妊娠中に摂取して良い人工甘味料とは

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妊娠と人工甘味料

自宅で朝食に取るコーヒーとシリアル、職場で用意したデカフェ茶、の砂糖摂取量の合計は既に小さじ9杯分(砂糖3袋 × 3回、144カロリー)に達しています。まだ午前9時だというのに、です。妊娠31週間を迎える妊婦にとって、このような砂糖は栄養価が全く無いのにカロリーだけは高く、何の役にもたたないのです。聞き飽きた、と思われるかもしれませんが、そうかといって頭に思い浮かぶのはせいぜいサッカリンに関するラット実験や妊娠中のアスパルテーム接取をめぐる議論、といったところでしょう。あれはラットだけの話だったのでしょうか。妊娠と人工甘味料に関する最新情報は何なのでしょうか。
低カロリー/ノンカロリーの代替糖の真相について話していきます。

スクラロース

ある種の砂糖のようなものです。少なくとも、はじめは。後々に化学的な操作が行われて、身体が吸収できない形質へと変化させられるのです(カロリーフリーです。)スクラロースは人工甘味料にしては後味の悪さが無いほうで、尚妊婦が接取しても害は無いと認められております(FDA認可済み)から、どうぞお好みでコーヒーや茶、ヨーグルト、スムージー等に加えればよいでしょう。またこの物質はアスパルテームとは違って、調理中でも安定しているので、非現実的と思われたシュガーフリーのチョコレートケーキも夢ではありません。但し、甘みを加えられている食品は、このように無害の化学物質だけが含まれているとは限らない(或いはそもそも栄養面から言って選ぶべき食物ではない)ので、ありつく前によく確認しましょう。

アスパルテーム

多くの専門家がこれを無害だと考えている一方で、妊婦に限らず接取を控えるべき有害な人工甘味料だとする人もいます。FDAは、妊婦が当該甘味料を接取することを認可しています。但し、妊娠中の摂取量には制限を設けることを推奨しているのも事実です。ダイエット飲料水をたまに手に取る、くらいであれば問題はないでしょうが、アスパルテームを妊娠中に多量接取することは避けねばなりません。(シュガーレスのガムくらいなら良いでしょう。)また、フェニルケトン尿症患者はアスパルテームの接取を避けるべきです。

サッカリン

FDAはサッカリンを安全な人工甘味料だと判断しましたが、その過程で行われている実験には疑わしいものもあるのです。別のある研究では、サッカリンは一度胎盤内に浸入して胎児に到達すると、なかなか抜け出ていかない、ということが示唆されています。したがって、 サッカリンは摂取量を控えるか、或いは完全に接取を避けた方が賢明でしょう。

アセスルファムK

この代替糖もまたFDAの認可の下りているもので、通常の砂糖の200倍の甘さがあります。焼き菓子類、ゼラチン、ガム、ソフトドリンク等に含まれています。繰り返しますが、適度な接取が鍵です。

ソルビトール

実際、ソルビトールは栄養になる人工甘味料で、女性が妊娠中に接取しても構いません。但し、赤ちゃんがこの物質から直接的に害を被ることは無いにしても、妊婦の胃に好ましくない影響が出る可能性があるのです。多量接取は腹痛や下痢に繋がりかねません。これは妊婦としては絶対に避けたい状況です。(妊娠中に下痢を起こすと、不快であるのみならず必要不可欠な栄養分の吸収が妨げられ、延いては脱水症状に陥ります。)また、適度な量の摂取であれば問題ありませんが、過剰摂取は肥満に繋がります。ソルビトールは他の代替糖に対してカロリーが高く、甘さが控えめです。

マンニトール

ソルビトールと同様、栄養のある甘味料で、妊婦の接取において害はないので適度な接取であれば問題はありませんが、身体に吸収されにくい故、腹部に支障が出る可能性もあります。

キシリトール

キシリトールは植物由来の糖アルコール(多くの果実や野菜に見られます)で、チューイング・ガム、歯磨き粉、キャンディ、その他食品などに入っています。妊婦が適量摂取する限り害はないと考えられており(キシリトール・ガムを一日一個、ならば問題ない。五個は多すぎる。)、通常の砂糖の40%カロリーが少なく、歯の腐食を防ぐ効果があることがわかっています。

アマハステビア

この人工甘味料は食品に使用されるものとして最も新しいもので、南アメリカの薬草から取られているものです。アマハステビアは未だFDAから人工甘味料としての認可を受けておらず(ステビアは栄養補助食品だと考えられている)、妊娠中の摂取の安全性も明らかにされておりません。使用前は医者に相談するのが得策でしょう。

ラクトース

乳糖不耐症患者はラクトース摂取を避けるべきですが、それ以外の場合は妊娠中の摂取も問題ありません。

果汁濃縮液

厳密にはこれは低カロリーではないのですが、栄養が豊富です(天然の植物性化合物や添加ビタミンC、カルシウム等)。果汁濃縮液は液体なので、レシピにおいてグラニュー糖の代わりとして用いるには些かコツが要りますが、可能ではありますし、美味しくなるであろうことは間違いありません。白ブドウジュースは他に比べてより甘く、よりフルーツの風味が弱く、調理後により砂糖に近い味にできあがります。果汁濃縮液を含有する製品は、添加糖たっぷりのスイーツに比べて、構成成分がより健康的である傾向が強いです。

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