さまざまな便秘の治療についての基礎知識

症状

医師はどのようにして便秘を治療するのですか?

便秘の治療方法は、以下によって決まります。

・便秘の原因
・便秘の程度
・便秘になっている期間

便秘の治療法について、以下でいくつかご紹介します。

食生活の改善

食生活の改善によって、便秘を治療することができるケースがあります。以下のような改善を求められるでしょう。

・一日を通して頻繁に水分をとりましょう。推奨量やどんな飲み物を飲んだほうがいいかは、医師のアドバイスに従ってください。
・野菜や果物をもっとたくさん食べましょう。
・食物繊維をたくさん摂りましょう。

運動と生活習慣の改善

毎日運動をすることで、便秘を防いだり、和らげたりすることができます。

また、毎日決まった時間に便通が来るように少しだけ努力してみましょう。一日の中で具体的な時間を決めて、その時間は必ずトイレに行く習慣をつけることで、規則的な便通が期待できます。例えば、朝食の15~45分後にトイレに行く習慣をつけていくと、徐々に決まった時間に便通が来るようになるという人が多いです。食べることで、結腸の中で便が動きやすくなります。便通が来るように、なるべく時間をかけるようにしましょう。もちろん、便意を催したらすぐにトイレに行くようにしましょう。

市販の薬

生活の改善を試みてもまだ便秘の場合、医師に便秘薬を飲むようにすすめられるでしょう。医師は、あなたに合った便秘薬をすすめてくれるはずです。市販の便秘薬には、錠剤、カプセル、粉薬など、いろいろな種類があります。

逆に、便秘を引き起こす可能性のある別の市販の薬や処方薬を飲んでいる場合は、服用を中止するか、別の薬に変えるようにすすめられるかもしれません。

市販の便秘薬を長いこと服用していて、便秘薬を飲まないと排便がない場合、徐々に服用を減らしながら便秘を改善できないか、医師と相談しましょう。便秘薬を飲まなくても、徐々に結腸が自然に便を動かせるようになるでしょう。

処方薬

市販の薬では便秘の症状が改善されない場合、以下のいずれかの薬を処方されるかもしれません。

・クロライドチャネル・アクティベーター
過敏性腸症候群(IBS)にかかっていて、慢性的もしくは突発的な便秘の場合、ルビプロストンを処方されるかもしれません。ルビプロストンは、処方箋がないと服用できないクロライドチャネル・アクティベーターです。研究によると、半年~一年間までは服用できるといいます。このタイプの薬は、消化管の水分量を増やす働きがあり、以下のような効果があります。

・腹痛やおなかの不快感を和らげる
・便を柔らかくする
・排便時に力む必要がなくなる
・排便の頻度を増やす

バイオフィードバック

排便をコントロールする筋肉に問題がある場合、筋肉の力を取り戻すためにバイオフィードバックをすすめられるかもしれません。バイオフィードバックでは、特殊なセンサーを使い、身体の機能を測定します。モニターには、動きを折れ線グラフに表したものが表示され、機器の音が鳴るタイミングで、正しい筋肉を使っているということがわかります。モニターを見て、音を聞くことで、筋肉の使い方を変えるにはどうしたらよいかがわかるようになります。このトレーニングによる効果が最大限発揮されるまでには、3ヶ月間続けなければなりません。

手術

直腸脱による肛門狭窄を治療するためには、ほかの治療の効果がない場合、手術が必要になります。結腸の筋肉が正しく働いていない場合は、結腸を摘出する必要があります。手術の利点やリスクについては、医師から説明を受けましょう。

便秘からくる合併症を医師はどのように治療するのですか?

医師は、便秘の合併症を治療することもできますし、セルフケアに関する説明をすることもできます。痔、裂肛、直腸脱、宿便は、それぞれに異なる治療法があります。

痔は、以下のような方法で自宅で治療することができます。

・便秘を防ぐために食生活を改善する
・湯船に浸かる
・就寝前に、患部に市販の痔に効くクリームを塗るか、座薬を注入する

自宅でケアして効果が見られなければ、医師に相談してみてください。

裂肛

裂肛は、以下のような方法で自宅で治療することができます。
・便秘を防ぐために食生活を改善する
・痛みを抑えたり筋肉を和らげるために市販の痔に効くクリームを患部に塗る
・便を柔らかくするための薬を服用する
・湯船に浸かる

自宅でのケアでは改善されない場合は、裂肛を治療するための手術をすすめられることもあります。

直腸脱

医師が手で直腸を肛門から押し戻すことで、直腸脱を治療することができる場合があります。深刻な、あるいは慢性的な直腸脱の場合は、手術が必要となる可能性があります。手術によって、肛門の括約筋を強化し、直腸脱を修復します。また、排便のときに力まないようにすることで、便秘が原因悪直腸脱を予防することができます。

宿便

宿便は、口からミネラルオイルを摂取するか、浣腸で柔らかくすることが可能です。便を柔らかくした後は、医師がグローブをはめて、潤滑油を塗った状態で、肛門から指を一本か二本入れて、硬くなった便の一部を取り除きます。

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