冬季特有の10の病気にはどのようなものがあるか

寒い時期特有の病気について
喘息、喉の痛み、口辺へルペスといった健康状態は、寒い天候により発症する、或いは悪化する可能性があります。ここでは、寒い季節特有の病気に対処するための方法を紹介します。
風邪
定期的に手洗いを行うことで風邪予防が出来ます。手洗いをすると手に付着した菌類を殺すことが出来ます。菌類は、電気のスイッチやドアのハンドルのように、たくさんの人が触れる面に多く存在します。
また、カップ、グラス、タオルといった家庭用品を清潔に保つことも重要です。これは、家族に体調不良の人がいる場合は尚更です。
重要!
風邪をひいた場合は、布のハンカチではなく毎度捨てられるティッシュを用いましょう。ハンカチの場合は、使う度に手を繰り返し感染させることになります。
喉の痛み
喉の痛みは冬によく見受けられるもので、そのほとんどはウイルス感染が原因です。気温の変化(例えば、暖かい部屋/集中的に暖められた部屋から凍てつく外の空気へと移動すること)が喉の痛みをもたらす、という研究結果もあります。
重要!
喉の痛みを感じる場合、即座に行える簡単な処置は、温かい食塩水でうがいをすることです。感染を治療するわけではありませんが、抗炎症性があり、症状が和らぎます。小さじ一杯の食塩を、少し冷ました沸騰水に溶かして飲みましょう。
喘息
冷たい空気は、喘ぎや息切れといった喘息症状を引き起こす主要なファクターです。喘息をもっている人は冬季は特に注意が必要です。
重要!
とても寒く、風が強い日は屋内で過ごしましょう。外出するのならば、鼻と口をマフラーで覆いましょう。そして、定期的な薬の服用も決して怠らないようにしましょう。また、吸入器はすぐに取り出せる、しかしあたたかい場所に保管しておきましょう。
ノロウイルス
ノロウイルスは非常に高い感染力を持っています。一年を通して感染の可能性はありますが、特に冬に猛威を振るい、またホテルや学校といった場所でもよく見られます。症状は耐え難いものですが、通常は数日でおさまります。
重要!
嘔吐や下痢等の症状を抱えている人は、液体を多量に摂取して脱水症にならないようにすることが重要です。特に、幼児や高齢者はリスクが高くなります。薬局などで手に入る経口補水液を飲むことで、脱水症のリスクを軽減できます。
関節痛
関節炎患者の多くが、冬になると関節がそれまで以上に痛むようになる、といいますが、この原因ははっきりしていません。関節の症状で天候の影響を受けるのは痛みや硬直だけなのです。天候の変化が関節を損なうという確証は得られていません。
重要!
冬季が到来すると、多少気分が落ち込む人が多くいます。これが、痛覚を敏感にしている可能性があります。健康状態も含め、全てが悪く感じられます。
毎日運動をすると、精神的・肉体的健康を増進することが出来ます。水泳は関節への負担が少ないので理想的な運動といえるでしょう。
口辺ヘルペス
口辺ヘルペスは、身体が衰弱している、或いはストレスを感じていることの兆候であるとしてよく知られています。口辺ヘルペスは治療法が無いものの、冬の間中自身の身体に気を配ることで罹患可能性を軽減できます。
重要!
ストレスを軽減できるようなアクティビティを毎日行いましょう。例えば、熱い風呂に入る、公園へ散歩に行く、お気に入りの映画をみる、などです。
心臓発作
心臓発作は冬になるととても多く見られるようになります。これは、天候が急激に寒くなると血圧が上昇して心臓に負担がかかるからかもしれません。また、寒い時期には身体をあたたかく保つために、心臓の仕事量が増えるのです。
重要!
家をあたたかくしましょう。主として使用する部屋の温度は18度以上に保ち、就寝時は湯たんぽや電気毛布を用いると良いでしょう。外出の際には、身体をあたたかいものに包み、帽子、マフラー、手袋等を着用しましょう。
冷たい手
指虚血現象(レイノー現象)は寒い天候の時期によくみられるもので、指や足先が変色し、激しい痛みを伴います。指はまず白くなり、色はそこから青、次いで赤へと変わります。指は脈打ち、最終的にずきずき痛むようになります。これは、手足の毛細血管内の血液循環が乏しいことの兆しなのです。深刻なケースでは投薬処置が有効ですが、症状を放っておく人がほとんどです。
重要!
喫煙やカフェイン摂取は控えましょう(これらは症状を悪化させます)。外出の際は必ずあたたかい手袋、靴下、靴を着用しましょう。
乾燥肌
乾燥肌はとても一般的な現象で、冬季で湿度の下がる時期に悪化することが多いです。
冬の間は、保湿が必須事項です。一般的に信じられていることとは違い、皮膚は保湿ローションやクリームを吸収しません。これらはむしろ、皮膚の水分の蒸発を防ぐ密閉剤として働くのです。
保湿剤を使用するベストなタイミングは、風呂やシャワーから出てまもない、まだ皮膚が湿度を保っているときです。また就寝前にも、もう一度使用しましょう。
重要!
熱いものではなく、あたたかいシャワーを浴びましょう。水があまりにも熱いと、皮膚は一層乾燥して、かゆみも出ます。頭髪もまた、熱い水を浴びると乾いて、活力がなくなってみえます。
インフルエンザ
インフルエンザは、無防備な人を死に至らせる強力なファクターです。65歳以上の人、糖尿病や腎臓病などの長期的な病気を患っている者は特にこのリスクが上昇します。
インフルエンザを予防する最善の策は、予防接種(或いは2-18歳用のフルミスト)を受けることです。インフルエンザワクチンの効果は一年間継続し、感染から守ってくれます。
重要!
自分がインフルエンザにかかるリスクが高いかどうかを医師に聞くか、或いは調べましょう。リスクが高い場合は、予防接種を受けましょう。