトラウマ、帝王切開の軽減を、個別化されたケアや出産時の技術的介入を最小限にすることによって実現させ、それに関して徹底的な訓練を受けています。また陣痛や出産に関して、呼吸法やハイドロセラピーといったよりナチュラルな方法に焦点を当てており、医師よりも栄養補給や母乳育児のサポートを行う可能性が高いでしょう。また日常的な婦人科ケアを継続し、場合によっては新生児のケアまで行ってくれるところもあります。認定助産婦のほとんどは病院の施設で働いていますが、バーシングセンターにいる人もいます。さらに自宅出産をやっている人など、その働き方は多種多様です。認定助産婦は硬膜外麻酔や陣痛促進剤を使用することが出来ますが、産婦人科やほかの医療関係者と比べて、自然分娩時に薬剤を用いて介入する可能性は低いです。

妊娠中の心身の健康が気になる場合、自然分娩をすることが一番の優先事項である場合(あるいは帝王切開に断固として反対している場合、医者と比べて帝王切開を行う確立が低く、またVBACを行う確立が高いため)、また予算があまり無い場合(産婦人科医などと比べて費用が安い傾向にあります)は、認定助産婦が合っているでしょう。ただし、ハイリスク妊娠や合併症がある場合には医者が必要となるかもしれません(ほとんどの認定助産婦は自分たちでは帝王切開が出来ないため、合併症時のバックアップとして医者と連携している場合が多いからです)。もし認定助産婦を検討しているならば、認定されていて、かつ免許を持っている人を選びましょう。

ダイレクトエントリー助産婦

最初に看護婦にならずに、助産婦として訓練を受けたため独立した医療関係者で、自学や見習い、助産婦学校、大学、看護学科とは異なる、大学が提供するプログラムなどを修了しています。認定助産婦と比べて、自宅出産を行う確立が高いですが、バーシングセンターで働いている人もいます。
もしハイリスク妊娠をしておらず、自宅での自然分娩を100%決めているならば、ダイレクトエントリー助産婦があっているかもしれません。

ドゥーラについて

たとえどんな医療関係者を選んだとしても、さらにドゥーラを雇いたいと考えるかもしれません。ドゥーラは医療的な訓練を受けていないため、産婦人科医や助産婦のそばで、妊娠、出産、そしてその後まで、主に精神的なサポートを行います。もし産婦人科医を登用したいけれども、助産婦が行うような現場での感情的サポートが無くて不安だと考える人は、ドゥーラが非常に役立つかもしれません。

それぞれの医療関係者について調べるときは、胎児ケアや検査、陣痛から出産までの過程や、合併症に対する慣習などに関して、たくさん質問をしてください。情報を集めれば集めるほど、あなたと赤ちゃんにとって適切な情報に基づいた決断を下せるようになるのです。

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