ストレスなく離婚するためには

Relateというチャリティー団体の人間関係心理療法士のポーラ・ホールさんによると、離婚は、ストレス、不安、憂鬱、パニック障がいなどになる恐れがあります。
「睡眠にも影響してしまうことがあります。良い睡眠をとれないと、疲労感を引き起こしたり、集中力の低下を招く恐れがあります」と彼女は語ります。
「離婚協議中は、考えなければいけないことが山ほどあります。子どもの面倒はどうするか、両親に話して何か言われたらどうするか、共有財産はどう分けるか、引越し、銀行口座の開設などです。」
ポーラさんは、以下に7つの対処法を述べています。
1. 現実を受け入れる
どうしてこのような状況になったのかもう一度自分自身に問いかけてみてください。そして、ここに至るまでにどのようなことが起きたかを分析してみてください。たとえば、片方が不倫していたとしたら、なぜそうなってしまったのか考えてください。同様に、もしも気持ちが離れてしまったなら、初めて出会ったときからお互いがどのように変わってしまったのかを考えてみてください。
2. 感情をコントロールする
離婚協議中に抱く感情として一般的なものは、苦悩、恐怖、怒り、恨み、疑い、後悔、そして罪悪感です。特にこのような初期の段階では、友人からのサポートが必要です。また、一人で過ごす時間も大切にするようにしてください。なるべくマイナスなことは考えないようにし、前向きでいるようにしましょう。
3. 自分の成長を考える
自分の強みと弱いところを自覚し、具体的な今後のプランを立てましょう。プランには、目標を設定するようにします。たとえば、孤独になるのが不安だったら、これにどのように立ち向かったらよいかを考えます。これにより、自尊心が働き、感情をコントロールすることができるようになります。
4. 家族や友人の助けを借りる
あなたの支えになってくれる人のネットワークについて考えてください。常に近くで力になってくれる人を思い浮かべてください。同時に、馬の合わない友人や、「だからうまくいかないと思ったのよ」といってきそうな家族はいないか考えてください。今後も関係を深めていきたいと思う人に相談するようにしましょう。あるいは、離婚を経験した人と新たにコンタクトをとってみるのも良いかもしれません。
5. お金や日常の問題に対処する
お金の問題や、日常生活に関わる問題と向き合ってください。たとえば、家財道具の所有権や、離婚後にどのようにお金を稼ぐのかなどを考える必要があります。また、洗濯の仕方や、子どもを引き取ることになったら彼らのご飯はどうするのかなどの、日常生活に関わることについても考えなくてはなりません。こうした日常の問題が、最も対処に困ると感じる人が多いです。
6. 元配偶者と適度に付き合う
これもまた、しばしば大きなストレスの原因となります。子どもがいる場合、元配偶者との適度な付き合いは非常に重要です。なるべく怒らない、感情をコントロールする、以前のような喧嘩に発展させずに話し合って問題に対して明確な答えを出す、など、努力が必要です。
7. 将来の目標を立てる
離婚後は、残りの人生のスタート地点に立った、という気持ちを持つことが大切です。これは、独身であること、満足していること、新たな恋を探す上でのスタート地点であるだけでなく、夢や希望を叶える上でのスタート地点なのです。
「離婚は、辛くて悲しい出来事ともなり得ますし、良い日ばかりではないでしょう」とポーラさんは言います。「ですが、マイナス思考はマイナスな感情を招き、健康にもよくありません。なるべく前向きに考えるようにする努力をしましょう」
ポーラさんは、離婚は結果的に良いものとなると強調します。「離婚することで、変化を生むきっかけとなります。結婚していると、できないことはたくさんあります。趣味やキャリアをあきらめてしまう人も少なくありません。離婚は、好きだったけれど諦めざるを得なかったことを考える機会で、自分の将来を設計し直すことができると思えるきっかけにもなると思います」