産後の腸の動きについての基礎知識

産後の便秘とは?
産後初めて排便するときは、なかなかつらいかもしれません。簡単に排便できる人はほとんどいません。
産後の便秘の原因は?
産後は、腸の働きに支障を来たす多くの生理的要因が働きます。1つは、排便を促す腹筋が伸びて弱くなっていることです。出産によって腸が傷ついた可能性があり、元の状態に戻るには時間が必要です。さらに、陣痛中にほとんど食事をとっていない場合や出産前に下痢をした場合、体内に排出するものがないかもしれません。
それ以外にも、恐らくもっと強力な恐怖という要因があります。おそらく、縫い目が避けることを恐れているのです。便秘によって痔はさらに悪化し、ひどい痛みを経験し、特に病院で相部屋の場合は恥ずかしく感じます。
知っておくべきこと
落ち着いて、便秘のことを気にせず赤ちゃんに集中してみてください。便秘のことを考えていないときの方が、便意を感じやすいです。最初は違和感があるかもしれませんが、少しずつ慣れるでしょう。さらに、便秘を解消するための方法はいくつかあります。
できること
・食物繊維が役に立つことを覚えておいてください。病院食か自宅での食事かにかかわらず、全粒粉や新鮮な果物や野菜をできるだけたくさん食べるようにしてください。ドライフルーツやナッツも良いです。便秘になる可能性があるので、チョコレートはもらっても食べないようにしましょう。
・水分を摂取する。出産で失った水分を補うだけでなく、水分補給をすると便が柔らかくなり、食べ物が腸内を移動するのを促します。
・散歩をしてください。身体を動かせば動かすほど、腸は動くようになります。適度な散歩とあわせてケーゲル体操をすると効果的です。経膣分娩の場合、膣の感覚がまひしているので、最初はケーゲル体操をしていることがわからないかもしれませんが、とにかくやってみましょう。
・自然に便意が起こるようにリラックスしてみてください。リラックスすると便意をもよおすだけでなく、緊張していると痔になり、さらに痔を悪化させてひどい痛みを経験することがあります。
・必要に応じて、便軟化剤や軽度の下剤を使ってみてください。使用前に医者に相談してください。